「リーグ優勝に向けて一戦ずつ」ホークス・板東湧梧投手インタビュー

 安定した投球に端正な顔立ちも相まって、人気爆発中の板東湧梧投手。8月15日の日本ハム戦では、史上初となる6人の継投による無安打無得点を達成した一員にもなりました。趣味や登板前の過ごし方について、リモートで取材しました。

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性格は「人見知りなところが少し」

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 — 物静かなイメージがある板東投手ですが、自分の性格を一言で言うと?

 自分では静かではないとは思うのですが性格…難しいなあ(笑)。結構話す方だとは思いますが、人見知りなところがありますね。同期の選手は仲が良くて、今は甲斐野(央)とかとよくしゃべっているかな。

 — 登板前のルーティンや試合前の過ごし方などは。

 特別「絶対にこれをする」と決めていることはないのですが、睡眠の1時間半前には風呂から上がる、というのは決めています。睡眠をすごく大事にしていて、1日大体7時間半~8時間を目安に、起床時間から逆算して寝ています。

中継ぎ投手の1週間の過ごし方を教えてください。

 試合があるからといって、トレーニングを休むことができないので、「今日投げたし、明日も投げる可能性があるな」といった日でもしっかりトレーニングは入れています。6日中4日はトレーニングを心掛けていて、決まった休みの日などは設けていません。

緊張する中継ぎ登板も「緊張があるほうがいいパフォーマンス」

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中継ぎとして勝っている時と劣勢の時の登板、気持ちの違いなどはありますか。

 (登板する場面の)ギャップが大きい時は少し緊張するのですが、今のところはそんなに勝っているところで投げて次は大差で負けているところで投げる、といった場面での登板はないので、そこまで違いはないですね。引き分けている時は「打たれたら負け投手になる」というプレッシャーがあるので、そういう意味では、接戦の方が緊張します。

中継ぎとしても大事な局面での登板が多いですが、中継ぎと先発、自分の中で「これがやりたい」というビジョンはありますか。

 将来的には先発でやっていきたいと思っているところはありますが、今緊張する中継ぎの場面で投げさせてもらえるのは楽しいという気持ちもあります。元々、結構緊張するタイプなのですが、「緊張している方がいいパフォーマンスができる」というのが今までの自分の経験上あるので、緊張は持っていていいものとして、与えられたポジションを全力でやるというのが今のイメージですね。

マウンドで集まっているときはどういう話を?

 大体はその時の状況の整理と、次の打者に対してどういう攻め方をするかとか、気持ちの部分でも「こうしたらいいよ」というアドバイスを皆さんにもらって、集中し直すといった感じです。

なんとここで…甲斐野投手が突然登場!

甲斐野投手から見て、板東投手はどういう人ですか?(以下敬称略)

(甲斐野)ほんまに…ゲスです!(笑)
(板東)いや、やめろ(笑)! なんて言ってくれるんかな~と思ってたのに、ゲス(笑)!?
(甲斐野)いやほんま好感度を上げたくないんですよね~(笑)。でも本当に顔も性格もいいです。優しいし、いい人ですよ!
(板東)お、そういうのいいね。

社会人になってハマったアニメ。今のおすすめは…

本当に仲が良いですね(笑)。改めて、板東投手の休日の過ごし方やストレスの発散法は?

 家にいることが多いんですが、漫画・アニメ・読書。そのあたりですかね。今一番注目しているアニメは「不滅のあなたへ」。あとは「転生したらスライムだった件」です! めっちゃ面白いですね。あとは今人気の「東京リベンジャーズ」とか、アニメは本当にいろんなジャンルを見ます。「ONE PIECE(ワンピース)」とかも、録画しているのをまとめて一気見しています。

 学生の頃は本当に暇がなくて全然見ていなかったんですが、社会人になってちょっと時間ができて見始めたのがきっかけでハマりました。この間2回目を見たんですが「コードギアス 反逆のルルーシュ」はずっと好きです! 泣けるんですよ…。

現在甲子園大会も開催中ですが、板東投手が甲子園で一番印象深かった思い出は。

 「あ~暑かったなあ」っていうのが一番です。第何回戦かな、相手が修徳(東東京)だった試合で(※第95回全国高校野球選手権大会2回戦)、絶体絶命のピンチの場面でとにかく思いっきり投げたんです。でも失点につながってしまって…。その場面、その一瞬の気持ちだけものすごく鮮明に覚えています。結局試合自体は勝ったので良かったのですが、抑えられなかったという記憶が残っていますね。(甲子園で)気持ちよく抑えられた場面は1回もないです(笑)。粘って粘って投げたので。今でもタイミングが合えば甲子園の中継は見ています!

シーズンの最後までチームに貢献できる場面で投げたい

「イケメン投手」としてもよく注目を浴びていますが、ずばり理想の女性像などは。

 性格で言うと、とにかく思いやりのある人。一番気になるというか、大事なところだと思います、外見は、どちらかといえばきれい系が好きですかね。服装は難しいな…その人に似合っていれば、スカートでもパンツでも(笑)!

今、特に力を入れている練習法などは。

 試しでやってみているのは、「ラグビーボールスロー」です。説明が難しいのですが、体の連動を意識して、無駄のない正しい体の使い方をするために、ラグビーボールのような大きなボールを小手先の力だけではなく体幹を使って、体全体で投げられるように取り組んでいます。練習法はコーチの方からの提案ももちろんですが、自分で探してきて取り組んでいます。

目指している投手像は。

 こんなことを言っていいのか分からないというか、ありきたりになってしまうかもしれないですが、自分の背番号「50」は、攝津(正)さんから受け継いだもの。攝津さんは中継ぎから先発になり、沢村賞まで取られていて、僕の中の理想を体現している方なので、やはり攝津さんを目指したいという気持ちはあります。

— 後半戦への意気込み、読者へのメッセージを。

 シーズンの最後まで、具体的なイメージとしては後半20試合登板を目標に、チームに貢献できる場面で投げたい。まずはリーグ優勝へ向けて一戦一戦、自分のできることを全力でやっていきたいと思っています。後半戦も応援、どうぞよろしくお願いします!

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もっと知りたい! 板東投手プロフィル

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生年月日: 1995年12月27日生
身長/体重:182cm/80kg
血液型:AB型
ニックネーム:普通に板東。後輩からは「ばんさん」って言われます。下の名前で呼ばれることはあまりないですね。
趣味:漫画・アニメです!
好きな食べ物:麺類が好きです。そして辛い物! 激辛すぎると食べられないし、胃が痛くなっちゃうので(笑)。適度に辛い物で。辛い麺類とかは間違いない(おいしさ)です。
苦手な食べ物:あんまりなくて、日常で出てくる食べ物ならなんでも食べられます。でもしいて言うならパクチー。あと…サラダにあるコーンは邪魔です(笑)。なくていいかなって(笑)。
一番仲が良い選手は?:同期の選手、甲斐野とか。
憧れの選手は?:攝津さん、あとは楽天の岸さんです。プロに入る前から岸さんは本当に好きで、お二人はずっと憧れです。

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好きな物:お酒とエンタメとスポーツ、コスメ。ものづくりと一人旅。好きな動物はカワウソ。好きな物を好きなように書いてみます! 主にインタビュー記事やホークス関係の記事を担当。

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