近所のおじいちゃんが頻繁にわが家に 3歳孫の世話を任せられて大迷惑!

近所に住む70代のおじいちゃん。ときどき孫を預かっているのを見かけることがありました。高齢な夫婦がわんぱくな孫を預かっていることに、ハラハラしていたのですが…。ある日から孫のお世話係としてターゲットにされてしまい…。

目次

孫に振り回されるおじいちゃん

写真AC

 わが家の近所の70代くらいの夫婦のところには週に数回、3歳のお孫さんが預けられています。
 その男の子はとても活発。車通りの多い道を走り出しておじいちゃんが追いかけたり、止められても他人の家の壁にボールを投げている姿をたびたび目にしました。

 おじいちゃんは
 「だめだめ」
 「とまりなさい」と優しく声をかけるも、男の子は無視。今にも車道に飛び出しそうな男の子を見ては心配していました。

 ある日2歳の息子と家の前でボールで遊んでいると、散歩途中のおじいちゃんと男の子が。
 「こんにちは」と声をかけると、男の子は
 「ボールやる!」と言って、息子が持っていたボールを奪い取りました。息子はキョトンとした顔。

 おじいちゃんは
 「これこれ」と言うものの、止めに入る様子はなし。息子は嫌な顔をしていましたが、そのまま遊び始めた男の子もいれて遊ぶ流れになりました。ただ、いきなり
 「キャー!」と叫んだりボールをわざと車道に投げたりする男の子を止めるのに四苦八苦。そんな中おじいちゃんは、わが家の縁側でニコニコして座っているだけ…。

 完全にお世話を放棄しているおじいちゃんに、内心「あなたの孫でしょ!」とイライラ。最終的には
 「これから用があるので…」と嘘をつき、帰ってもらいました。

またやってきた!

写真AC

 数日後、家にいるとインターホンが鳴りました。出るとそこにはおじいちゃんと男の子が。突然の訪問に驚き
 「えっ、こんにちは、どうしたんですか?」と聞くと、おじいちゃんは穏やかな笑顔で
 「いや、孫がね、また一緒に遊びたいって言うんだよ」と言うのです。

 正直、手のかかる男の子の相手はしたくないと思ったのですが…。私の後ろから息子が
 「あ、○○くん! 遊びたい」と一言。息子がそう言ってしまってはしょうがないと諦め、またわが家の前で遊びました。

 このときも同じで、子ども達の相手は私で、おじいちゃんは縁側で日向ぼっこ。
 心の中では「なんで自分は何もしないの…?!」とずっと叫びたい気持ちだった私。その日もこちらから切り上げる形で2人には帰ってもらいました。

 そして3日後、また家で遊んでいるとピンポーンと音が。わが家のインターホンはカメラがありません。出てみると、やはりおじいちゃんと男の子でした。

 その日もおじいちゃんが縁側で私が2人の世話。おじいちゃんは
 「子どもの相手がうまいから助かるよ。私じゃもう追いつけなくてね~」とうれしそうな顔。それを聞いてハハハと愛想笑いしつつ、「預かるなら、自分で責任持ってみてよ…」とげんなりしました。

おじいちゃんのひと言に我慢の限界が

写真AC

 その2日後、また2人はやってきました。当然のように縁側に座るおじいちゃんを見ると、お茶を片手におせんべいを食べています。目が合うと、
 「あなたの家は何も出ないからね。持ってきたんだよ。なに、気にしなくてもいいよ」とニコニコ。

 勝手に来て、孫の相手をさせ、「お茶もお菓子も出さない」と言われ、それを許してやると言わんばかりのおじいちゃんの的外れな気遣いに、ついに我慢の限界が。すぐに
 「出かけるので」と嘘をついて帰ってもらいました。

 数日後、また来た2人。当然のように
 「来たよ」と言うので、
 「すみません、今日はこれから出かけるんです」とすぐに断りました。うろたえるおじいちゃんの顔。男の子はすぐに切り替え、
 「じゃあ公園いこうー」と行ってしまいました。

 その後、2人が来るたびに
 「先日インフルにかかっちゃって」
 「今日は友達が来るから」など理由をつけて断り続けていると、2人の訪問はなくなりました。道端で会ったときに挨拶をする程度の距離感に戻れて、心底ホッとしました。

 私は基本的に子どもの相手をするのが好きです。
 ただ、当たり前のように子どもの相手をさせられ、善意を搾取するようなやり方は不快な気持ちになりました。孫を預かるにはいろいろな事情があるかとは思いますが、預かるなら責任をもって自分で面倒を見てほしいと思います。

(ファンファン福岡公式ライター/K)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次