5月5日はこどもの日!親子でのさまざまな祝日の楽しみ方も紹介

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

ゴールデンウィーク最終日は、こどもの日です。2024年は5月5日が日曜日にあたるので、5月6日の振替休日と合わせて4連休となる人も多いのではないでしょうか。

食べ物やイベントなど、祝日の楽しみ方はさまざまです。今回は、こどもの日の由来やおすすめの過ごし方を紹介します。

目次

こどもの日の由来

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5月5日が「こどもの日」という祝日に制定されたのは、昭和23年です。まずはこどもの日の由来や、端午の節句との違いについて確認しましょう。

こどもの日とは

政府広報オンラインによると、こどもの日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日です。祝日法訂正当初から設けられている祝日で、制定の理由は「次の時代の人々に、大きな機体をかけているから」だとされています。これは、成人の日と同様の理由でもあります。

さらに、「リーガル・ホリデー(公休)としては世界に例のないことで、いかにも新しい日本の国にふさわしい祝日である」という説明もあり、日本にとって重要な日だといえるでしょう。

端午の節句との違いは?

こどもの日にあたる5月5日は、「端午の節句」の日でもあります。これは、男の子の健やかな成長を願うもので、女の子のお祝いの日である3月3日の「桃の節句」と同様の位置づけです。

端午の節句は、日本の代表的な伝統行事の1つで、こどもの日は法律で定められた祝日です。同日のため混同しがちですが、異なるものであることを、覚えておきましょう。

こどもの日(5月5日)とは?由来や定番の食べ物、過ごし方(https://minne.com/mag/articles/2695
2024年の祝日は?知ってそうで知らない「国民の祝日」とその趣旨や経緯(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202112/3.html

こどもの日には食べ物でお祝いをしよう!

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桃の節句にあられやひし餅、ちらし寿司などを食べるように、端午の節句にも食べると縁起がよいとされる食べ物があります。端午の節句と同日のこどもの日には、伝統的な食べ物をはじめとした縁起物を家族で食べて、子どもの成長をお祝いしましょう。

かしわ餅

柏の葉に包むことで葉の香りがつくかしわ餅は、子孫繁栄につながる縁起物だといわれています。つぶあんやこしあんを入れるのが一般的ですが、最近は白あん、芋あん、ずんだあんなど、種類も増えているので、好みの味のものを食べるのもおすすめです。

ちまき

三角の形でもち米を使用したおこわが詰まっている「中華ちまき」ではなく、こどもの日に食べるちまきは細長く、なかに白いおもちが入っています。ほんのりと甘いお餅は、柏餅と並んでおやつに最適です。

ちまきは災いを避ける力があるといわれているので、かしわ餅と一緒に味わって、子どものよりよい未来を願いましょう。

カツオ

「勝男」という字を当てられるカツオも、縁起物の1つです。また、5月初旬あたりは初鰹の時期でもあり、昔は高級食材として庶民の口にはなかなか入らないものでした。

栄養価が高く縁起物のカツオは、さまざまな調理法で子どもから大人までおいしく食べられます。こどもの日のお祝いメニューの1つとして取り入れるのも、非常におすすめです。

たけのこ

4月から5月初旬にかけて旬を迎えるたけのこは、成長が早く、生命力にあふれた植物です。こどもの健やかな成長を願うこどもの日に食べるのには最適ですので、炊き込みごはんに入れたり、食べやすいように甘さを加えた煮物にしたりして楽しみましょう。

ケーキ

伝統的な行事にちなんだお菓子というと和菓子が多いですが、最近はこどもの日にケーキを食べる家庭も増えているようです。鯉のぼりやかぶとを象ったり、飾りにあしらったりしたケーキは、写真映えもします。

また、こどもの日に向けて、人気のキャラクターを起用したケーキを販売するメーカーもあります。既製品でお祝いするのもよいでしょうし、時間があれば親子で手作りしても特別感を味わえます。

地域ならではの食べ物も!

かしわ餅やちまき以外にも、こどもの日に食べられる地域ならではの伝統食は存在します。北海道では、葉っぱの形をした「べこ餅」を食べる風習があり、山形県では「笹巻き」「鹿児島県では「あくまき」と呼ばれる和菓子を食べます。

笹巻きやあくまきは、ちまきと似たような製法で作りますが、なかにあんが入っていません。きなこや黒蜜、砂糖醤油などをつけて食べるのが一般的です。

地域特有の食べ物を調べ、作ったり買ったりしてこどもの日に家族で食べるのも、よいのではないでしょうか。

こどもの日(5月5日)の意味や由来とは?端午の節句との違い・食べる物などをご紹介(https://www.jalan.net/news/article/535583/
こどもの日の由来や意味とは?食べ物やおすすめイベントも紹介(https://skywardplus.jal.co.jp/plus_one/calendar/childrens_day/

こどもの日には何をする?

