わが家の兄妹は、父の日にサプライズを計画したことがあります。少し疲れている様子の夫を喜ばせるために幼い2人が考えた父の日のサプライズ。子どもたち2人が考えたサプライズが、笑顔あふれる忘れられない父の日の思い出を作りました。
父の日にサプライズを計画
まだ2人が幼稚園に通っていたある日。仕事から帰宅した夫の少し疲れた表情を見た子どもたちは
「そうだ! お父さんを喜ばせよう!」と思いつきました。
私も一緒に手伝うと提案しましたが、2人でサプライズを考えると言って張り切っている子どもたち。その日から、子どもたちの父の日に向けたサプライズ計画がスタートしたのです。
一生懸命プレゼントと地図を準備
まず2人は、お父さんが喜ぶプレゼントは何かを考えました。
「お父さんはお酒を飲むときニコニコしてるよ!」と妹が言うと、兄は
「仮面ライダーが好きだからベルトが欲しいかも!」
「疲れてるからマッサージもしたい!」と、お父さんの笑顔を思い浮かべながらプレゼントの意見を出し合っていく子どもたち。
妹は、最近お絵描きに夢中だったので
「僕が仮面ライダーのベルトを作るから地図を書いて」と兄にお願いされ、宝物を探すための地図を書き始めました。私がその様子をニコニコしながら見ていると
「内緒だよ」と何度も言われましたが、その姿も夫に見せたいくらい可愛かったです。
とびっきりの笑顔であふれる忘れられない父の日
父の日当日、サプライズでお父さんを喜ばせたい2人は朝からソワソワ。いつもはお父さんを起こしにいく子どもたちですが、この日は、起きてくるまで待っていました。そして、お父さんが
「おはよう」と起きてきて早々に
「父の日のプレゼントです!」と2人揃って宝の地図を渡していました。
ここからが宝探しのスタート。まだ年少だった妹が一生懸命書いた絵が描かれた地図を見ながら、家の中を探していきます。
まず辿り着いたのは、子ども部屋です。おもちゃ箱の中に隠された手作りのライダーベルトを見つけて
「おお! 懐かしいなぁ!」と喜ぶお父さんに、息子は
「僕が作ったんだよ!」と誇らしげに伝えていました。
次に見つけたのは、仕事のリュックの前ポケットに隠された肩たたき券です。2人は
「一緒にマッサージするからね!」
「疲れてる時に使ってね!」と元気いっぱいに伝えていました。
最後は、娘に手を引かれながら辿り着いた冷蔵庫の扉を開けて、ラッピングされたビールを発見。
「おお! お父さんの好きなお酒だ!」と言うと
「お酒は買えないからお母さんと一緒に選んで買った。本当は自分で買いたかった」と2人ともちょっぴり不満そうに話していました。
「そうだったのか〜。でも、2人で準備してくれてありがとう! 忘れられない父の日になったよ」と言うと
「サプライズは大成功だね!」と兄妹でハイタッチをしていました。
そのあとは、夫と子どもたちは、手作りのライダーベルトを使って夢中で遊んでいました。夕方になり、お風呂に入った後は、さっそく肩たたき券を使ってマッサージ。
夜の晩酌にはプレゼントのビールを飲みながら
「最高の父の日だったよ」と伝えると、子どもたちも、とびっきりの笑顔になっていました。
プレゼントは相手を思う気持ちが大切
家族4人で楽しく宝探しができたのはもちろん、夫はずっととびっきりの笑顔があふれていました。歳が近く喧嘩の多い兄妹だったので、そんな2人が協力してサプライズしてくれたことが、より嬉しかったのだと思います。
プレゼントは、相手が喜ぶものは何かを考え、気持ちを込めて一生懸命準備することが大切だということを、幼い子どもたちに教えてもらいました。
(ファンファン福岡公式ライター/tera)