懐かしい駄菓子といえば何?駄菓子の歴史も調べてみた

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

時代とともにお菓子もさまざまな商品が開発・販売されていますが、いまでも昔懐かしい駄菓子が店頭に並んでいるのを見かけることがあります。変わらず愛される商品には、どのようなものがあるのでしょうか。

現在も高い人気を集める懐かしい駄菓子に加え、その歴史の変遷も調べましたので、紹介します。

目次

いまも昔も子どもが大好き!駄菓子の歴史

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田舎でも近所には駄菓子屋が数店あり、子どもの頃は友だちとよく足を運んだものです。最近、筆者の住む地域ではめっきり見かけなくなった駄菓子屋ですが、その歴史はどのようになっているのでしょうか。
※歴史には諸説あります

始まりは江戸時代

駄菓子の起源は江戸時代だといわれています。当時は雑穀類や水飴を練ったものを間食としており、「一文菓子」という名称で親しまれていました。

その後、18世紀後半になると、高級菓子とは対照的なお菓子として「駄菓子」という名前で呼ばれるようになります。高級菓子は白い砂糖、駄菓子は黒砂糖やザラメを使用するなど、材料にも違いがありました。

明治・大正時代には徐々に価格が高騰

江戸時代には「一文菓子」の名の通り、1文で売られていた駄菓子ですが、明治になると1~5厘、大正時代には1銭と、徐々に価格が高騰していきます。とはいえ、ただ価格が上がるだけではなく、白い砂糖を使ったお菓子や、おまけつきの駄菓子など、私たちが想像するような駄菓子の原点となる形に変化したのもこの時代です。

駄菓子屋のさらなる発展は戦後から

大正時代から昭和初期にかけて、砂糖菓子の発展などもあった駄菓子ですが、戦中は砂糖配給制の影響も受けました。駄菓子屋が発展したのは、戦後からです。

戦後の日本でも厳しい時代が続きますが、いまと変わらずお菓子は子どもたちの楽しみでした。チョコレートやガム、飴などの駄菓子を作る菓子メーカーは徐々に増加しました。

最盛期は1950年代

第1次ベビーブームで子どもが急増したことで、駄菓子需要はさらに高まり、1950年代には駄菓子屋全盛期を迎えます。昭和をモチーフにしたアニメやドラマなどの作品で見るような駄菓子屋がそこかしこにでき、子どもたちはお小遣いを持ってお菓子やガチャガチャなどを楽しむようになりました。

1990年代には低迷期を迎える

駄菓子屋の発展とともに商品もより豊富になり、第2次ベビーブームが訪れたことも、駄菓子の追い風となった昭和後期。しかし、時代が平成に変わると、消費税3%が導入され、個人が営む小さな駄菓子屋は大きなダメージを受けます。

駄菓子の値上げも相次ぎ、さらにスーパーやコンビニのお菓子コーナーで、駄菓子ではないお菓子の普及も進んだことから、駄菓子屋の低迷期に突入します。

2000年以降の駄菓子屋は・・・

2000年前後になると、大手チェーンの駄菓子店が登場したり、コンビニやスーパーで駄菓子が売られたりと、駄菓子自体の需要は回復します。子どもの頃に駄菓子をよく食べていた世代が懐かしく思い購入するケースが増え、「子どもだけで駄菓子屋に行く」という光景を目にすることは減りました。

駄菓子ブームの再熱はあったものの、さらに時代が進むと原料や人件費が高騰。駄菓子屋だけでなく駄菓子メーカーもダメージを受け、ここ数年のあいだに生産中止になった駄菓子も少なくありません。

駄菓子年表・駄菓子屋年表(https://dagashiya-namazu.jpn.org/dagashinenpyo
駄菓子の歴史(https://www.dagashi-ya.jp/html/page4.html

懐かしい駄菓子といえば?さまざまなテーマでピックアップ!

