福岡【糸島エリア】日帰り旅のおすすめスポットを徹底取材! ~ファンファン調査隊~

 福岡市内の中心部から車で約50分。多くの観光スポットが点在する福岡県糸島市は、山や海などの豊かな自然と食材に恵まれ、その魅力を五感で感じられる人気エリアです。今回、編集部が注目した糸島のおすすめスポットを紹介します!

目次

A|薪×羽釜炊きのふっくらご飯を塩が引き立てる【ゴハンヤ イタル】

お店は築100年以上の古民家

 2006年にオープンし、お膳ものや定食などを展開してきた「ゴハンヤ イタル」は、今年の7月からおむすびをメインで提供するスタイルに変更。「お客さんの目の前で握ることで作り手の思いが伝えやすくなりました」とスタッフの笹部さん。

スタッフの笹部さん

 おむすびがふっくらつやつやなのは、薪(まき)と羽釜を使って強火で一気に炊くから。米一粒一粒が立ち、粘りが出て冷めてもおいしいのが特徴です。頰張るとふわっとほどける口当たり。握り手の技術が伝わります。

薪と羽釜で炊かれたご飯は絶品

 福岡市早良区にある「QFA-M(キューファーム)」の無農薬米を使用。お米の豊かな味わいを「おむすび塩」が引き立てています。

手際よく美しく完成するライブ感にワクワク

 メニューは「おむすびとお味噌汁」(1,200円)の1種類。塩と具材入りの2個のおむすびにみそ汁が付きます。具材は6、7種類から選べて、内容は1カ月前後で入れ替わり。定番の具材は「炙(あぶ)り塩たらこ」と「昆布(こんぶ)の佃煮(つくだに)と梅たたき」。梅も「またいちの塩」で漬けているそうです。

「昆布の佃煮と梅たたき」(手前左)と塩おむすび(手前右)

 おむすびを追加することも可能です(300円から)。子ども用の「子むすびセット」(440円)は小さめのサイズで塩分も控えめ。目の前で握るからこそ、お客さんに合わせた対応にも気を配ります。

おむすびとお味噌汁(1,200円)。またいちの塩がご飯のうまみを引き立てます。みそ汁は具だくさん

 自家製の塩麹で漬けた野菜を自由に食べられるのもうれしいポイント。敷地内の果樹園でスタッフが育てる野菜も使われています。

店内は落ち着いた雰囲気

 店名「ゴハンヤ イタル」は新三郎商店社長・平川秀一さんの祖父・格(いたる)さんの名前に由来するそうです。秀一さんの父・又一(またいち)さんの名前は「またいちの塩」のネーミングに息づいています。

「新三郎商店」の入り口

 「ゴハンヤ イタル」と同じ敷地内にある「新三郎商店」で「またいちの塩」をはじめとした商品や雑貨が購入できます。

バラエティーに富む「またいちの塩」

 またいちの塩「炊塩」(50g、540円)、「焼塩」(50g、756円)、「おむすび塩」(55g、702円)、「ハーブ塩」(45g、810円)、「金ごま塩」(40g、648円)が並んでいました。パッケージのイラストや文字に温かみがあって贈り物にもぴったりです。

お土産や贈り物にしたい商品がきっと見つかります

 川添酢造とコラボレーションした「またいちの塩ポン」(745円)、自家製こうじ調味料「中華こうじ」(540円)などもあります。

香酸かんきつ「ゆうこう」とまたいちの塩「炊塩」を合わせて作ったポン酢「またいちの塩ポン」

 塩の製造工程が描かれた「またいちの塩オリジナル手ぬぐい」(990円/ピンク、グレー、ブルー)や「国産有機小麦ベーグル」(411円)も気になりました。

「しおをかけてたべるプリン」の「花塩ごま」(手前左)、「塩白コーヒー」(手前右)

 店舗内で「しおをかけてたべるプリン」も販売されています。「花塩ごま」(594円、新三郎商店限定)や「塩白コーヒー」(648円、新三郎商店とオンラインショップ限定)は要チェックです。

 「塩レモンスカッシュ」(左)、「柚子ジンジャー」(右)

 爽やかな「塩レモンスカッシュ」(550円)、「柚子ジンジャー」(500円)などのドリンクも合わせてどうぞ。
 「またいちの塩」をはじめ、ものづくりにかける作り手の思いが散りばめられた空間が広がっています。

ゴハンヤ イタル

住所 福岡県糸島市本1454
電話 080-2708-6363
営業 11:00~17:00(L.O.15:00)
定休 不定休
駐車場 61台

新三郎商店

住所 福岡県糸島市本1454
電話 080-2707-1170
営業 10:00〜17:00
定休 火曜
駐車場 ゴハンヤ イタルと同様

B|おすすめ絶景スポット! 低山ながらも山頂からの見晴らしは最高!【立石山】

標高210mの低山「立石山」

 芥屋海水浴場の山手に登山口があり、山頂まで30分ほどで到着。登山初心者にも楽しめる人気の低山です。

登りきった先に見える絶景。達成感はひとしお

 山頂付近からは360度のパノラマ風景が楽しめます。眼下には玄界灘と芥屋周辺の景色が広がり、振り返れば姫島や唐津まで望めます。

南側登山口からは約15分で登頂!

南側の登山口はここ!

