3カ月の妊活の努力が水の泡! 病院で言われた衝撃の言葉とは


努力が報われないこともある。今回は、ひたすら努力しても願いが叶わず、その原因がわかって唖然とした私の経験をお話しします。

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結婚したのは36歳の誕生日

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 社会人サークルで知り合った4つ年下の彼と私の誕生日に結婚しました。年齢も36歳だったので、先に1人でブライダルチェックを受けることにしました。検査の結果、右の卵巣に小さな嚢腫(うしゅ)はあるものの、ホルモンの数値などは問題がないので、自然妊娠に影響しないとの診断でした。

 夫も私も子どもが欲しかったので入籍した後、すぐに妊活を開始しました。夫婦で考えた作戦は「数打ち当たれ大作戦」です。作戦名の通りひたすら夫婦生活を頑張るというシンプルなものです。

 新婚のフレッシュさと、元々バレーボールサークル仲間ということもあり、スポーツのように励まし合いながら、ほぼ毎日努力しました。

 1カ月目。生理開始予定の数日前はドキドキしながら過ごしましたが、予定日ちょうどに生理が始まり撃沈。
 「そんなに上手くいくわけないよね」と穏やかに話し、生理期間はのんびりと過ごしました。

 2カ月目。生理が完全に終わったタイミングでチャレンジを開始。すぐに効果は出ないとは思いつつも、精がつくと言われている山芋やウナギ、牡蠣などを食事に取り入れるようにしました。夫の仕事が忙しく夜遅くなる日もありましたが、無理な時を除いてお互い気合いで頑張りました。しかし、またしても予定日に生理が来てしまいました。

 3カ月目。お互いのテンションが下がる中でチャレンジを開始しました。この頃には、この作戦を続けても無理なのではないかという不安が漠然と広がっていました。夫も同じことを感じていたようですが、やるだけやってみようと作戦を継続。結果は予想通り撃沈でした。

先生から聞いた衝撃の事実

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 3回目の挑戦が空振りに終わったので、作戦を終了し不妊治療専門の病院に行くことにしました。検査から1週間後、私は1人で検査結果を聞きに病院へ行きました。
 そこで年配の院長先生から伝えられたのは
 「男性不妊ですね。精子の数が少なく、動いている元気な精子も少ない。自然妊娠は難しいでしょう…」という衝撃の事実。

 院長先生は、慣れた様子で淡々とその後の治療についての説明を続けました。
 予想外の結果に動揺し、正直かなりショックです。しかし、治療をすれば望みはあるという先生の言葉を聞いて、少しだけ希望が持てるようになりました。夫に事実を正直に伝え、今後のことを相談することを決意して家に帰りました。

 その日の夜、仕事から帰宅した夫に検査結果を見せ、先生から言われたことを伝えます。夫は
 「まじか… 大きな病気をしたわけでもないのに何でだろう? 仕事が忙しくてストレスが溜まっているからかな?」とつぶやき、固まっていました。
 しばらくすると落ち着きを取り戻し、
 「望みがあるのなら医療の力を借りて挑戦したい。いいかな?」と夫が言いました。私も同じ気持ちだったので、やれるだけやってみようとすぐに治療を開始することにしました。 

不妊治療で奇跡の妊娠

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 不妊治療中は、通院のために仕事を遅刻したり早退したりとスケジュールを調整するのが大変でした。
 自己注射や薬の副作用で体がだるくなることも…。決して楽な道ではありませんでしたが、夫がいつも私の体調に気づかってくれたこともあり、前向きに治療をがんばることができました。

 そして、幸運なことに1回目の体外受精で妊娠。
 妊娠判定を受けた時は、2人で手を取り合って喜びを分かち合いました。
「がんばってくれてありがとう」と夫から言われてとても嬉しかったことを覚えています。専門病院へ通院を開始してから約1年後に娘を無事出産しました。

 病院で先生から検査結果を聞いた当時はショックが大きかったですが、夫婦でしっかりと話し合い同じ方向に向かって進めたことが良い結果に繋がったのかなと思っています。あの時、先のばしにせずにすぐに行動して本当によかったと強く実感した経験でした。

(ファンファン福岡公式ライター/ぴょんママ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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