来年はついに娘も小学一年生。義理の両親と食事をしていた時、ランドセルの話になり「良かったら私たちに買わせてね」と言ってくれたので有難くお願いすることになりました。義母からは「おばあちゃんとお母さんと買いに行こうね」と言われていたため、娘はその日が来るのを心待ちにしていました。しかし、待ち合わせ場所に行ってみると、なぜかそこには義母だけでなく義姉親子の姿が…
義理の両親にあまり構ってもらえなくなった娘
私たちの娘が4歳の時、義父母と同居する義姉夫婦に新しい命が誕生しました。義理の両親はそれまで娘を大変かわいがってくれていたのですが、やはり毎日顔を合わせる義姉夫婦の子ども・Sちゃんがかわいいのは当然…。Sちゃんが生まれるまでは義理の両親を独占できていた娘ですが、Sちゃんが生まれてからはそうもいかず、寂しさを感じていました。そのため、度々Sちゃんに対して意地悪をしてしまい、「年上なんだから」と注意されることも増えていました。
そのような中での今回のランドセル選びだったので、久しぶりに「おばあちゃんを独占できる」と、娘にとっては待ちに待った時間でした。ところが、そこに義姉親子が現れたため、娘は「おばあちゃんと2人のはずだったのに…」と、泣き出してしまいそうに。しかし、娘はグッと気持ちこらえ、駆け寄ってきたSちゃんと手をつなぎました。自分の気持ちを抑え、小さい子どもを受け入れるという判断ができた娘のその姿に、親バカながら成長をひしひしと感じたのでした。
義姉親子が一緒に来た真意は？
お店に到着し、早速ランドセル選び。もともと欲しい色を決めていたこともあり、すぐにお気に入りのランドセルを決めました。
「じゃあお支払いしてくるわね」
と言う義母に、なぜか一緒についていく義姉。娘のランドセルの支払いになぜ…？と思っていると、お会計から戻ってきた義姉が娘に「いつもSちゃんをかわいがってくれているから、ランドセルのお金は私も少し出したいな、と思って…。素敵なランドセルが見つかって良かったね。いつもありがとうね」と言ってくれたのです。
そこでようやく理解した私。この瞬間まで、ランドセル購入イベントへついてきた義姉親子を疎ましく思ってしまったことを、大いに反省しました。
ランドセル事件を経て…
この出来事をきっかけに、義姉と「私」との距離も縮まり、娘とSちゃんの仲もとても良くなりました。たまにケンカもしますが、まるで姉妹のように仲良く遊んでいます。Sちゃんが就学する時にはわが家もお礼を込めて何かしたいな、と思う今日このごろでした。
（ファンファン福岡公式ライター／fumi）
