「よかったら使って」不用品を押しつけてくる義母 わが家をゴミ屋敷にされていく!

本人に悪気がないので、迷惑だと思っていてもはっきりと断れないことはありませんか? 特にその相手が姑だと断りづらさは倍増します。今回は、物をなかなか捨てられない義母が、家の不用品を「よかったら使って」とわが家に持ち込んできて悩んだ経験をお話しします。

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物で溢れかえっている義実家

写真AC

 旦那の実家はいわゆる狭小住宅です。ただでさえ収納スペースが限られているというのに、家の中はたくさんの物で溢れかえっています。
 初めて旦那の家に遊びに行った時、リビングのあちこちに書類や雑貨が山積みにされていて、今にも雪崩が起きそうなほどの荒れようでした。

 「まだ使える!」が口癖の義母は、物を捨てるのが苦手。以前旦那が実家にいた時は、ゴミ袋に入れておいた不用品を袋から出して義母が使っていたり、捨てたはずのTシャツを義母が着ていたことがよくあったそうです。
 そんな義母ですが、性格はさっぱりしていて嫌味のない性格。私が初めて義母の家に遊びに行った時からフレンドリーに接してくれたので、結婚後も良好な関係を築けていました。

第1子誕生をきっかけに…

 転機が訪れたのは、子どもを出産する間近の時です。
 「産後の家事や料理は、泊り込みで自分がやる」と張り切る義母。ずっと家にいられるほうがストレスになるので、夫婦で相談して断ることにしました。しかし
 「もう宿泊用の布団を注文しちゃった」と言う義母。

 仕方なく数日間泊まってもらったのですが
 「料理用の鍋が少ないからうちの鍋をあげるわ」と義母の家に数十年眠っていたであろう古い鍋セットを持参。産後間もない私が、夜中に旦那の前で号泣したことはいまでも忘れることができません。 

 そこから、義姉や義妹が子どもの時にもらった日に焼けた未使用のノート、経年劣化で電気がつかないペンライト、埃をたっぷり吸い込んだ未使用のぬいぐるみなど… 不用品をわが家に持ち込むようになりました。

 娘の1歳の誕生日には、義姉が赤ちゃんだった35年前に着たカビ臭い着物。
 「これを着て誕生日パーティーをしましょう!」と言って無理やり娘に着物を着せましたが娘は大泣き。散々な誕生日パーティーになりました。
 義母が来るたびに持ち込まれる年季の入った不用品。このままではわが家がゴミ屋敷になってしまう! と私は強い危機感を持つようになりました。

引っ越しがチャンス

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 不用品から逃れるきっかけになったのは、わが家の引っ越しでした。
 引っ越しを機に断捨離を始めたことと、新居は以前より収納スペースが狭くなるということを義母に伝えます。処分に困っていた娘の誕生日に押しつけられた着物は、このタイミングで義母に返却。そして、娘が生まれた時に持ち込まれた古い鍋セットは、こっそり処分しました。

 引っ越しのおかげで義母からの貰い物を一気に処分してほっとしたのも束の間。
 新居に引っ越しをしてからも、義母は
 「タオルの数が少ないんじゃない? うちに使っていないタオルがあったからあげるわよ」などと言って不用品を持ち込んできます。
 
 旦那も義母の行動に困っていて
 「いらないから!」と断ろうとするものの、結局押しの強い義母に負けてしまいます。

勇気を出して義母に伝えたひと言とは

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 ある日
 「この食器使わない? 娘ちゃんの好きなキャラクターだったわよね?」とキャラクターの食器を持ってきた義母。娘はそのキャラクターに特段の思い入れはありません。

 「いつも、すみません。でもこれは使わないかな」とやんわり断る私。
 「えー使ってないのよ。もったいないじゃない?」と義母。もう限界だと思い、覚悟を決めて言いました。

 「すぐに捨ててもいいならもらいますよ」この言葉に一瞬固まる義母。
 「えー! それなら持って帰るわ」と言ってこの日初めて不用品を家に持って帰りました。

 その後関係が悪化するか少し気になりましたが、元々さっぱりした性格の人なので変に引きずられることはありませんでした。 

 この1件以降、不用品がわが家に持ち込まれる頻度は激減しました。
 義実家は相変わらず物で溢れかえっていますが、不要なものは「いりません!」とはっきり断れるようになりました。
 最近では、義母も持参前に確認のメールをくれるようになり、ストレスなく過ごせています。あの時、勇気を出してはっきり伝えてよかったと思います。

(ファンファン福岡公式ライター/ぴょんママ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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