 芥屋海水浴場駐車場 第一駐車場目指し、南側登山口まで向かいます。

足元に気を付けながら登ります

 階段状になっていますが、少々険しい道のりが続きます。登山口からサクサクと進んで15分以内に登頂。

美しい景色をひとり占めできます

 SNSでは、山頂の岩でポーズを決める人の姿も目立ちました!

めっちゃ気持ちいいィィィ!!

立石山

住所 福岡県糸島市志摩芥屋
電話 092-322-2098
駐車場 約120台(芥屋海水浴場駐車場 第二駐車場)
※帽子、タオル、虫よけスプレーがあると◎


C|果肉も果汁も!皮ごと食べるレモネード【John Lemon】

岡﨑さん夫婦が一目ぼれしたレトロな車を改装。内装には間伐の杉材などが使われています

 2023年7月オープン。岡﨑由香里さんと夫の晃一郎さんがキッチンカーで営むレモネード専門店です。レモンが好きだった2人は、コロナ禍をきっかけに会社をやめて開業。

キュートなお店のロゴ

 店名の「John Lemon」は「親しみを感じてもらえるような名前にしました。ユーモアを持っていたいなとの思いがあります」と晃一郎さんは話します。

岡﨑晃一郎さん(左)と由香里さん(右)夫婦

 地産地消を意識し、糸島近郊のレモンを直接農家から仕入れ。ノーワックス、防腐剤不使用で、皮まで安心して食べられるレモンにこだわっています。

大きくてフレッシュなレモン

 ベースになるのは、レモン、蜂蜜、きび砂糖、黒糖、糸島産無農薬ショウガとシナモンや八角など4種類のスパイスにじっくり漬け込んた生シロップ(非加熱)。果肉や果皮まで美味な“食べるレモネード”です。

果皮や果肉がたっぷり。削ったレモンの皮も入ります

 1番人気は「スペシャルレモネード」(650円)。通常のレモネードに生レモンのフレッシュな果汁をギュッと搾って仕上げます。削りたてのレモンの皮、ハーブものって見た目も爽やか。一口飲めば、酸味と優しい甘みに癒やされます。暑い日には格別です。

「ソルティレモネード」。暑い日に屋外で飲めば染み渡る!

 夏季限定の「ソルティレモネード」(600円)もおすすめ。ソルティドッグのようにカップの淵に塩をトッピング。使っているのは、高知県産の完全天日塩。甘みがあってレモンに合います。登山やサーフィン帰りの人に好評だそうです。

(左から)「スペシャルレモネード」、「ピンクジンジャーエール」

 ショウガの味わいとうまみが後を引く「ジンジャーレモネード」(600円)や「ピンクジンジャーエール」(600円)のほか、子ども用の「キッズレモネード」(200円)、オリジナルカクテル「ジョンレモンの涙」(700円)、「ジョンレモンのしょっぱい涙」(750円)も用意。

「Tシャツ」はアーティスト「SOKOCLUB」氏のデザイン

 オリジナルグッズも販売されています。「Tシャツ」(4,400円)はスペシャルレモネードがイメージされているそうです。

「トッピングショッピングショッキングピンクバッグ」

 エコバッグ「トッピングショッピングショッキングピンクバッグ」(2,200円)もおしゃれ。「購入した人が、商品名の『トッピングショッピングショッキングピンクバッグ』を2秒以内にかまずに言えたら、レモネードを1杯無料でサービスしています! 一発勝負ですよ」と由香里さん。

ドリンクは6種類ほど

 時季によっては、「レモン胡椒」を作って地元のお店とコラボするなどさまざまな企画も展開中です。

レモネードシロップ(小、700円)。大サイズ(1,200円)もあります

 気さくな岡﨑さん夫婦が出迎えるレトロなキッチンカーに足を運んでみては。

岡﨑さんが植えたレモンの木に実が!

John Lemon (ジョン レモン)

旧住所 福岡県糸島市志摩芥屋94-3
新住所 福岡県糸島市志摩芥屋744-1 ※7月上旬移転予定
電話 050-3101-3940
営業 平日12:00~17:00、土・日曜、祝日11:00~17:00
定休 火曜 ※イベントや荒天時は休み。詳細はインスタグラムで
駐車場 あり

D|縁結びや夫婦円満のご利益がある有名スポット【桜井二見ケ浦】

季節、時間を問わず美しい景色が広がります

 糸島を代表する景勝地の一つ。古くから櫻井神社(国指定重要文化財) の社地として神聖な場所とされています。

 櫻井神社の宇良宮(うらのみや)としてまつり、夫婦岩と呼ばれる二つの岩は、向かって右が男性の神様「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)」、向かって左が女性の神様「伊邪那美命(いざなみのみこと)」です。荒波の中で寄り添う夫婦の姿をしていることから、縁結びや夫婦円満のご利益があるといわれています。

夕日が沈む光景は神秘的

 また、三重県伊勢二見浦が「朝日の二見浦」と称せられるのに対し、桜井二見ケ浦は「夕日の二見ヶ浦」として有名です。

桜井二見ケ浦

住所 福岡県糸島市志摩桜井
電話 092-322-2098
駐車場 47台(300円/1時間) ※近隣にも民間駐車場あり

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

「ファンファン福岡/サブクリップ」(福岡都市圏内配布、福岡市地下鉄駅駅設置)紙面に掲載した話題、編集部員が突撃取材した話題などを紹介します!

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