子育てをしていると、イライラが止まらない!という日もありますよね。怒りたくないのに、子どもにきつく当たってしまう…仕方ないことだと分かっているのにどうしてもイライラしてしまう…なんてこともあるでしょう。
今回は、ママが子育て中に感じるイライラについて、原因や対処法を保育士ママライターが考えてみました。子育て期間が少しでもHAPPYでかけがえのないものになるよう、肩の力を抜いて気軽に読んでみてくださいね。
子育て中どんなことでイライラする?
子育て中は、子どものこと・仕事のこと・家のこと…キャパを超えてしまうほど毎日忙しく頑張ってくれているママやパパ。余裕がない時はついつい子どもや家族にイライラしてしまいますよね。そんな自分にもまたイライラと、まるで負のループに陥ってしまいこまっている人もいるのではないでしょうか。
世の中のママ達は子育て中どんなことにイライラしてしまうのでしょうか。
子どもがいうことを聞かないとき
「お片付けだよー」と言っても片づけない。「ご飯食べなさい」といっても遊んでしまう。「着替えるよー」と言っても裸で走りまわる…そんな光景も小さなお子さんのいる家庭では日常茶飯事ですよね。こうしてほしい、ああしてほしいという親の予定に反して全然言うことを聞いてくれないとイライラが発動してしまいます。
また、イヤイヤ期のお子さんや、知恵がついてきた幼児・小学生はわざとあまのじゃくな態度をとったり、言い返してくるなど反抗的な態度を示すことも増えてきます。このような行為は子どもの成長の証拠だと思っていても余裕がない時や疲れている時にはイライラしがち。
時間に余裕がないとき
ママやパパがイライラしてしまう時間帯としては、朝の通勤や通学前、夜の夕飯前などが多いです。時間に余裕がないと、のんびりした子どもの態度や、思い通りに行動してくれないことに心も時間も余裕がなくなって思わず声を荒げて叱ってしまうことも。
親の都合でスケジュール進めたい時には、子どもは悪くないと頭では理解していてもついついイライラが募ってしまいますよね。
何回も同じことを繰り返すとき
いつも同じような兄弟ケンカをしている。何度言っても勉強しない・片づけない。いつもお話していることなのに約束を破る。このような時や、親が繰り返し言い聞かせていてもいうことをきかない時はイライラもピークに。
また、何度も同じことを質問されたり、しつこく聞いてくるなどの行為も親にとってはストレスに感じてしまうこともあるでしょう。
イライラの原因は実は夫にあり?!
子育て中のイライラの対象は、子どもだけではありません。実は子どもよりも妻や夫にイライラしているという家庭も多いようです。
特に子育てがママ中心で行われている場合は、夫の協力がないと大変ですよね。子どもの面倒を全然みてくれない・家事をしてくれない・夫にも世話がかかるなどはライターの周りでもよく聞かれる悩み。ママの仕事が忙しかったり、体調が悪いときはなおさらストレスに感じてしまうようです。
なぜこんなにイライラしてしまうの?
