保育園に入れたくないと悩む人へ。不安の乗り越え方を保育士ママライターが伝授

産休・育休が終わりに近づきそろそろ保活を始めたいけど保育園に入れることを躊躇しているという人、入園目前で本当は入れたくないのにと悩んでいる保護者もいるのではないでしょうか。仕事復帰と育児の両立に対する悩みや、保育園入園の不安が少しでも解消できるよう、保育園のメリット・デメリットや保護者の心得について保育士ママライターがまとめてみました。

目次

保育園に入れることはいいこと?悪いこと?

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保育園とは、保護者が仕事や病気などに理由により家庭で子どもの保育が十分に行えない場合、家庭にかわって保育する施設のこと。児童福祉法に基づき設置されており子どもの健全な成長をサポートする役割も担っています。

0歳児から預けることができるため、共働き世帯にとっては必要不可欠な施設である一方、小さいうちから保護者と長時間離れて生活させることに罪悪感を感じてしまう親もいるのでは。

保育園にいれるのはかわいそう?!

専業主婦が多かった昔の時代と比べて今は多くの世帯が共働きをしている現状。とはいえ、「こんな小さなうちからかわいそうに」などと義母に言われてしまい辛いなどと悩んでる人もいるようです。

結論からいうと、保育園に入れることはかわいそうなことではありません!保育園では保育士が子ども一人ひとりに寄り添い、安全に健全に成長できるよう毎日精一杯保育をしてくれていますから安心して登園してください。

ただ、保育園によって特色や種類も千差万別。保育方針やルールなども異なるので、どんな園で過ごさせたいか家庭の教育論や理想にあったものでないとうまくいかないことも。保育園のメリット・デメリットを把握したうえで心構えや対策を練っていくとよいでしょう。

保育園に通うメリット

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保育園に通うことによるメリットはどんなことでしょうか。保護者目線・子ども目線でいくつかあげてみました。

妻も夫も仕事ができる

保育園は0歳児から入園できる施設です。産休・育休の後、正社員として早く社会復帰したいという方にはなくてはならない施設。延長保育などを利用すれば朝7時頃から夜8時くらいまで預けることもできます。幼稚園に入園できるのは3歳からになるので、入園する年齢や保育時間が幼稚園組と大きく異なります。

幼い頃から集団生活でさまざまな体験ができる

保育園で幼い頃から生活すると、親や兄弟以外の保育士・友達など沢山の人と関わることになります。家庭で過ごすよりも多くの刺激を受けて、社会のルールや集団生活における人との関わり方を学ぶこともできるでしょう。

育児相談できる相手がいる

保育園は子どものための施設というだけでなく、保護者のための施設でもあります。子どもの成長発達段階に応じて保護者と担任の保育士や主任保育士とが連携をしながら一緒に子育てをしていけます。子育てに関する悩みを相談することもできるでしょう。

家庭で育児をしていると一人で悩みを抱え込んでしまうこともあるかと思いますが、保育のプロが近くで一緒にみてくれていると思うと保護者にとっても安心感が違いますね。

おつむ外れなど成長が早い場合も

保育園で生活するとトイレトレーニング(おむつ外れ)や、食事の進め方などが家庭だけで行うよりもスムーズに進むことがあります。保育士の上手な促し方によって排泄に興味をもったり一人でご飯を食べられるようになるとお家でも楽になるでしょう。

クラスのお友達との関わりも成長発達に大事です。たくさん言葉のやり取りをすることによって言語の獲得などもしやすいといえます。

幼稚園組は入園までは家庭保育となるため、トイレトレーニングや食事の進め方なども親の負担が大きくなり個人差もでやすいかもしれません。

保育園のデメリットは?

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では、保育園に入れることによってどんなデメリットがあるのでしょうか。

親子の触れ合う時間が少なくなる

保育園に入れたくないと思っている保護者のなかで「子どもとの時間が少なくなってしまう」というのが一番の懸念事項ではないでしょうか。仕事をしなければ、かわいいわが子と一日中入れるのにと思ってしまうのも当然です。

実質、長時間保育になると親子でゆっくりと過ごせるのは保育園から帰宅後のほんの数時間。その時間もあわただしくご飯・お風呂と済ませるとあっという間に就寝時間になってしまいますよね。

費用がかかる

保育園入園にあたって、仕事復帰をするとはいえ出費が多くなるのも不安の一つ。保育料金は、国の制度により令和6年現在3~5歳の子どもは保育園無償化に、住民税非課税世帯の0歳~2歳児クラスまでのこどもたちの利用料が無料になっています。

共働き世帯の中では0歳~2歳までの間は出費がかさむ傾向に。認可外保育園だと保育料が高い園も多いので申し込みする際には事前に確認しておく必要が。

東京都や福岡市、市川市などでは0歳~2歳の第2子の無償化が実施されるなど自治体によってはプラスの補助を独自に行っている場合があるので調べてみるとよいでしょう。

登園準備などによる負担増

家庭保育で過ごす場合は、一日のスケージュールもゆっくりと進みます。しかし、保育園に通うようになると、毎朝の準備もバタバタ。自分の出勤準備に加え、子どもの登園準備、夕飯の下ごしらえ、洗濯など毎日が時間との戦いに。

入園前の準備も保護者の負担になります。保育園によっては絵本バッグやお昼寝布団カバーなど指定のサイズで手作りしなければならなかったり、子どもの持ち物一つ一つに名前を付けなければなりません。

感染症にかかりやすい

保育園で集団生活を始めるとどうしても心配になるのが、感染症や風邪にかかりやすいという点。特に乳児さんクラスは、まだマスクをすることができないこともあり感染症がうつりやすいともいえます。もちろん、保育園でも消毒・湿度管理などを徹底して子ども達の健康を日々守ってくれていますが、どうしても家庭保育と比べるとその点が心配になりますね。

元々からだが弱いお子さんを持つ親は余計不安材料になっているのではないでしょうか。

安心して保育園に預けられるようになるには?