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こどもの日には、端午の節句にちなんで伝統に触れるのもよいでしょう。性別を問わずすべての子どもをお祝いするこどもの日ですが、男の子の節句であることも意識し、鯉のぼりや五月人形などを飾ってみてはいかがでしょうか。

鯉のぼりを飾る

端午の節句には内飾りと外飾りがあり、鯉のぼりはもともと屋外に立てる外飾りです。最近は屋内に鯉のぼりのタペストリーを飾ることも増えていますが、ベランダに小さな鯉のぼりを設置する家庭もありますし、地方へ行くと、個人宅でも大きな鯉のぼりが見られるかもしれません。

鯉のぼりのはじまりは、江戸時代です。当時、将軍家に男児が誕生すると、お祝いとして城の玄関前にのぼりなどが立てられました。これが鯉のぼりに発展し、憧れを抱いていた庶民にも広まっていったといいます。

五月人形・兜を飾る

五月人形や兜は、端午の節句の内飾りです。男の子がたくましく成長してくれるようにという願いを込め、立派な人形や兜を飾ります。

こども大将や金太郎などの伝統的な人形や兜はもちろん、最近はディズニーやドラえもん、スヌーピー、ポケモンなど、人気キャラクターの五月人形も販売されています。また、大きな五月人形は組み立てや収納場所の確保が大変なことから、手軽に飾れるコンパクトサイズの置き物も人気です。

わが家も決して広いとはいえないので、手のひらサイズの陶器製の兜と五月人形を選びました。鯉のぼりは、ハンドメイドのタペストリーです。毎年玄関の靴箱の上のスペースに飾っています。息子たちが「欲しい」といえば、ガラスケース入りのもう少し大きいものを購入しようかと考えていましたが、特に疑問も抱かず小さな人形で満足しているようです。

菖蒲湯に入る

室町時代頃から、この時期には菖蒲の葉を入れたお風呂(菖蒲湯)に入る風習があります。菖蒲には厄除けの力があるといわれており、剣のような形の長い葉は、長寿の意味も持つことから、菖蒲湯で無病息災や健康を祈願したそうです。

菖蒲の香り成分は「テルペン」「オイゲノール」といい、疲労回復や血行促進による冷え性・肩こりの改善などの効果が期待できます。菖蒲湯は子どもにも大人にもよい効果をもたらしてくれるので、親子で菖蒲湯に浸かるのもよいでしょう。

陣羽織を着る

「武将のように強く、たくましく育ってほしい」という願いを込めて着せる陣羽織は、初節句の定番の服装でもあります。袖のない陣羽織は、戦場で武将が鎧の上から羽織っていたもので、赤色が取り入れられているのも特徴です。

陣羽織の赤色は生命力の象徴で、厄払いの意味も込められています。男の子の初節句はもちろん、その後の端午の節句でも羽織ってみてはいかがでしょうか。

こどもの日におすすめの過ごし方

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家族で楽しいこどもの日を過ごすなら、イベントに参加したりおいしい食べ物を囲んだりするとよいでしょう。最後に、こどもの日のおすすめの過ごし方を紹介します。

イベントに参加する

こどもの日には、各地でさまざまなイベントが開催されます。体験や制作など、イベントのジャンルも豊富なので、子どもが興味を示しそうなもの、親子で楽しめそうなものを探して参加してみるとよいでしょう。

大きな鯉のぼり、たくさんの鯉のぼりを掲揚するスポットもあるので、こどもの日ならではの雰囲気に触れられるスポットへ遊びに行くのもおすすめです。

家族で出かける・遊ぶ

子どものお祝いの日には、子どもが「行きたい!」と思う場所へ家族そろってでかけるのも、過ごし方の1つです。5月4日も祝日ですので、思い切って泊まりがけでキャンプやテーマパークへの旅行を計画すれば、子どももより喜ぶのではないでしょうか。

プレゼントをあげる

プレゼントを用意して、子どもに贈るのもおすすめです。誕生日やクリスマスのようにプレゼントを渡す風習はありませんが、新年度が始まり頑張っているわが子へのご褒美として、欲しがっていたおもちゃやファッションアイテムなどをあげれば、連休明けからのパワーにもつながるかもしれません。

ごちそうを食べる

特別な場所へ出かけたり、プレゼントを用意したりしなくても、普段とは少し違った食事を家族で囲んで楽しく食べれば、子どもの笑顔を引き出せるでしょう。端午の節句にちなんだ食べ物や縁起物に加え、唐揚げやポテト、サンドイッチなど、子どもの好きなメニューも並べれば、お腹も心も満たされます。

こどもの日は子どもの幸福を願う祝日!さまざまな工夫で笑顔で過ごそう

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5月5日のこどもの日は、子どもの健やかな成長や幸福を祝う祝日です。端午の節句にもあたる日ですので、縁起物を取り入れた食事や五月人形、鯉のぼりなどでお祝いしましょう。

子どもの年齢や大人の仕事のスケジュールも考慮しながら、家族全員が笑顔で過ごせるような計画を進めてくださいね。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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