福岡の書店員さん、君の推薦する本が読みたい【第69回福岡キミスイ本】

 福岡の書店員さんに福岡ゆかりの本を紹介してもらうファンファン福岡の「福岡キミスイ本」シリーズ。69回目はランプライトブックスホテル福岡(福岡市中央区)の松尾晃子さんを訪ねました。あわせて、この時期に読みたい話題の6冊を紹介します。

目次

小倉—唐津の街道を歩いた丹念な記録

「唐津街道を行く」島村利彦著

ランプライトブックスホテル福岡の松尾晃子さんに聞きました

こんにちは! ランプライトブックスホテル福岡・松尾さんは2度目の登場です。今回のおすすめ本は?
 こんにちは。今回は「唐津街道を行く」(島村利彦著、2009年2月弦書房発行、1,870円、税込み)を紹介します。福岡出身の著者が小倉から唐津までの唐津街道を歩いて調べた詳細な記録本です。

「唐津街道を行く」島村利彦著

どんな内容ですか?
 唐津街道の歴史が写真や地図とともに解説されています。その軌跡から要所要所の魅力を知ることができます。江戸時代、参勤交代で陸路が使われるようになり、整備された街道。今、私たちが電車や車で移動する道のりを歩いて移動していたとは想像もつきません。江戸時代の人たちのすごさに感動を覚えました。

この本を手に取ったきっかけは?
 福岡市中央区大濠の自宅近くで唐津街道について説明された立て看板を見つけました。私は唐津出身です。唐津街道のことを知りたくなって読んでみたんです。歴史に触れるのは学生以来でしたが、唐津と福岡のつながりをあらためて感じることができました。

「本の世界を旅するホテル。」がコンセプト。旅とミステリーのジャンルを中心に約4,000冊を取り扱い

ふとしたときに故郷への思いが呼び起こされるものですね。
 「浜崎から唐津まで」の章は、特に興味深く読みました。「虹ノ松原」や「佐用姫伝説」など、自分にとってなじみのある場所の歴史を学ぶことは、大人ならではの楽しみ方だなと思いました。

 日頃、買い物や散策で新しいことを知ろうとはしますが、昔を知ろうとはしないですよね。身近な歴史などの情報をインプットしていけるのは本の良さだと思います。

ホテルの宿泊者はカフェの本を2冊まで部屋に持ち込むことができます

書店であり、カフェでもある「ランプライトブックスホテル福岡」。現在はどんなお客さんが中心ですか? 
 2021年にオープンし、コロナ禍を経て、海外のお客さんが格段に増えました。カフェの常連になった海外の方もいます。宿泊したお客さんから「お店に置いてください」と本をいただくケースもあるんですよ。

海外にいるような雰囲気が味わえます

お客さんに愛されるすてきなお店です。ありがとうございました! 続いて話題の6冊を紹介します。

7日間で英語がペラペラになる カタカナ英会話【Gakken】

甲斐ナオミ著/1,595円(税込み)

提供:Gakken

 「カタカナ英語をそのまま読むだけで、まるでネイティブみたいな発音が手に入ります!」と本書。「サンキュー」「ハッピー」「ソーリー」など中学英語レベルの超カンタンでなじみのある英単語&31のフレーズに絞って、たった7日間で完成するプログラムをつくりました!

ずるいくらいいいことが起こる「悪口ノート」の魔法【青春出版社】

石川清美著/1,870円(税込み)

提供:青春出版社

 “悪口”はよくないもの、言ってはいけないもの…ではありません! むしろ「悪口の奥には幸せの扉がある」。悪口ノートにその思いを書きだせば、「悪口の原因が見えてくる」「消化不良だった感情を昇華できる」「本当に言いたいことが言えるようになる」…など、いいことがいっぱいあります。さあ、あなたも今日の自分から生まれ変わってみませんか?

バタン島漂流記【光文社】

西條奈加著/2,090円(税込み)

提供:光文社

 暴風雨に呑(の)まれ遭難した15人。異国の民に襲われ、船も失います。ため息すら、一瞬たりとも許されません。彼らは生きて故郷に帰れるのでしょうか―。江戸時代、波乱に満ちた漂流譚が存在した! 史実に残る海難事故を元に、直木賞作家・西條奈加が圧倒的迫力で描き出す海洋歴史冒険小説。

力道山未亡人【小学館】

細田昌志著/1,980円(税込み)

提供:小学館

 結婚”半年”で夫と死別、22歳にして負債30億円を背負うことになった妻・田中敬子の「その後の人生」についてはほとんど語られていません。好奇の視線に晒(さら)され、男性社会の洗礼を浴び、プロレスという特殊な業界に翻弄(ほんろう)されながら、昭和・平成・令和を生きた壮絶な半生とは。第30回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

首木の民【双葉社】

誉田哲也著/1,980円(税込み)

提供:双葉社

 失われた30年―。給料が上がらず、世界と比較しても「低賃金」となった日本。どうしてそうなってしまったのか、その答えが本書に!「公務員を信用していない」と一向に進まない、窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された大学客員教授の取り調べ。その代わりに行われたのは経済講義⁉ 警察小説の旗手が最強の「悪」に挑んだ社会派小説!

カメムシ おもしろ生態と上手なつきあい方【農文協】

野澤雅美著/1,760円(税込み)

提供:農文協

 例年の200倍以上! 今年は異常に増えている吸汁ゲリラ、カメムシ。身近なカメムシの多彩な種類や特徴、おどろきの素顔(生態・生活史など)、上手なつきあい方(観察・調査のし方)、かしこい防除の基本などを、平易な文章と写真、精緻(せいち)な図解で一般の人にも興味深くわかりやすく紹介。

 いかがでしたか。日に日に暑さが増してきます。読書でリフレッシュしてみませんか。次回もお楽しみに。

著者情報

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