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駄菓子屋の衰退、駄菓子の製造中止など、昭和から平成、そして令和へと時代が流れるなかで、駄菓子にも変化がありました。しかし、いまも駄菓子コーナーなどに並ぶ懐かしい駄菓子は多くあります。

ここからは、「みんなのランキング」や「G-Ranking」「gooランキング」などを参考に、「懐かしい駄菓子」をテーマごとにピックアップして紹介します。なかには「これって駄菓子…?」という商品もあるかもしれませんが、多くの人が「駄菓子」として支持していることを加味し、選定しています。

スナック系の懐かしい駄菓子

スナック系の懐かしい駄菓子には、次のようなものがあります。

・うまい棒
・キャベツ太郎
・味カレー
・玉葱さん太郎
・ポテトフライ

昔もいまも子どもに人気のうまい棒は、子を持つ保護者は懐かしさよりも「子どもが好きなお菓子」としての印象が強いかもしれません。2022年4月には12円に値上がりしましたが、味のバリエーションが豊富で、長年高い支持を集めています。

サクサクした食感とソースの味、変わらない緑のパッケージが印象的なキャベツ太郎、殿様のイラストが懐かしさをより膨らませる味カレー、ロングセラーなのに「古くささ」を感じず、子どもにも人気のポテトフライなども、大人にとっては「懐かしい」と思う駄菓子ではないでしょうか。

珍味系の懐かしい駄菓子

・タラタラしてんじゃねーよ
・蒲焼さん太郎
・おやつカルパス
・カットよっちゃん

珍味といえば、筆者世代はやはり「タラタラしてんじゃねーよ」が懐かしい駄菓子になるのではないでしょうか。ロックな男性をポップに描いたパッケージ、エスニックな味と独特の食感は、子どもだけでなく大人のおつまみとしても好まれています。

甘辛のタレとかみ応えのある魚のすり身が相性抜群の蒲焼きさん太郎、一口サイズでコスパがよい肉系駄菓子のおやつカルパス、甘酸っぱさと食べやすさが魅力のカットよっちゃんなども、おやつとしてもお酒のお供にも最適な駄菓子です。

ラムネ系の懐かしい駄菓子

・フエラムネ
・クッピーラムネ
・ジューC グレープ
・ココアシガレット

ラムネ8個に小さなおもちゃのおまけがついたフエラムネは、吹くと音が鳴る遊べる駄菓子として人気を集めました。おまけの箱を開けるワクワク感を味わえるのも、魅力の1つです。

かわいらしい動物のパッケージが印象的なクッピーラムネ、プラスチックのケース入りで長く楽しめるジューC グレープ、タバコのように加えるのが多くの世代で流行ったココアシガレットなども、ラムネ系の懐かしい駄菓子だといえます。

チョコレート系の懐かしい駄菓子

・チョコバット
・チロルチョコ
・プチプチうらないチョコ玉
・チョコボール
・ヤンヤンつけボー

幅広い世代が「懐かしい!」と感じるのはチョコバットではないでしょうか。軽い食感とチョコの甘みのバランスが絶妙なだけでなく、ヒット5枚かホームラン1枚でチョコバットが1本もらえるという当たりつきなのも、子ども心をくすぐった記憶です。

豊富なフレーバーで見た目も可愛いチロルチョコ、「あそび」「ともだち」「れんあい」などの占いがついたプチプチうらないチョコ玉、くちばしにエンゼルがついていたら「おもちゃのカンヅメ」がもらえるチョコボール、チョコクリームとラムネを好きなだけビスケットにつけて味わうヤンヤンつけボーなど、チョコレート系の懐かしい駄菓子は現代の子どもたちに人気が高いものを多いです。

「ザ・駄菓子!」なイメージの懐かしい駄菓子

・ヨーグル
・きなこ棒
・マーブルフーセンガム
・都こんぶ
・さくらんぼ餅
・ヤングドーナツ

昔ながらの駄菓子!というイメージも強く人気も高いヨーグル。筆者も子どもの頃大好きで、「いつか大きなヨーグルを木のスプーンでお腹いっぱい食べたい」と思ったほどです。砂糖や水飴などを練り合わせ棒状にし、きな粉をまぶしたきなこ棒も、懐かしさを感じる駄菓子ではないでしょうか。

