冬がテーマの絵本は、寒い季節のおうち時間を楽しくさせてくれる名作ぞろい。クリスマスや雪の絵本など、この時期らしいものをたくさん読んであげたいですよね。
今回は、保育士ママライターが冬におすすめの絵本をご紹介します。寒さを吹き飛ばず心温まる作品も沢山ありますのでぜひチェックしてみてくださいね。
冬の季節を感じられる絵本を選ぼう
絵本は、子どもたちの想像力を広げて新たな世界の旅の入り口です。今まで経験したことのないこと・身近な題材などさまざまな内容の絵本を読んであげることで、子どもたちの情操を豊かにしてくれる素敵なアイテム。
冬こそ、雪やクリスマス、お正月などたくさんの行事・自然を楽しめるものを選んであげましょう。
冬の絵本におすすめのテーマ
読み聞かせする絵本選びに悩んだら、いくつかテーマごとに絞ってみると選びやすいです。冬なら以下のような内容がぴったり!
クリスマス
子どもたちに大人気なのがクリスマスプレゼントやサンタクロースを題材にしたクリスマス絵本。クリスマスまでのうきうきした気持ちがより絵本を楽しくさせてくれます。
雪
子どもたちの中には実際に雪をみたり触れたりしたことがない子も沢山いると思います。住まいの場所によって冬の過ごし方も異なりますが、絵本の中ならだれでもいつでも雪を楽しめます。
お正月
お正月というのはどういうものなのか、どんな過ごし方をするのかなど絵本で日本の習わし学ぶというのもおすすめ。特に十二支に関する絵本は、幼稚園児にも大人気です。年越しや、七草がゆ、お正月飾りにかんするものなども。
食べ物
冬の野菜や、あたたかいスープ、鍋、おもちなど食べ物をテーマにした絵本も実は沢山あります。子どもの食育につながるような一冊をみつけてみましょう。
冬に読みたいおすすめ絵本10選
冬にぴったりな子どもたちが夢中になれる絵本を保育士ママライターが厳選してご紹介します。寒さをふきとばず面白くて心がポカポカする絵本で、冬の季節を楽しみましょう。
【0歳児向け】「ごろんご ゆきだるま」
はじめての赤ちゃん絵本として冬らしいものを選ぶなら「ごろんごゆきだるま」がおすすめ。ごろんごろんとまあるい雪の玉がころがってきて雪だるまになりました。そこへ一匹の犬がやってきて一緒にあそぼうとします。
この絵本は作者が染めて縫い上げた布を原画とした、手作り感も魅力的。短いフレーズとかわいらしいイラストが赤ちゃんにもピッタリです。
作品名:「ごろんご ゆきだるま」
著者:たむら しげる
出版社:福音館書店
【1歳児向け】「さんかくサンタ」
なんとなくクリスマスやサンタクロースというものが分かり始める1歳くらいの頃には、こちらの絵本がおすすめ。「さんかくサンタ」は絵の具、サインペン、クレヨン、パステル、色鉛筆など様々な画材を使って作った目にも楽しい絵が魅力。ぬくもりのあるあじわい深い作品と幼い頃から触れ合うことができますよ。
シンプルな展開だからこそ、子どもの心にささりますね。親から子へ、祖父母から孫へのクリスマスプレゼントにも!