怒りたくないのに毎日叱ってしまう人や、イライラしている自分に対して自己嫌悪に陥ってしまうなど子育てに関してイライラすることに悩んでいる人も多いはず。子どもの行動一つひとつは実は成長過程におけるものだとしても、それを許容できないということもあるでしょう。
こんなにイライラしてしまうのには、実は親側にも原因があるかもしれません。
子どもは親の言う通りにすべきだと思っている
子どもは親の分身でも所有物でもありません。子ども自身にも気持ちがあって、考えがあって尊厳があることを忘れてしまうと、子どもは親のいいなりになるべき・いうことを聞くのが当たり前という考え方になってしまいがち。
親の意見が必ずしも正しいとは限らないのに、自分が正義というように価値観やスケジュールを強制したり強要してしまうと子どもも反発したくなるでしょう。そのようなことの繰り返しから、ますます親もイライラが募ってしまうのです。
子どもも一人の立派な人間ということを親が理解することが大切ですね。
躾や教育に熱心で完璧主義
「私がこの子を立派に育てないと」「しっかりした子に教育することが私の使命」とばかりに、躾や教育に熱心な親はイライラやストレスをためがち。さらに完璧主義な親は、子どものささいな失敗も許すことができずに、余計にしかってしまうことも多いでしょう。
子どもを立派な大人に育てたいと思うのは親心。幸せになってほしいからこその想いですが、それを勘違いしてしまうと子どもを結果として苦しめてしまうことになりかねません。子どもは親の作品ではないのです。
私たち大人は沢山の失敗や成功体験を積んで今がありますが、子ども達はこれからその経験を積んていく段階です。失敗したりつまづきながら学んだり気づいたりして成長していきます。
ママパパの自分の時間がない
気持ちにゆとりがないときほど子どもにイライラしてしまいがち。そんな気持ちにゆとりがない原因の一つとして、ママやパパに自分の時間が少ないことが考えられます。
家族や子ども、仕事に精一杯でお風呂にゆっくりつかることすら難しい人もいますよね。週に一度でも自分時間を作れればストレスやイライラを軽減できて良い気分転換になるかもしれません。
子育てのイライラを抑える方法
子育て中のイライラを少しでも軽減するためには、どんな方法があるのでしょうか。
子どもも一人の立派な人間と意識する
子育てに一生懸命な人ほどイライラしてしまうことが多くなってしまうかもしれません。しかし、子どもが親の思い通りにならないのは当然のことなのです。
自分と子どもは性格も考え方も違う一個人だということ。子どもを一人の人間として尊重してあげることを意識するだけでもストレスが軽減されるでしょう。
言い過ぎてしまった時には、子どもにきちんと謝ることも大切です。「ありがとう」「ごめんなさい」を親自身が素直に伝えると、自然と子どもも言えるようになっていきます。見栄を張らず意地にならずに素直な心で接することで良い親子関係も構築されていきます。
イライラが爆発しそうになったら距離をとる
もし、イライラが爆発しそうになったり子どもに対してきつく当たってしまいそうになった時には、違う部屋に行く・親が家から出るなどして子どもとの距離を少しの間とってみるのも一つの方法です。
子どもを追い出すなどの方法ではなく、イライラしたら親が席を外せばよいのです。夜風にあたったり、深呼吸をして子どもに言ってしまいそうだったセリフを一度つぶやいてみてください。冷静になって振り返ると、気持ちのままに吐き出そうとしていた言葉がどのくらい子どもを傷つけてしまうものだったのかを理解できるかもしれません。
自分自身と子どもに寛容になろう
イライラしてしまった自分や、イライラの原因となる子どものことをもっと寛容になってあげましょう。人間ですから、ストレスがたまったりイライラしてしまうことだってあります。子ども達も約束を守れなかったり失敗することだって当たり前にあるんです。
そんな自分自身や子どもを認めてあげるだけでも、肩の力がスーッとぬけて気分が楽になるかもしれませんよ。
一人の時間を少しでも作る
疲れがたまっていたり、ストレスがたまった時には週に一日・月に一回でも自分の時間を作ることが大切。ワンオペの人にはなかなか難しいかもしれませんが、家事の合間や、子どもが寝た後の時間などちょっとでも自分が好きなことをして過ごすことでリフレッシュできますよ。
趣味と呼べるものがないという人は、気になっていたことにチャレンジしたり新たな体験をしてみるのもあり。もちろん、子どもが第一という人は、子どもに関するものを手作りする・料理のレシピを増やすなど子どものための時間を自分時間として楽しんでくださいね。
イライラする自分を責めすぎないで
子育てにイライラを感じている人は沢山います。特別な事でも変な事でもありませんよ。一生懸命頑張っている証拠ともいえます。ただ、イライラする自分自身を責めすぎるのはNG。可愛い子ども達と同様に自分自身も大切にしてあげましょう。
「今日も一日元気に過ごせた!自分と子どもにはなまる!」これだけで十分です。頑張りすぎず、子どもの成長を楽しむ気持ちで接してあげたいですね。