出張や旅行でも楽しめる!「福岡ウォークキング&ランニングコース5選」

「コロナ禍の自粛で体調を整えるために」とウォーキングやランニングを始めたという話をよくきくようになりました。また、出張や旅先では必ずシューズを持って、その土地を走るという人も多いかもしれません。今回は、初心者および旅行者でも福岡の魅力を体感できる定番&おすすめコースをライターの帆足千恵さんがご紹介します。

目次

【初心者向け】時間がなくても楽しめる定番コース

かくいう私はランナーではありませんが、小中高とバスケットボールをしていたことから体を動かすのは大好き。

大学のバスケットサークルで半月板を痛めてしまったことから、ダッシュストップのある運動はできなくなり、自ずと歩くこととスロージョギングが唯一できるスポーツとなりました。

また、全国にいる旅行業界の友人はランニングやトライアスロンに挑戦する人が多く、福岡でのコースをきかれることも多いのです。

福岡市は中心市街地近くに緑も豊か、海も山もあるコンパクトシティ。30分〜1時間しかなくても満喫できるコースがあるのです。

【推薦コース1】天神で30分あればアクロス福岡ステップガーデン

1995年、福岡市中央区天神、ビジネス街のど真ん中に「アクロス福岡」ができたときに植えられた植物が今はまるで森に。

約120樹種・5万本が茂っている「アクロス山(ステップガーデン)」は、天神に勤務している友人の中には昼休みに登る人もいるほど手軽な登山ができます。

森を縫うように階段をあがること片道15分。屋上展望台は、土日祝日(10:00〜16:00)のみ開園ですが、その下でも十分福岡を見晴らすことができます。できればゆっくり楽しんで。

【アクロス福岡 ステップガーデン】
■住: 福岡市中央区天神1-1-1
■営: 3~10月 9:00~18:00、11~2月 9:00~17:00

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【推薦コース2】福岡のセントラルパーク・身近な大濠公園で1時間コース

1時間あれば、福岡市のセントラルパーク、ランナーのメッカ 福岡市中央区「大濠公園」へ足を運んでみましょう。

中心にある池を囲むように1周2kmのコースが設定され、散策レーン、ランニングレーン、自転車レーンと分かれているので、自分のペースにあわせて楽しめます。

「フクリパ」で、福岡城址がある舞鶴公園とあわせて「福岡のセントラルパーク」として紹介していますので、こちらの記事もチェックしてみてください。

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【大濠公園】
■住: 福岡市中央区大濠公園1-2

その他、海風を感じる「シーサイドももち海浜公園」は、福岡タワーなども近くにあり、散策も楽しいコース。博多湾をぐるりと囲むように福岡市が広がっていることがよくわかります。

【シーサイドももち海浜公園】
■住: 福岡市中央区地行浜2地先~早良区百道浜2~4地先

福岡市の観光サイト「よかなび」では、天神、博多駅など出張に最適な街中ランニングスポットが紹介されています。市民のみなさんも近くの公園が紹介されていますので、参考になりますよ。

【中級~上級者向け】地元ランナーにきく!福岡を体感するコース

室見川下流エリアで、福岡都市高速をのぞむ夕焼け

福岡市民でランナーはたくさんいらっしゃいます。今回は、ランの間の風景や素敵な写真をインスタグラムにアップしている「magical_trip」の西岡義人さんに福岡の魅力とおすすめコースをおききしました。

彼は、私の福岡における旅行業界の大先輩。住むところも福岡市早良区内で近く、「日頃みている何気ない風景がこんなにも美しい瞬間がある」ということを気づかせてくれます。

地元ランナーでもあり、観光のプロでもある西岡さんに、ランニングを始めた経緯と日頃の練習、そして福岡で走る魅力について聞きました。

【西岡義人さん】大阪府出身、福岡在住歴40年。2016年の福岡マラソンで念願のサブフォー達成。海外自由旅行の株式会社旅人舎福岡店主。

西岡さん:
「実はまだランナー歴は15年ほど。私の妻はトライアスロンの選手であり、大阪国際女子マラソンにも出場したランナーで、今も走っています。私は体力・健康のためにと思い立って、50歳からランニングを始めました。月100kmペースからはじめて、今では月250kmくらいを走っていますね。

