兄弟喧嘩がひどくて大変!適切な親の対応やNG行動

毎日毎日兄弟喧嘩が繰り広げられてぐったり… という親御さん。いつもお疲れ様です。小さいうちはまだまだ可愛かった兄弟げんかも、小学生や中学生になるとだんだんと激しくなり親が仲裁するのも一苦労という家庭も多いのではないでしょうか。

今回はそんな兄弟喧嘩に悩む家庭に向け、兄弟喧嘩への親の対応としてNGなものおすすめな対応法を保育士ママライターがご紹介します。

目次

兄弟喧嘩のきっかけ・理由は?

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毎日続く兄弟喧嘩で親もぐったり。さっきまで仲良く遊んでいたのにいつの間にか取っ組み合いのけんかになってる!なんてことも日常茶飯事ですよね。お友達とは優しく仲良く遊べている子も兄弟には容赦なしという場合も多いでしょう。

そんな兄弟喧嘩は、どんなきっかけで始まっているのか、ケンカの理由はなにが多いのでしょうか。

物や人の取り合い

2、3歳の小さな頃から、小学校位までの兄弟に多いのがおもちゃやゲームの取り合いによるケンカ。お家にあるおもちゃやゲームは自分のものという意識が強くお互いに譲らずケンカになることもしばしば。

さらに低年齢児の時はお母さんの取り合いで兄弟喧嘩をする子もいます。どっちがお母さんに抱っこしてもらうか、本を読んでもらうか、となりで寝るのは誰かなど。はたから見たら可愛いケンカも毎日続くといい加減にしてくれ…とおもうでしょう。

一緒にあそびたい

大好きな兄と一緒に遊びたい弟。今は友達と遊びたい兄。そんな時に弟が勝手に入ってきたりわざとおもちゃを崩したりして兄弟喧嘩がスタートします。兄弟の場合遠慮がないので「いれて」「いいよ」のやりとりがスムーズにいかずに揉めることも多いですね。

ちょっかいをかけたい

小学生の兄弟姉妹や年の離れた兄弟に多いのが、わざとちょっかいをかけて怒らせるのを楽しもうとして始まる喧嘩。弟や妹が可愛いからゆえにちょっかいをかけてしまい、下の子が泣いてしまうというパターンも多いでしょう。

大好きが故の兄弟喧嘩。素直に仲良く遊べばよいのにと親はやきもきしてしまいますね。

八つ当たり

小学校高学年や中学生くらいになると、学校や家庭で嫌なことがあった時のイライラを兄弟にぶつけてしまい喧嘩になるというパターン。遠慮のない相手であり、父母には八つ当たりできないこの気持ちを一番ぶつけやすいのが身近な兄弟であるというわけです。

この場合、特に相手に悪い理由がないことが多い為八つ当たりした方が結果叱られます。

生活態度

おもちゃを片付けない、だらしない、うるさいなどお家での生活態度が原因で兄弟喧嘩になることも。性格の違いによって許せるところとそうでないところが異なる(価値観の違い)と言い合いになります。

元保育士ママ

代表的な上記の理由以外にも兄弟喧嘩のきっかけはさまざま。そんなことで?!と思うことから始まることも沢山ありますね。

兄弟喧嘩が多い年齢差は?

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2児の母でもあるライターには、5歳差の姉妹がいます。年齢差があるので周囲のお友達兄弟姉妹と比べると兄弟喧嘩になることも少なかったのですが、それでもやっぱり揉めるときはあります。SNSや周囲の友達をみていると兄弟喧嘩が多い家庭はやはり年齢差が近いという特徴があるようです。

一番多いのは1~3歳差

年子や、2、3歳の年の差の兄弟は幼稚園なども一緒に通うため自然と一緒にいる時間が長くなります。好きな遊びや好きなゲームなどが一緒のことが多く、お家でも一緒に遊ぶことが多いゆえに自然とおもちゃの取り合いが始まり喧嘩に発展することもしばしば。

