双子の娘は、小学2年生の時に学童デビューしました。先生達も優しく色々と教えてくれるので、娘達も学童が大好きです。今回は、そんな学童で起きた面白い出来事を紹介します。学童で読むために、娘達が持って行った本とは一体…?
学童デビュー
私は、公立保育園で週に5日、フルタイムのパートとして働いています。娘達が帰宅する時間には間に合わないので、今までは義母にお願いして来てもらっていました。
しかし、義母も高齢のため足が悪く、お願いするのも申し訳なくなってきたので、小学2年生の春から学童に入所させることにしたのです。
学童は小学校の敷地内にあり、定員が50人の小規模なものです。先生も感じが良く、子ども達相手に宿題を見てあげたり、ゲームをしたりと、アットホームな印象でした。
初めのうちは心配で、何日か仕事を早めに終わらせてもらい、迎えに行っていましたが、娘達から
「楽しいから、あまり早く迎えに来ないで!」と言われたので、仕事を通常通りに戻すことに。
娘達は「家で留守番をするよりも、学童のほうが楽しい」と目を輝かせていたので、学童に入れてよかったと思いました。
学童で読書の時間
学童には読書の時間があり、各自が好きな本を持っていって良いことになっています。この読書の時間のために、娘達は近くの図書館でたくさん本を借りるようになりました。
学童に入所してからしばらくたった頃のことです。いつも通り娘達を迎えに行くと、学童の先生から
「AちゃんBちゃんは、すごく難しい本を読むんですね! びっくりしました!」と言われたのです。
普段から本を読むのが好きな娘達は、当時は文庫本に夢中になっていました。そのことを言っているのかと思い、私は
「最近の本はきちんと送り仮名もついているし、読みやすいのだと思います」と答えました。
すると先生は感心した顔で
「私達も、AちゃんBちゃんを見習って勉強しますね!」と言ったので、私は不思議には思いましたが、娘達がそばで待っていたので、足早にその場を後にしました。
娘達が持っていた意外な本とは?!
帰宅してから、私はやはり学童の先生の言葉が気になり、娘達が持っていった本を確認することに。
すると、しつけに関して書いてある本や、幼児との接し方が書いてある本など、娘達が図書館で借りてきた本が何冊も手提げバッグに入っていたのです!
私は一瞬見間違いかと思い、何度も見ましたが、そこには確かに、娘達にとっては読むのが難しいであろう本が何冊も入っていました。
びっくりして娘達に
「どうしてこんな難しい本を持っていったの?」と聞くと、娘達は自信満々に目を大きく見開いて
「大きくなったら、保育園の先生になりたいから、勉強してるの!」と、教えてくれたのです。
私はさらにびっくりして
「こんな難しい本、どうやって読んでいるの?」と聞くと、分からない漢字は学童の先生や上級生の友達に聞きながら読むのだそうです。
私は娘達の将来の夢を知らなかったので、びっくりしたのと、感激してしまったので、すぐに言葉が出てきませんでした。
しかし、そのあとすぐに娘達は笑顔で
「ママみたいにかっこいい保育士さんになりたい! 学童の先生が、本を読んでたくさん勉強したら、なれるって教えてくれたんだよ」と言ってくれました。
私は娘達を胸に引き寄せて
「そうだね、AちゃんBちゃんだったら、かっこいい保育士さんになれるよ」と言いました。
娘達の夢
娘達は今でも、学童では育児本を愛読書にしているようです。学童の先生たちのおかげで、娘達は将来の夢に向かって進んでいます。学童の先生方には感謝してもしきれません。
これからも娘達には楽しく学童に通ってほしいと思います。
(ファンファン福岡公式ライター / miyuki)