突然の入院 娘のサプライズに涙がほろり

 急性扁桃炎で急遽入院することになってしまった私。幼い娘二人を残して入院することに不安がいっぱいでした。しかし、長女のサプライズに思わず…。

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喉の痛みと高熱にうなされる

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 数年前の冬のある日、私は風邪のような症状が現れました。1週間ほど経っても症状は改善せず、喉の痛みや40℃を超える高熱が続きました。

 インフルエンザの検査をしても結果は陰性。原因がわからないまま高熱にうなされる日々でした。体の倦怠感や激しい喉の痛みから水分さえも喉を通らなくなり総合病院を受診することにしました。

 診断は急性扁桃炎で、脱水症状を起こしている状態。そのまま入院して点滴加療をすることに… 私には4歳と1歳になったばかりの娘がいましたが入院に伴い、実家の母に預けることになりました。

心配の種は、おてんばすぎる長女

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 長女は、おてんばで少し寂しがり屋な性格でした。次女が生まれてから赤ちゃん返りの傾向があり、寝ている次女の頬を強くつついて泣かすなど、ちょっかいを出すことも。時には
 「ママは次女ちゃんばっかり」など焼きもちを焼くこともありました。

 入院が決まった時、すぐに長女のことが頭に浮かびました。寂しさから不安定になり、次女や実母を困らせるのではないかと、心配になりました。

 入院中娘たちの様子が気になりましたが、実母から
 「母親の顔を見ると、里心がついて泣いちゃうから、お見舞いも行かないしテレビ電話もしないよ」と言われ、連絡を取っていませんでした。主人から娘たちは元気にしていると聞くものの、長女が実家で落ち着いて過ごせているかが心配でたまりませんでした。

 入院して4日ほど経ったある日、着替えを持ってきた主人から
 「はい、プレゼント」と小さい紙が渡されました。見るとそこには…

 『◯◯ちやん(長女の名)と◯◯ちやん(次女の名)、おりこうにしている まま ほんとにだいようぶ だいだいだいすき』との言葉が。

 平仮名を覚え始めたばかりで、誤字もちらほら。それでも、長女が私を気遣おうとする気持ちが表れていました。私と主人は
 「あの子も頑張っているんだね、知らないうちにしっかり気持ちを伝えられるようになったんだね」と話しました。

 長女もまだ4歳。母親に甘えたいし、わがままを言いたい時期です。突然母親が入院してしまい、不安だったでしょう。わがままを言ったり姉妹で喧嘩したりして、きっと実母を困らせているだろうと思っていました。

 しかし実際は私のことを心配し、安心させるために頑張っていたのです。長女の気持ちや成長が嬉しいのはもちろんですが、幼いながらに一生懸命に私を励まそうとする姿が健気で切なくなってしまい、涙があふれてきました。

退院すると、少し成長した長女に会えた

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1週間ほどたつと無事退院できました。実母宅で私の帰宅を待っていた長女は、
 「ママ、おかえり!」と元気に迎えてくれました。実母から
 「姉妹喧嘩もしたけど、二人ともばあばの言うこと聞いて頑張ったよね」と言われると、嬉しそうにニコニコ顔。

 長女をぎゅっと抱きしめ、
 「手紙ありがとう、とっても嬉しかったよ」と言うと、照れたような表情で
 「ママはすぐ風邪引くんだから。体弱いんだから無理しちゃダメなんだよ」と、笑いながら怒られてしまいました。その姿はちょっと得意げなお姉さんでした。

 「どっちがお母さんだか分からないな、元気でいなきゃ」と身を引き締めつつ、子は親が思っている以上に親の姿を見て、自分がどうするべきなのかを考え、必死に成長しようとしているのだと感じた出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター/アサ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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