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保育園入園は子どもにとってだけでなく親にとっても初めてのことばかり。不安やとまどいがあって当然です。保育園に入れたくないけれども、入れるしかない!という時には、親子の不安な気持ち、心配な点を少しでもクリアにして安心して預けたいですよね。

入園前・入園後にできる園との関わり方や保護者の心得についておさえておきましょう。

【保活時】いくつかの保育園をしっかり比べてみよう

保育園は認可保育園、認可外保育園、子ども園など種類によって、また各保育施設によっても特色がさまざまです。預けられる時間、保育方針、行事、課外活動、施設設備など家庭の希望とどのくらいあっているのかを確認しながら、いくつかの保育園を調べて実際に見学へ行きましょう。

入園して「こんなはずじゃなかった!」とならないように、事前リサーチは必須です。

【入園前】面接時には気になることを質問しよう

保育園への入園が決まったら、園との面接や説明会が開かれます。その際に園側からも持ち物や準備しなければならないもの、慣らし保育のスケジュールなどが伝えられますが、質問や気になることがあればその時に必ず確認しておきましょう。

また、子どものことで個別で対応してほしいこと、心配な点なども書面ではなく直接保育士の先生へ伝えるとよいですね。

【入園後】送り迎え時は少し余裕をもって

保育園入園後大体2週間くらいは慣らし保育が行われます。子どもの受け渡し時に、家庭や保育園での様子などを保育士と話すことができますので、時間に余裕をもっていくとよいでしょう。

まだお仕事が始まっていない状況であれば、焦らず子どもの様子を見ながら保育時間を調整して進めていきましょう。連絡ノートがある保育園なら、確認したいこと、伝えたいことをノートに記入して渡します。

無理せず手抜きできることはしてOK

仕事と保育園送迎の毎日は思っている以上に大変です。子どもとの時間を作りたいけどやらなけらばならないことが山ほどあり、ストレスもたまっていくでしょう。そんな時には、手を抜けることは便利グッズや便利家電に頼りながら楽しちゃいましょうね。

夕飯はお惣菜やデリバリーにしたってよいですし、掃除はお掃除ロボットにお願いするのもあり。必要最低限のことはきちんとやりながらうまく時間作っていきましょう。

元保育士ママ

おむつや洋服の名前つけにはお名前スタンプを利用するとグッと時短になりますよ。

子どものとの時間は短時間でも大切に

長時間保育園に預けることに罪悪感を感じていて入れたくないという人もいますよね。もちろん親子が過ごす時間は長い方が子どもも喜びますが、時間と愛着形成は必ずしも比例するわけではありません。

短時間でも子どもとのスキンシップを大事にしたり、子どもとの会話を沢山することが大切です。時間が足りないと感じるのは仕方がありませんが、わずかな時間を無駄にしないよう、送り迎えの道中や、一緒にお風呂に入る時、ご飯や寝かしつけの時はなるべくお子さんの顔を見て笑顔で過ごすように心がけましょう。

どうしても保育園に入れたくない場合は?

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仕事はしたいけれどどうしても集団生活に小さなうちから入れたくない、長時間預けるのが不安だという時には、保育園以外の選択肢を選ぶのもあり。

仕事をしながらも子どもを預ける方法は保育園以外にもありますよ。

保育ママやベビーシッターを利用する

子どもが幼いうちはアットホームな環境で過ごさせたい、親の目が行き届くところで保育サポートをうけたい時におすすめなのが保育ママ(家庭的保育)やベビーシッター制度。

ベビーシッターは、保育施設に預けるのではなく、自宅にベビーシッターに来てもらって在宅保育をすることも可能です。在宅ワークで仕事復帰をする人や、子どもが落ちつける自宅で過ごさせたいという方にも人気。

保育ママは3歳未満の子どもを定員3名以下で預かり保育する制度。自宅を保育所として運営することが可能です。少人数制でキメの細かい保育を行ってもらえるため、集団生活に不安がある人も利用しています。

育休を延長したり働き方を変える

子どもと離れるのがやはり寂しい・もっと育児の時間を増やしたいという場合には思い切って育休延長を申請したり、時短勤務に変更するなど働き方自体を見直すという方法もあります。

元保育士ママ

こちらは経済面などでの不安もでてくるのでシュミレーションをしたり夫婦間で話合いながら慎重に進めていく必要がありますね。

保育所に入れるのが正解or不正解という答えはありません。健やかに子ども達が成長できるように、各家庭で判断をして子どもにとって最善の生活環境を整えてあげましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

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