子どもが薬を飲まない! 薬嫌いな3歳娘の「イヤ!」を「楽しい」に変えた秘策

子どもの病気で困ってしまうことの一つが、「子どもが薬を飲まない」ということ。好き嫌いがはっきりしてくる幼児期は、自己主張も激しくなります。無理やり飲ませるのも難しいし…。「薬は絶対イヤ」という3歳児を「おくすり楽しみ〜」に変えたわが家の作戦とは?

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子どもが薬を飲みたがらない!

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 小さな子がいる家庭では、「子どもが薬を飲みたがらない」と困ったことがあるのではないでしょうか。わが家の娘が3歳になった夏、保育園で水ぼうそうが大流行。夏休み初日、娘の背中にもプツプツと水泡が…。すぐに小児科医に診てもらいました。

 塗り薬だけでなく、抗ウィルス薬を処方されたのですが、これがなかなか大変でした。何日も続けて飲まなくてはいけない薬なのに、娘は大の「薬嫌い」。イヤだと言ったら絶対に拒否。夫も私も困ってしまいました。

 3歳になると、好き嫌いがはっきりと出てきて、言葉を通じての意思表示も一人前。初めての子を育てる親にとっては、ちょっと手を焼く年齢といえます。
 病気の時の服薬も、一筋縄ではいきません。赤ちゃん期は、あれこれ疑わずに飲んでくれたのに、幼児期になると本人が納得しない限り簡単に口を開けてくれません。

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 味覚や好みもはっきりしてくるので
 「この薬は変な味でおいしくない、だから飲まない!」と拒否。

 娘が成長した今ふりかえると、3歳くらいの時期がいちばん印象に残るできごとが多いと思います。
 感動のできごとあり、いたずらにびっくりした思い出あり。乳児から幼児に、大きく成長する時期だったからでしょう。

 でも、その分、言うことを聞かなかったり、納得しないと薬も飲んでくれなかったり… と、手強い存在でした。子どもの行動を促す「作戦」が必要になった時期でした。

心をつかんだ「楽しいお薬時間」作戦とは?

 薬嫌いの娘に処方されたのは、シロップ。薬の味が直接舌のうえにのるだけに、一度「キライ!」となったら後が大変です。案の定、
 「絶対にイヤ、これキライ!」となりました。

 そこで考えついた作戦は「ピクニック」。小さな子どもは特別感が大好きです。お弁当を持って公園でピクニックをしたり、パーティーをしたりするのが大好きな娘の「特別感を刺激」する作戦です。

 お薬タイムに、ベランダに子ども用テーブルと椅子を用意。そこに、大好きなジュースやソーセージなどをカラフルな容器に入れて並べ、おうちピクニックです。

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 親子そろってジュースで「かんぱーい!」。ハートや星がついたカラフルなピックに刺したミニソーセージをおつまみに、ワイワイおしゃべりをしつつ、間にサクッと薬を飲ませます。スッと飲んでくれたら、大袈裟に褒め言葉の嵐を!

 「すごーい、大きい子みたいだね!」
 「さすが、〇〇ちゃん。えらいねえ!」などなど。

 大きい子と言われるのが大好きな娘は、
 「ねえ、本当にすごい? 〇〇、すごい?」と得意満面で繰り返します。

 これを1週間続けました。平日昼間は、ママとお菓子を食べながらのティータイムが「楽しいお薬時間」。作戦大成功でした。

遊び心で乗り越えられる

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 その後、娘の薬嫌いはどうなったかというと…。実は、かなり大きくなるまで薬嫌いは変わりませんでした。
 ただ、水ぼうそうの時にコツはつかめたため、その後は親子共にラクになりました。お薬時間には、まず「お楽しみ」を先に用意するように。上手に飲めたらジュースで一息、あとは
 「すごいね、飲めたね!」の褒め言葉シャワーを忘れずに!

 小さな子の薬嫌い、困ってしまいますよね。うちの娘のように徹底的な薬嫌いの子の場合、毎回大騒ぎ。つい、「おもちゃを買ってあげるから」と言いたくなりがち…。

 処方薬は、服用のタイミングとか、水で飲ませるべきだとか、いろいろ指示があるので、親のほうが焦りがち。まずは親が余裕を持つことが大切でしょう。

 娘には、
 「お薬飲むと楽しいことがある!」という演出が、うちの娘には効果抜群でした。その後も、処方薬が出た時には毎回、「ミニパーティー」。子どもの嫌いなことには、親はどんと構えて遊び心を持って接すると、お互いにストレスなく乗り越えられるのかもしれません。

(ファンファン福岡公式ライター/吉野まのん)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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