新型コロナウイルスの影響で、家ごもりをしていた頃の話です。もうすぐ4歳の息子は、ストレスのせいか食欲がなくなってしまいました。困った私は、何とか食べてほしいと2つのことを試してみたのです。
息子との初めての食事作りで、うれしい展開!
緊急事態宣言以前の息子は「夕ごはんは何が食べたい?」と聞くと、「カレーライスがいい」「ハンバーグが食べたい」など、元気よく返事をしていました。 しかし家ごもり開始から2週間ほどたつと、「何もいらない」「食べたくない」と言うように。普段は我慢させている大好きなはずのスナック菓子も「食べない」と拒むほどでした。 心配になった私は、息子が進んで食べてくれるように、2つのことを試してみたのです。 まず、息子でも手伝いができるような料理を一緒に作りました。思いのほか、簡単にできたのはピザです。ピザの生地は粉から作ると大変ですが、市販の物を使うとあっという間に作れます。息子がピザクラストにピザソースを塗り、みじん切りにした野菜や薄切りにしたウインナー、チーズをのせたら、あとはトースターで焼くだけ。「僕が作ったピザだ!」と喜んで食べている姿が印象的でした。 おやつには、息子が大好きなドーナツを作りました。少しでも栄養が取れるようにと、サイコロ状に切ったカボチャやサツマイモをタネに練りこみました。タネをのばしたら、息子が型抜きをします。息子はこれも、ぺろっと完食しました。
とにかく食べればOK! 細かいことは気にせずに
次に、普段は息子の好物ばかりに食材が偏らないようにしていましたが、好きな物を自由に食べていいことにしました。3食とも「パンが食べたい」と言えば、丸1日パンでもいいのです。 「野菜が足りてないな」「麺類ばかり続いているな」と思う時は、機嫌がいい時に野菜をたくさん食べさせたり、おやつに紛れ込ませたりと工夫をしました。1週間を通して栄養バランスが取れていればいいと目安を作り、私自身のストレスにならないように気を付けました。 こうして息子は、いつもの食欲と笑顔を取り戻したのです。 緊急事態宣言や外出の自粛、息子の食欲減退は、今までにない出来事でした。初めの頃は息子のケアにへとへとになりましたが、息子との食事作りでは「こんなこともできるんだ!」と成長を感じられるおまけもあり、貴重な経験になりました。何とかピンチを乗り切れて、本当によかったです。 (ファンファン福岡公式ライター/フルサワ)