福岡県出身のお笑いコンビ、バッドボーイズが3月22日に出版物を同日にリリースしました。福岡市出身の清人さんは、東区西戸崎で過ごした少年時代のエピソードを描いたコミックエッセー「おばあちゃんこ」。篠栗町出身の佐田正樹さんは、独特の趣味とライフスタイルをまとめた「佐田のホビー2」。4月中旬、福岡入りした2人にそれぞれの新刊について聞きました。
「これを読んで優しくなってくれたらうれしい」(清人さん)
清人さんが「おおみぞきよと」のペンネームで手がけた「おばあちゃんこ」(KADOKAWA)は、実話を基にした自身初のコミックエッセー。物心ついた頃には両親が不在で、目の不自由なおばあちゃんとその息子3人と一緒に暮らしていた清人さんの10歳前後の日々を描いています。
「この本に登場する人たちが亡くなったりして,思い出を共有できる人が少なくなってきた時に出版社から話がありました。2年ほど前です。小説にしたいと思っていたんですけど、編集者に漫画を勧められて」と清人さん。漫画は約9年前から独学で描いていたのを、出版社の人にも知られていたとか。
すでに本を読んだ人からは、うれしい感想が届いているとか。「特に女性からよいコメントをもらうんよね。よく行く居酒屋の82歳のお母さんも、本を読んだ後、いつも以上に優しく接してくれて。こんなに心を動かされる人がいるなんて意外だった。これを読んで優しい気持ちになってほしい。知らない人と自分の幼少期の話を共有できるのも幸せです」。
世代を超えて分かりやすく、共感できる内容で「中学2年の娘と中学1年の息子も読んで、泣いたり笑ったりしています。本に登場するのは世間から注目される人ではなく、脇役のような存在。でもこの本の中では輝いている」。
切なくて、笑えて、どこか懐かしさを感じる一冊です。
「彼やお父さんにプレゼントすると喜ばれるんじゃ?!」(佐田さん)
愛車のパーツ作りや自宅のリフォームなどDIYを楽しむYouTube「SATAbuilder‘s(佐田ビルダーズ)」が人気(現在のチャンネル登録者数89万9,000人!)の佐田さん。2022年4月に出版した「佐田のホビー」は、所有のクルマ、バイク、ファッション、インテリアなどを撮り下ろしたスタイルブックで、なんと5万部超え。「部数が伸びたのは、付録のステッカーを目当てに2、3冊買ってくれたファンがいたようで。今回も出版社が狙ったみたいやね(笑)」
「佐田のホビー2」(KADOKAWA)は昨年4月に出版社からオファーがあり、「本格的に作り始めたのは、(毎年公演している)10月の一人舞台が終わってから。第1弾以降に買った洋服や愛用品とか、掲載したい物をピックアップ。11月から3カ月かけて自宅のリビングや倉庫で撮影しました」。
今回もプラモデルや観葉植物などを含め現在のコレクションの数々を掲載。歴代の携帯電話や新たに作ったガレージ探検など多様な内容で、写真を見るだけでも面白い。予約受注生産のグッズが付いた「特装版」は4,200部も動いたというから、ファンが心待ちにしていたのが分かるというもの。
「新たな趣味を見つけたい人やインテリアに興味のある人にも見てほしいですね。女性向けというよりは男性に好まれる本なので、彼やお父さんにプレゼントするのもいいかも」と佐田さん。父の日に渡すのにもぴったり!
■「おばあちゃんこ」
著者:おおみぞきよと
定価:1,320円(本体1,200円+税)
A5判・160ページ ISBN:978-4-04-897693-0
発行:KADOKAWA
■「佐田のホビー2」
著者:佐田正樹
定価:2,310円(本体2,100円+税)
B5判・128ページ/ステッカーセット、ペーパークラフトとじ込み付き
ISBN:978-4-04-683259-7
発行: KADOKAWA