2019年の福岡マラソンのスタート地点の様子

2016年の「福岡マラソン」ではじめて4時間を切りました。全国各地でマラソン大会が開催されるなか、都心部の天神から出発し、福岡市西部〜糸島の海や山の自然の風景の中を走るのは気持ちのいいコースです。2020年、2021年とコロナの影響で中止となりましたが、ぜひトライしたいです。」

福岡は、もともと海や山などの自然が市街地の近くにあり、緑も多く、ランニングに向いているところ。最近は、公園を中心に道やコースが整備され、走りやすくなっていますね。

そんな西岡さんがおすすめするコースを教えてもらいました。今回は、福岡在住以外の方でもわかりやすいように、地下鉄やJR駅で起点・着点を作ることができるポイントとコースを紹介します。

【推薦コース3】福岡市早良区・室見川河畔コース

福岡市営地下鉄空港線の地下鉄室見駅で降り、海に近い室見川下流から上流に向かい、地下鉄七隈線橋本駅まで走るコースです。

5km弱なので、往復して戻ってきても10km程度。室見川河川敷は舗装されており、かつ平坦で初心者でも走りやすい。

途中に遺跡のある「やよいの風公園」を訪ねて、マラニック(マラソン&ピクニックの造語)を楽しむこともできます。

室見駅から北側、室見川下流の愛宕浜エリアから、福岡タワーを対岸からのぞむのもなかなかいいですよ。

【室見川湖畔】
■住: 福岡市西区愛宕浜エリア~福岡市西区橋本エリア

【推薦コース4】 福岡市西区・生の松原〜長垂海岸コース

公共交通機関ではJR筑肥線下山門駅が起点。駅から数分で海沿いに出ると、樹齢100年前後のクロマツ林が連なる「生の松原」があります。

眼前に能古島を眺めるシーサイドコースは、海をぐるりと囲む福岡らしさを味わえます。そのまま海沿いを走ると長垂海岸へ。福岡市西エリアに点在する元寇防塁(長垂地区)もあります。

調子がいい人はこのまま糸島の方へ走るもよし。JR筑肥線今宿駅までおよそ4kmのコースです。

潮風を感じるこのコースではさまざまなシーンに出会うことがあります

【生の松原海岸森林公園】
■住: 福岡市西区生の松原1-13

【推薦コース5】福岡市城南区・西南の杜湖畔公園

ここは1年ほど前に知った最近のお気に入りで、福岡市民でも知っている人はそう多くない穴場のスポット。

池の周囲に天然芝の野球場やサッカー場などスポーツグラウンドがある公園で、竹林や遊歩道のある林があり、アップダウンもあることからトレイルランニングが体験できます。

季節の花々も咲き、野鳥のさえずりもきこえてくる自然が心和ませてくれます。休憩するベンチも多く、ゆったりと時間があるときにおすすめ。地下鉄七隈線七隈駅が起点となります。

美しい湖畔を眺めながらランできる。途中でみつけたチリアヤメなど花々もいっぱい

【西南杜の湖畔公園】
■住: 福岡市城南区七隈6丁目 外

コロナ禍の今こそ新しい発見がある!ウォーク&ランニング

西岡さんが「自然の中を歩く、走ることは心身を整えます。いろんな悩みがあっても、頭を真っ白にして『走り抜けると明日はまたきっとやれる』と思うから」とおっしゃっていました。

コロナの影響で鬱々とした気分が晴れない今、またオリンピックが終わり、何かスポーツを始めたいと思っている方、歩いて走ってみると、いつもと違う光と癒やしを感じられるかもしれません。

私は仕事で毎日4kmほどは歩いているのですが、もっと違う道、自然のコースを歩いてみようと思いました。

ここで紹介したのは福岡のおすすめスポットのほんの一例。みなさんの(宿泊先の)身近な公園、河原、田畑などそこかしこに素晴らしいポイントが潜んでいると思います。編集部にお知らせしていただき、このテーマの第二弾を掲載したいです!

文=帆足 千恵

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

成長する地方都市 #福岡 のリアルな姿を届けます。福岡のまちやひと、ビジネス、経済に焦点をあて、多彩なライター陣が独自の視点で深掘り。 「フクリパ」は「FUKUOKA leap up」の略。 福岡で起こっている、現象を知り、未来を想像し、思いをめぐらせる。 飛躍するまちの姿を感じることができると思います。 https://fukuoka-leapup.jp

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