また、上下関係を感じにくいという面から上も下も容赦なしに手をだしてしまい取っ組み合いになるということもあるでしょう。

年が近い兄弟の方が喧嘩も多い印象です。

年の差兄弟の喧嘩

年齢差が5歳前後と離れていると、下の子から見ると上の子は本当に大きいお兄ちゃん・お姉ちゃんという存在。優しくて頼もしいという反面、甘えてもOKわがままいってもOKという気持ちから遠慮なく上に向かっていくため、時々喧嘩になることもあります。

弟や妹が可愛くてわざとちょっかいをかけて怒らせるというのも年の差兄弟のあるあるかもしれません。

また、年が離れていても兄弟の性格によっては容赦なく手を出したり喧嘩が頻繁に起こることもありますね。同性兄弟と異性兄弟だと同性兄弟の方が遠慮がなく喧嘩しやすいとも感じます。

わが家の兄弟喧嘩事情

5歳差姉妹のわが家は、下の子が小さいうちは喧嘩になることはほぼなく上の子が優しくお世話してくれて平和な毎日でした。しかし、下が幼稚園年長くらいになると口も達者になりただただ可愛い妹から生意気な妹へと進化。

口喧嘩ができるくらい成長したということでしょうか。よく言い合いになって喧嘩をするようになりました。しかしそこは5歳差姉妹。最終的には姉が論破して妹が泣き、力で反撃!という構図に。女兄弟で年の差はあるため取っ組み合いの喧嘩にはなりませんがちょこちょこっとした言い合いは毎日繰り広げられています。

兄弟喧嘩に親は介入すべき?対応法

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兄弟喧嘩が起きた時、親はどのように対応していますか?子ども達だけで解決させるのと、すぐに仲裁して喧嘩を止めるというはどちらがよいのでしょうか。

状況把握

兄弟喧嘩が起きた時には、すぐに介入するのではなくまずは子ども達の様子を見て状況を把握するのがよいでしょう。子ども達の言動や遊んでいるものなどから喧嘩が来た状況や子ども達の言葉のやり取りを観察してみてください。

ただ、ケガをしてしまう危険がある場合や、喧嘩をしている場所が危ない・あまりにも激しい時にはすぐに間に入って話を聞くなど臨機応変に対応するのがよいでしょう。

子どもだけで解決できるようなら放置でOK

喧嘩をしてもすぐなかなおりする場合もあります。兄弟で話し合って解決できるような状況なら親は介入せず放置でOK。小学生くらいに大きくなってくると子ども達なりにおりあいをつけて仲直りしたり、喧嘩の原因となるもめごとの打開策を練ることもできるようになります。

けんかしていたのにちょっとしたことがきっかけですぐに仲直り!なんてことも。

エスカレートしたら一度距離を離す

喧嘩が激しい時、ものを投げたり殴ったりとエスカレートしている時は兄弟の距離を一度話して落ち着く時間を作ります。間に親が入りそれぞれの言い分をきいてあげましょう。

どちらか(両方)が癇癪を起こしている時は距離をとり落ち着くのを待ってから話をしましょう。

冷静にお互いの話を聞く

親が喧嘩を発見した時に、例えば兄が弟を叩いていたとしたら「おにいちゃんたたかない!」とすぐに叱ってしまうことがあるかと思います。けれども、喧嘩の原因は弟からちょっかいをかけたり嫌なことをしている可能性もありますよね。

その場で見たことだけを切り取るのではなく、親は冷静になってお互いの話を聞いてあげましょう。

中立立場をつらぬく

兄弟喧嘩の仲裁をする時には、あくまでも親は中立の立場にいることを忘れずに。どちらかの肩をもったり味方になるような発言は控えます。

いけないこと・危険なことはきちんと叱る

信頼関係のある兄弟間でのけんかでも、いけないことや危険なことはその都度きちんと伝えます。遠慮のない兄弟間でも叩いたり蹴ったりしてはいけない。物を使って殴ったりしてはいけないなどルールもしっかりと確認します。