作品名:「さんかくサンタ」
著者:tupera tupera
出版社:絵本館
【1.2歳児向け】「だれのあしあと」
雪がしんしんと降る中、ねずみくんは外に飛び出しました。すると、おもしろい足あとがたくさん! ブタはハート型、ウサギは、ぴよーんと跳ねている足あと…。
子どもたちと一緒にだれのあしあとかな?とイメージをふくらませながらあてっこするのが楽しい絵本。かわいらしい動物たちと、あたたかいスープもいただきますよ。出版元では2.3歳からが対象年齢になっていますが、はっきりとしたイラストと分かりやすい繰り返しの内容は1歳児でも喜んでみてくれます。
作品名:「だれのあしあと」
著者:accototo ふくだとしお+あきこ
出版社:大日本図書
【2歳児向け】「やまのおふろやさん」
寒い日に読みたくなるのがこちらの絵本。しんしんと雪が降る山の中でぽこぽことお湯がわいています。ここはやまのおふろやさん、 動物たちがどぶーんと入っては、みんなぽっかぽかいい気持ち。
文字が少なく繰り返しの内容はお風呂が沸くまでのちょっとした時間に読み聞かせもしやすいですよ。ゆきだるまも温泉に入ろうとする展開も子どもたちの反応が面白く、何度も読みたくなる一冊です。
作品名:「やまのおふろやさん」
著者:とよた かずひこ
出版社:ひさかたチャイルド
【2.3歳児向け】「まどからおくりもの」
クリスマスシーズンに幼稚園や保育園で人気のベストセラー絵本。五味太郎の「まどからおくりもの」は、ページに仕掛けの穴が開いてあるワクワクがとまらない一冊。
サンタさんが窓からちらっとみえる姿をみて、贈り物を選んで配ります。このサンタさんがちょっぴりあわてんぼうさん!勘違いして配ったプレゼントと部屋にいる子どもたちのミスマッチさに、子どもも笑ってしまうでしょう。
作品名:「まどからおくりもの」
著者:五味 太郎
出版社:偕成社
【3歳児向け】「バムとケロのさむいあさ」
3歳頃になると、起承転結あるストーリー性の高いお話も楽しむことができる様になります。バムとケロシリーズは、登場人物の可愛さや細部までこだわって描かれた背景や小物などが、何回みても新しい発見の連続。
冬におすすめな「バムとケロのさむいあさ」。きょうは、とっても寒い日。きっと裏の池も凍っているから遊びにいこうと出かけると、なんとアヒルが池といっしょに凍っていたからさあ大変!一体どうなるのでしょうか。大人もいつのまにか夢中になれる絵本です。
作品名:「バムとケロのさむいあさ」
著者:島田 ゆか
出版社:文溪堂
【4歳児向け】「十二支のはじまり」
新年を迎えるにあたって子どもたちに読み聞かせしたいのが十二支のお話。干支ってなんだろう、どうやってきまったの?そんな子どもたちの疑問をわかりやすく解決してくれるのが「十二支のはじまり」です。
正月の朝、動物たちが神の御殿へ一番のりをめざします。ねずみが一番の理由や、なぜ猫が入っていないのかなどストーリ―を楽しみながら理解を深めることができますよ。
作品名:「十二支のはじまり」
著者:文/岩崎京子 画/二俣英五郎
出版社:教育画劇
【4歳児向け】「おもち!」
お正月の食べ物といえばおもち。子どもたちにもだいすきなお餅をテーマにした本も冬に読みたい一冊ですね。
子どもたちがお餅つきをしているとびよーんとのびたお餅がうさぎやしろくまに変身!躍動感のあるお餅のうごきやユニークなワードセンスでとっても楽しくお餅つきを表現しています。
実際におもちつきを体験する機会が少なくなっているなか、絵本を通してお正月らいさを満喫できるおすすめの本。
作品名:「おもち!」
著者:文/石津ちひろ 画/村上康成
出版社:小峰書店
【5歳児向け】「にんじんごぼうだいこん」
冬野菜といえば人参やだいこんなどの根菜類。旬のお野菜を主役にした絵本も食育の観点から人気です。5歳くらいの子どもたちへ読み聞かせするならこちらの絵本がおすすめ。人参もごぼうも実は昔は白かった?!昔話をもとにした楽しい内容です。
泥んこ遊びをして汚れてしまったにんじん・だいこん・ごぼうの3人は、お風呂に入ることになりました。熱い一番風呂ににんじんが、ぬるいお風呂にだいこんが、最後にごぼうが入りました。さてさて、お風呂からあがった3人はどんな色になったかな?
作品名:「にんじんだいこんごぼう」
著者:植垣歩子
出版社:福音館書店
【6歳~】「てぶくろをかいに」
大人になっても忘れられない冬の名作絵本といえば「てぶくろをかいに」パパママたちも読んだ記憶がある人も多いのではないでしょうか。
子ぎつねに手袋を買いたい母さんぎつね。しかし人間が怖くて町へ行くことができません。そこで、子ぎつねの手を人間の手に変えて一人で町へ行かせることに…。きつねの親子と人間の心の交流を描いた心温まる作品です。愛に溢れる一冊を大切なお子さんと一緒にぜひ読んでみてくださいね。
作品名:「てぶくろをかいに」
著者:作/新美南吉 絵/いもとようこ
出版社:金の星社