息子が年長さんだったときの「お別れ遠足」の話です。お別れ遠足では、息子は「お別れ遠足のお弁当は自分で作る」と決めたらしく、やる気満々! しかしあることを忘れていて…。思わぬ落とし穴に親子でドタバタ準備した思い出です。
まちにまった「お別れ遠足」
先生から「お別れ遠足があります」と聞かされてから、とにかく楽しみで仕方がない様子の息子。まだかまだかと、お別れ遠足の日を楽しみに待っていました。
お別れ遠足は、園の近くをみんなで思い出探しをしながら回るのが恒例です。
「どこに行く?」
「あそこに行きたい!」など、お友達や先生たちと計画を立てているようでした。
お友達とお弁当の話になったとき、なぜか息子は「自分でお弁当をつくりたい!」と急に思ったそうです。保育園から帰ってくるなり、
「お別れ遠足のお弁当は、自分で作るから!」と宣言しました。
お別れ遠足は、お母さんが子どもに作る最後のお弁当。
「最後だし、好きなものをたくさん入れてあげよう」と思っていた私は、と少し残念な気持ちになりました。
でも、本人があまりにもやる気に満ち溢れていたため、
「その気持ちを大事にしてあげよう、きっと自分でお弁当を作ったことも思い出に残るだろう!」と思い、親が作るのを断念しました。
お弁当の準備は完ぺき!
遠足当日に向けて、息子はお弁当に入れるおかずの準備に余念がありません。遠足の前日まで
「あれとこれ、これも入れるから絶対に買っておいてよ!」と毎日しつこく言ってきます。
おかずの内容は、どれも簡単なもの。卵焼き、ウインナー、ブロッコリー、ミニトマトといった定番のおかずです。
おにぎりも自分で作るということになり、前日には簡単に下ごしらえをすませました。
いよいよ遠足当日 しかし…
お別れ遠足当日の朝。息子をいつもより早く起こします。寝ぼけていた息子も、徐々にお別れ遠足に向けて気持ちのスイッチが入り
「よし! お弁当作るよー!」とノリノリに。
お弁当箱におかずを詰めるのも手慣れたもの! 遠足に向けて作る練習もしていたので、思ったよりもスムーズに進みます。
おにぎりをラップで作って、よし、完成!
着替えを済ませ、いざ保育園に出発です。楽しみにしていたお別れ遠足へ… というタイミングで息子が、
「あ、おやつのこと忘れてた!」と驚きの一言。
うっかり忘れてた! さて、どうする?
息子は、お弁当のことで頭がいっぱいで、おやつのことまで考えていなかったようです。改めて保育園からもらった遠足のプリントを確認すると、「おやつ持参」と記載が…!
息子からプリントを受け取った時に私も確認していたはず。しかし、私もお弁当作りを全力でサポートしていたため、おやつのことをすっかり忘れていました。
息子も私も、一瞬フリーズした状態に。
今から買いに行く時間もないし、どうしよう… と思っていると、ふと思い出したものがありました!
それは、旦那が買っておいたウィ〇インゼリー。持ち運びができるゼリー飲料です。仕事の合間に小腹が空いたとき用に買っておいたのです。
これしかない! と思い、
「今日のおやつはみんなとはちょっと違うけど、特別なゼリーだからね!」と念を押しながら息子にウィ〇インゼリーを持たせました。
お別れ遠足の結果は?
午後、園にお迎えに行くと、息子はとっても満足そう。
「自分でつくったお弁当おいしかったよー! あとおやつのゼリーもカッコイイって〇〇ちゃんが言ってくれた!」とのこと。それを、聞いてホッとしたような、申し訳ないような…。
せっかくのお別れ遠足だったのに、ちゃんとおやつを準備してあげれなかったことが悔やまれます。
おやつぐらい好きなものを持たせてあげればよかった、と反省。
しかしウィ〇インゼリーを見るたびに、息子が遠足でおやつを忘れた話をしてくれるので、今ではよい笑い話になっています。
(ファンファン福岡公式ライター / ゆラッコ。)