結婚式代わりに実施するフォトウエディングに両家の親を呼ぶことにしましたが… 義両親の暴走が止まりません。晴れ舞台を台無しにされた気分でしたが、思いもよらぬ人が救世主となってくれたのです。
両家の親とフォトウエディング
入籍から半年ほど経って、フォトウエディングを実施することに。コロナ禍を理由に結婚式を挙げられなかったのですが、夫婦ともにせめて写真は残したいと考え、撮影することにしたのです。
結婚式を予定していた頃に「プランはワシが考える!」「式場は私が決める!」と言う義両親だったので、招きたくはなかったのですが… 私の親だけ呼びたいとは言えず両家の親を招待することにしました。
撮影中に出しゃばる義両親
撮影当日、義両親は電車で1時間、実母は新幹線で3時間かけて会場にやって来ました。私たち夫婦は先に到着して着付けを行っており、準備が整った状態で対面することに。すると、息子ラブの義母は
「やだぁ、似合ってる!」と早速夫にベタベタしています。うんざりしましたが、義母が夫にベタベタするのはいつものことなので、スルーして撮影に移ることにしました。
予約していたのは基本的に新郎新婦の撮影で、数枚だけ両家の親を含めた写真を撮るというプラン。カメラマンの指示で私と夫がポーズをとっていると、
「まずは私と息子の写真を撮ってちょうだい!」と義母が出しゃばってきたのです。
それと同時に義父は
「こういうポーズがいいだろう!」と口を出し、開始早々気分が重くなりました。言う通りにならないと機嫌を悪くする義両親なので、仕方なく義母と夫の写真や義父が指定したポーズでの写真も撮ることにしたのです。
毅然とした態度で注意するカメラマン!
しばらく私と夫の撮影が続いたあと、両家の親を含めて家族写真を撮影することになりました。カメラマンの指示通りの場所に立つと、
「そこは私が立つわ!」と義母が花嫁のポジションに立とうとします。私と実母は端に追いやられました。義父は注意するどころか
「息子と腕を組んで、花嫁みたいに撮ってもらったらいい」と、とんでもないことを言います。
撮影枚数は決まっており、貴重なカットをそんな撮影に使ってほしくありません。しかし、その頃の私は義両親にハッキリと注意することはできず、「晴れ舞台なのに、どうして邪魔をするんだろう」と悲しんでいました。夫が冷たく
「そんな写真は撮らないから」と言いますが、
「せっかくなんだから、いいじゃない!」と義母は諦めません。
そんな状況の中、口を開いたのはカメラマンでした。
「主役は新郎新婦のおふたりですよ? 早く指示した位置に立ってください!」と毅然とした態度で義両親を注意し、一瞬空気が凍ることに。義両親が怒りを爆発させるのではないかとハラハラしましたが、不満そうな顔をしながらも何も言わず、私たち夫婦がセンターの家族写真を撮影できたのです。
完成した写真に満足
撮影から数週間後、完成写真をデータで受け取りました。チェックすると、予約したプランより枚数が多いではありませんか。カメラマンから仕上がりに関する確認電話がかかってきたときに聞いてみると…
「おふたりが望んでないようでしたので、ご両親が希望したものはカット数に含めないことにしました」と言われたのです。
どうなることかと思いましたが、花嫁のポジションを義母に奪われずに済みましたし、希望していた枚数の写真を受け取ることができました。満足できる写真撮影となり、神対応のカメラマンには感謝しかありません。
(ファンファン福岡公式ライター/水素)