白い箱にいちごやぶどう、オレンジが描かれた当たりつきのマーブルフーセンガム、渋めの駄菓子として人気だった都こんぶ、グミのような独特な食感ときれいなピンク色が特徴的なさくらんぼ餅、1袋でお腹いっぱいになるヤングドーナツなども、懐かしい駄菓子といわれて連想する人は少なくないでしょう。

懐かしの駄菓子の人気おすすめランキング40選【種類別に紹介】(https://ranking.goo.ne.jp/select/607
昔なつかしい駄菓子!子どもの頃に大好きだった、今でも食べたいおすすめ駄菓子は?(https://pmall.gpoint.co.jp/g-ranking/ranking.php?themeid=2087
【人気投票 1~117位】駄菓子人気ランキング!おすすめの懐かしいお菓子の種類は?(https://ranking.net/rankings/best-popular-dagashi

懐かしい駄菓子が食べたい!購入できる場所は・・・

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いまも子どもたちに愛される駄菓子ですが、懐かしい駄菓子を見ると、大人も「もう1度食べたい!」と思うことがあるでしょう。懐かしい駄菓子を食べたくなったら、どこで購入すればよいのでしょうか。

スーパー

うまい棒やキャベツ太郎、チロルチョコをはじめ、スーパーのお菓子コーナーでいまもよく見かける駄菓子は多くあります。お店によっては駄菓子ばかりを集めたコーナーを設けており、より豊富な駄菓子に出会える可能性もあります。

チェーンの菓子店

駄菓子やスナック菓子、チョコレート菓子など、安価なお菓子を幅広く取り扱うチェーンの菓子店でも、懐かしい駄菓子を購入できます。駄菓子やその他の商品を定価より安く販売しているケースも多いので、いろいろなお菓子をお得に購入したい場合にもおすすめです。

ネット通販

駄菓子を取り扱うショップ、駄菓子を製造している会社から、ネット通販で購入するのも1つの方法です。ネットなら「お店に行ったけど売っていなかった」「売り切れていた」というトラブルもなく、在庫のあるショップから購入できます。箱買いやまとめ買いもしやすいので、昔好きだった駄菓子を好きなだけ食べたいという夢も叶えられるのではないでしょうか。

個人でも買えるお菓子問屋

倉庫のような広大なスペースにさまざまな駄菓子やお菓子を陳列し、個人でも購入できる環境を用意するお菓子問屋は、全国各地に存在します。こうしたお店に行けば、欲しい駄菓子に出会える確率は高く、お得に購入できます。並んでいるお菓子の種類も膨大なので、新たなお気に入りのお菓子とも出会えるかもしれません。

駄菓子屋でも購入できる?

駄菓子屋は「菓子小売業」に該当し、1990年には7万近くありました。しかし、2016年にはその数は1万5,000ほどまで減少しており、個人が営む駄菓子屋が現存するケースは少ないといえます。筆者の自宅付近にも、記憶にある限り3つの駄菓子屋がありましたが、現在はすべて閉店しています。

いまも近所に駄菓子屋がある場合は、懐かしい駄菓子とともに、昭和の子どもたちの人気を集めた懐かしいお店の雰囲気も味わいながら、買い物を楽しめるでしょう。しかし、駄菓子屋の数自体が全盛期よりも非常に少ないので、出会える機会は少ないかもしれません。

駄菓子屋を経営するには?開業方法や資金、成功のコツを解説(https://biz.moneyforward.com/establish/basic/56972/

懐かしい駄菓子を幅広い世代で楽しもう!

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大人たちがかつて子どもの頃に愛していた懐かしい駄菓子のなかには、時代を超えても子どもたちから高い支持を得ているものもあります。思い出深い駄菓子を子どもと一緒に味わえば、当時の気持ちや記憶が蘇るのではないでしょうか。

物価の高騰などから消えてしまった駄菓子もありますが、いまも残る駄菓子を購入できる場所はさまざまです。日々の生活のなかでほっとひと息つきたいときには、懐かしい駄菓子を口にして、童心に返るのもよいかもしれません。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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