知りたくなかった! おしゃべり好きな義祖父から打ち明けられた驚愕の事実とは

夫の家族との会話で、不快なことを言われてモヤモヤした時、あなたならどうしますか。私は義祖父から、義妹夫婦へ多額の支援をしていたことを聞かされて、不平等さを感じて嫌な気持ちになった経験があります。そのことを知った夫の意見や、私がとった行動とは…

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誰からも慕われる義祖父

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 私の義祖父は面倒見が良くおしゃべり好き。裏表がなくて誰からも慕われるおじいちゃんです。夫が仕事で居ない日に子どもを連れて義実家に遊びに行ったとき、義祖父とゆっくり話す機会がありました。

 義実家にまつわる歴史や自分自身のことを話すのが大好きな義祖父。私はいつも通り笑顔で
 「うんうん」と話を聞いていました。そして
 「実は最近なぁ…」と、驚くべきことを話し始めたのです。それは、義妹たち夫婦に総額500万円を支援したという内容でした。

 最近、義妹に突然呼び出されて、生活資金の援助を求められたこと。授かり婚だった義妹夫婦に結婚式に費用を支援したこと。新築でお家を建てるときにも支援したこと。

 「家族に助けてと言われたら、なんとかして助けたいと思ってしまうんだよなぁ」と、義祖父は照れながら言いました。

 私は頷きながら話を聞いていましたが、心の中では驚愕していました。私たち夫婦が結婚するときにもご祝儀をいただいたことはありましたが、桁が違いすぎます。

 義妹は礼儀正しくて大好きです。ですが、多額の援助をしてもらったと聞き、私はなぜか不平等さを感じて複雑な気持ちになりました。また義祖父に対して、なぜその話を私にするのだろうとイライラしました。

仕方がないと言う夫

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 仕事から帰ってきた夫に義祖父の話を伝えると、
 「じいちゃんはそういう人なんだよ。自分のこと気持ちよく話したいだけなんだよ」と呆れたように言いました。

 私は、
 「あなたたちは兄妹で、じいちゃんにとっては同じ孫なのに不平等じゃん。義妹ちゃんたちと同じようにうちだって、2人の子どもを育ててるんだし」と詰め寄りました。

 「〇〇(義妹)は本当に困っていたみたいだし仕方ないじゃん。俺は長男で、本当はこの実家を継ぐべきだけど、それを断って隣町にマイホームを建てたから、ずっとあの家を守ってきたじいちゃんから多額の支援を受けるのは気が引ける」と夫は言いました。

 私たち夫婦は昨年、義実家の隣町にマイホームを購入しました。夫は多額の支援を受けて恩を受けたら、義実家に対して頭が上がらなくなってしまうと言うのです。

 夫の意見は理解できます。しかし私は
 「〇〇ちゃんたち夫婦が私たち夫婦とは格段に違う額の支援を受けていることは、正直知りたくなかったよ…」と旦那に愚痴をこぼしました。

 すると夫は
 「そういう話が嫌なら、じいちゃんにはっきり言わないとわからないよ! いつも笑顔で話聞くから、じいちゃんも調子のっちゃうんだよ」と言いました。

 私はその通りかもと思い、ある決断をしました。

義祖父に物申す!

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 翌週また義実家に遊びに行くと、また義祖父と2人で話す機会がありました。義祖父は、私に終活をしていることを伝えてきました。

 遺産の話になりかけたその時、嫌な予感がして、私は勇気をもって口を開きました。

 「じいちゃんが私のことをこの家の人間として見てくれて、何でも伝えてくれようとしているのはわかる。でも正直、お金の事情は知りたくない。先週の義妹ちゃんたち夫婦への支援の話も、私は知りたくなかったよ」と震える声で言いました。

 そして、
 「私が言う権利ないのはわかっているけど、なるべく孫たちに対して平等であってほしい」と一番の願いを伝えました。

 義実家で1番権力のある義祖父に対して、物申す人は珍しいらしく、義祖父は少しびっくりしていました。
 「うん、気持ちはわかった。でもその判断はじいちゃんにさせてもらうよ」と言いました。

 平等であってほしいという願いに対する答えは濁されてしまったけれど、自分の気持ちを伝えることができて少しスッキリしました。これ以降、義祖父が私に義実家のお金事情を語ることはなくなりました。

 今まで私は義実家の家族と関わるとき、逆らわず主張しない行動をとりがちでした。しかし、これからも末永く良い関係を築いていきたいと思うので、自分の気持ちを抑えずに伝えていく努力をしていこうと思っています。

(ファンファン福岡公式ライター/ミムラ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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