「息子くん上手ですね」この一言に激怒するママ友 後日判明した理由にあ然

地域のサッカークラブに入部した息子。そこでとあるママ友と知り合いました。ある日の試合中、私がママ友のお子さんのプレーをほめると急に激怒されてしまい…。激怒の理由を聞いた私は、思わず呆れてしまったのです。

目次

息子のサッカーで知り合ったママ友

写真AC

 小学校3年生の息子は、地域のサッカークラブに入部することになりました。息子いわく、そのサッカークラブには同じ小学校のS君という男の子も通っているのだそう。

 サッカークラブの保護者に知り合いがいない私は、「同じ小学校のS君のママと仲よくなれたらいいな」そう思っていました。ある日のサッカー練習時、息子を送迎するとS君のママがいたので、挨拶をしたのです。

 S君のママと私はすぐに意気投合。色々話をしていると、S君のママがサッカーへの熱意を語り始めたのです。なんとS君のママは、サッカーの試合はもちろん週3の練習にも毎回欠かさず付き添い、家でもゲーム禁止でサッカーの練習をさせているのだそう。

 さらに「サッカーで有名な高校に入学させる!」とも語っていて…。S君のママの強すぎるサッカー熱に、思わず圧倒されそうでした。

サッカー熱血ママが私にブチ切れ!?

写真AC

 サッカーの試合で、初めて観戦に行ったときのこと。数カ月で息子はすごく上達していて「うまくなったなぁ~」と心の中で感心していました。

 S君のママもいたので一緒に観戦していたのですが、S君のママは熱血なだけあって
 「いけ!」
 「もっと走れ!」と、S君に大声で呼びかけて白熱していたのです。

 S君もすごくプレーが上手で見とれていたそのとき。まさかのうちの息子が初ゴールを決めました! 歓声が沸き、思わず私も
 「やったー!」と声を上げた瞬間。S君のママは急に無表情になり
 「へぇ。すごいね」と言いました。

 少し気まずい空気が流れたので、私が
 「S君もすごく上手だね!」と言うと、S君のママは無言でその場を去ってしまったのです。

 試合が終わり、コーチにホメられるうちの息子を横目でじっと見ていたS君のママ。今回S君の得点はなかったので、きっとうちの息子の活躍が気に入らなかったのだと思います。

 S君のママに声をかけようとしても露骨に避けられるので、「まぁいつか機嫌が直るだろう…」そう思い、その日は解散しました。

激怒された理由に思わずあ然

 後日別のサッカーの試合があったので、普段どおりS君のママに声をかけました。が、まだ私を避けるS君のママ。子どものケンカみたいな態度に正直ウンザリしてきました。

 すると、最近話すようになったママが駆け寄ってきて
 「S君のママがあなたのこと怒ってて…。私に愚痴を言ってきたの」と、心配して伝えてきたのです。

写真AC

 怒っている理由は、うちの息子の得点を私がS君のママの前で喜んだこと。それが無神経だったのだそう。もうひとつは、私が言った「S君もすごく上手だね」という言葉。「うちの子が先に入部しているのに、上から目線でバカにされた」と怒っていたそう。

 これを聞いて呆れてしまった私。親が息子のゴールを喜ぶのは当たり前ですし、S君をほめたのは本心で、バカにしたつもりなんて1ミリもありません。

 こんなことで無視をされるなら関わらないほうが楽と思った私は、S君のママから離れることを決意。そのあとS君のママは、私以外のママと楽しそうに話す日々でした。

 しかし、しばらくすると意外な展開が…。S君のママの「わが子のサッカーが一番!」「他の子の活躍は許せない!」という態度が少しずつママたちの間で広まり、S君のママが孤立していったのです。

 周囲から孤立しても気にすることなく、一人大声で息子さんを応援するS君のママ。
 ママのサッカー熱は悪いことではないですが、サッカーはチームプレー重視の競技です。親が他の子を敵対視する言動はよくないし、このままではS君も孤立してしまわないか心配です。

 サッカー熱血ママなら、人間関係のチームプレーも大切にしてほしい… そう思った出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次