親戚の面倒くさいからみにぐったり! そこにあらわれた救世主は夫ではなく?!

親戚の集まりでおばさんたちのからみにうんざりしていた私。内心イライラしながらも、子育てについての一方的な話を笑顔で聞いていたのですが、そんな私のそばにあらわれた救世主は夫ではなく、小学生の女の子でした。

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おばさんにからまれる

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 義実家には近隣に親戚が多く住んでおり、特別な日でなくてもよく人が集まります。お盆ともなれば親戚は大集合。覚えきれないくらいの親戚がやってきて、朝から晩まで飲んだり騒いだりしているのが通常です。

 親戚が集まった日には私も忙しく、料理を出したりお酒を出したり、親戚の相手をしたり。台所にこもっているときの方がまだ気が楽で、最も疲れるのはよく知らない親戚の話し相手をしているときです。

 当時娘が3歳のとき、親戚のおばさん2人のターゲットに。私にあれこれと昔の子育てや今の子育てについて、嬉々とした顔で語り続けていました。

内心イライラ

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 おばさんたちは娘を見て
 「子どもは地域が育ててくれるからたくさん産みなさい」
 「保育園なんか通わせてるの? どうして?」など言いたい放題。遠くの席にいる夫に目線で助けを求めても、夫は困ったような顔をするだけで何もしてくれません。

 流れるように出てくるおばさんたちのとげとげとした言葉に、私は内心「昔と今は環境も考え方も違うんだから…!」とイライラしながらも、
 「そうなんですねー」
 「勉強になりますー」と笑顔を張り付けていました。

救世主登場!

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 そんな私たちの近くに来たのが、親戚の小学6年生の女の子Aちゃん。はっきりとものを言う性格で、さばさばとしたかっこいい女の子です。Aちゃんは娘とよく遊んでくれるため、娘はAちゃんが大好き。

 Aちゃんは娘の姿を見つけて来てくれたのでした。しかし、娘とAちゃんがいても止まらないおばさんたちのからみ。
 「女の子は勉強よりも愛嬌が大事だからね」
 「お裁縫とか料理とか教えてあげるからね」などと自分たちの考えを「正解」のように語り続けました。

 するとAちゃんは
 「え、この時代に男とか女とかいうのおもしろ」とボソリ。それはギリギリ私には聞こえるけど、おばさんたちには聞こえない声量。

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 Aちゃんの言葉に「その通りー!」と心の中で思いながらも、一応大人としてAちゃんに向かって「しっ」と口の前に人差し指を立てました。それを受けてAちゃんはいたずらっぽい顔。

 そして今度はおばさんたちが
 「昔は夏でも汗をかいて外で走り回ったのに。今の子たちは家に閉じこもっちゃうのね」と言いました。するとAちゃんはすかさず、こんどはおばさんたちにはっきり聞こえる声で
 「今って昔より気温が高いんだよ。外で遊ぶのなんか危ないよ。小さい子なんか特に」と一言。

 おばさんたちは
 「元気が取柄じゃなきゃ子どもじゃないのよ!」とアハハと笑い飛ばし、2人で大声で別の話を始めました。それを見てAちゃんは驚いたような顔を作り、
 「え、おばさんたちの子どものイメージ昭和で止まってない? こわー」と私に小声で言いました。Aちゃんの言葉を聞いて、私は大人の対応として困りつつも笑顔になっていました。

 きちんと私にだけ聞こえるように言い返すAちゃんに私はすっかり感心しました。そしてAちゃんの素直な言葉に、うんざりしていた気持ちはすっきりと晴れてしまいました。

Aちゃんの神対応で救われた

 おばさんたちとの正面衝突を避けつつ、私との間だけでおばさんたちに言い返していたAちゃん。Aちゃんのママ曰く、
 「うちの子、口は悪いけどTPOはわきまえてるから」とのことでした。

 これから先、おばさんたちの考えを変えることはおそらくできません。集まりがあるたびに小言も言われるのでしょう。けれど、まわりに自分の気持ちに共感してくれる人がいてくれるだけで、だいぶ楽な気持ちで集まりにも参加できています。

(ファンファン福岡公式ライター/K)

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