子どもの年齢に合わせた声掛けを

2、3歳くらいの子どもなら、「かして」「どうぞ」のやり取りの練習やまだ使いたい時はどうすればよいのかを言葉で伝えられるようにお話して教えてあげるとよいでしょう。

4、5歳くらいなると相手の気持ちも考えられるようになります。「悲しいよ」「それをしたら痛いよね」などと気持ちを代弁してあげるとよいでしょう。

小学生くらいになると、自分と相手では考え方や気持ちも違うということもわかるようになります。子どもの年齢や発達に合わせて伝え方を変えていくとよいですね、

家での兄弟喧嘩のルールを一緒に作る

喧嘩が多くて困っている場合、自分たちで解決できるようになってほしい時にはわが家の喧嘩ルールを制定するのもあり。どこまで許すか、喧嘩は何分で終わりにするかなど仲直りに向けてどのようにしたら解決できるのかを家族で話し合いルールにするのもよいでしょう。

決めたルールは夫婦間でもきちんと共有しておきます。お父さん・お母さんで対応に差が出たりすると子ども達も混乱します。どちらかが注意した時には、片方はサポートに回るなど夫婦一緒に叱るのはやめて子ども達の逃げ道を作ってあげるなどの対応もOK。

これはNG!兄弟喧嘩の親のいけない対応

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兄弟喧嘩への対応として誤った行動を親がとると兄弟間だけでなく親子関係も悪化する場合があります。これだけはNGという行動を知っておくと冷静に対処できますよ。

頭ごなしに叱らない

兄弟喧嘩の理由やきっかけはさまざま。目に見える行動だけで判断して叱るのではなく、きちんと状況を理解してから必要であれば親も介入して話し合いましょう。

手が出た、言葉がきついなどを注意することは大切ですが、頭ごなしに怒るのはNG。おたがいの言い分を聞いてあげることが重要です。

どちらかをひいきしない

兄弟喧嘩の場合、どちらか一方をかばったりひいきするのはNG。「おにいちゃんなんだから我慢しなさい」「お姉ちゃんなんだから譲りなさい」というのもやめた方がいいでしょう。

おにいちゃん・おねえちゃんの立場を強調するのは褒めるときにするのがおすすめ。兄姉という意識、自信をよい面で伸ばしていくと、喧嘩の際に親がいわずとも自然に引く・譲ってあげるという行動をとれるようになるかもしれません。

必要以上に介入しない

子どもの喧嘩には親の介入は基本必要ありません。子ども達で解決する力をつけることも大切です。特に兄弟間の喧嘩は思う存分やらせてあげて、喧嘩の仕方を学ぶことも必要ですね。

気を付けなければならないのは、兄弟ケンカとお友達とのケンカは少し違うということ。家庭内での揉め事は身内の問題ですが、他のお子さんとトラブルになった場合には親同士で話し合いになることもあります。その際にはスルーせずにきちんと対応することも親の責任です。

いつまでもひきずらせない

夫婦喧嘩と同様、兄弟喧嘩もいつまでもひきずるのはNG。その日その時に仲直りして翌日に持ち込ませないようにしたいところ。次の日は笑顔で接することができるように家庭内の空気作りをするのもポイントです。

頑固な性格の子どもには気分を落ち着かせてあげたり、納得できるように親が導いてあげるなどすこし話をしてあげるなどサポートしてあげてみてはいかがでしょうか。

兄弟喧嘩しないのも問題?

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兄弟喧嘩で悩んでいる家庭がある一方、全く喧嘩をしないという兄弟姉妹もいるでしょう。喧嘩するほど仲がいいともいうので、喧嘩がないというのも心配という親もいるのでは。

たしかに、言いたいことを言い合える・意見をぶつけ合うのはよいことですし自己主張ができる証拠ともいえます。が、妹や弟が大好きでケンカにならない・譲ることに抵抗がない場合は喧嘩がなくても問題ありません。兄弟姉妹を大切にできる子どもを沢山ほめてあげてくださいね。

ただ、実は思うことがあっても言えない・我慢していてストレスが溜まっているように見える場合には親が気持ちを代弁してあげたり、「いや」といえることも大切だとお話ししてあげるなど気持ちに寄り添ってあげましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

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