【KIRIN】ピーチョが聞いた飲酒運転撲滅への取り組み「お酒との上手な付き合い方」とは?

 福岡県では昨年、飲酒運転による事故が87件発生。これは全国ワースト7位という残念な結果です。夏はレジャーやイベントなど飲酒の機会が増える季節。ファンファン福岡公式キャラクターのピーチョが、飲酒運転撲滅活動や適正飲酒への取り組みについて、NPO法人はぁとスペースの山本美也子さんとキリンビールの山本恭裕九州統括本部長に聞きました。

目次

キリンビール九州統括本部長 山本恭裕さん

1993年キリンビール入社。2024年3月から現職

NPO法人 はぁとスペース理事長 山本美也子さん

福岡県飲酒運転撲滅活動アドバイザー。看護師。障がい者スポーツ指導員

どんな飲酒運転撲滅活動をしているの?

山本美 飲酒運転をゼロにするため講演活動を続けています。数年前からはキリンビバレッジの方と一緒に大学や自動車メーカーの新入社員研修で講演もしています。この講演は「飲酒運転は駄目」と訴えるだけではありません。若い皆さんに、アルコールに対する体質を判定するパッチ付きの冊子「お酒との上手な付き合い方」を配布し、お酒のことをよく知ってもらいます。その上で「飲酒運転は犯罪だ」と伝えています。

山本恭 これからお酒を飲む機会が増える若い人には、適量を知って楽しく人生を豊かにする飲み物としてお酒と付き合っていってほしいですね。そんな思いを込めてキリンビールでは、ほどよく飲んで心地よく過ごす「スロードリンク」という飲み方を提唱しています。

取り組みにはどんな反響があるの?

山本美 飲酒運転撲滅の取り組みを13年間続けてきた中で、社会が少しずつ変わったなと感じます。居酒屋や飲酒を伴う集まりでノンアルコール飲料は当たり前になりました。楽しくお酒を飲むけれど、「運転するときは飲まない」とみんなが考えてくれていると感じます。

山本恭 ノンアルコール飲料の需要は年々高まっており、飲食店からの要望も増えています。ノンアルコール飲料の選択肢を広げようと、キリンはグループを挙げて開発を進めています。

今後力を入れる活動を教えて!

山本美 福岡県では「飲酒運転を見かけたら110番」は県民の義務。通報することで飲酒運転による被害者も加害者も出さないためです。通報の意義を強く発信していきます。

山本恭 流通業者や酒販店、飲食店を巻き込んで連携し、ハンドルキーパー運動など、さらなる飲酒運転撲滅活動を進めていきます。

飲酒運転撲滅とアルコール有害摂取根絶に向けた【キリングループの主な取り組み】

軽車両の飲酒運転もダメ! セミナーなどで啓発

 飲酒運転には、自動車だけではなく、自転車などの軽車両も含まれます。自動車と同様に罰則が科せられることをセミナーやホームページで発信しています。

「STOP‼飲酒運転」自動販売機を設置

 キリンビバレッジ西日本統括本部(福岡市)は2012年から「STOP!! 飲酒運転」のロゴが入った自動販売機を製作、設置する取り組みを続けています。2024年6月末時点で232台を設置。売上金の一部を「はぁとスペース」に寄付し、飲酒運転撲滅活動を支援しています。

お酒でゆっくり豊かな時間「スロードリンク」を提唱

 ほどよい量のお酒をゆっくりと味わいながら豊かな時を過ごそう―。キリンビールが提唱する「スロードリンク」では、お酒を手に語り合ったり、料理を堪能したりしながら、自然にお酒のペースがスローになるような飲み方を推奨しています。
※「スロードリンク」「Slow Drink」はキリンの登録商標

摂取量を把握できる純アルコール量を表示

 アルコール飲料を製造、販売する企業の社会的責任として、アルコール有害摂取根絶のため、国内で販売する主なアルコール商品に含まれる純アルコール量を表示。また、適正飲酒に関するWebサイトへつながるURL(tekiryo.jp)を併せて表示しています。

「お酒は20歳になってから」20歳未満の飲酒抑止へ情報発信

 商品や広告への注意表記、ホームページで20歳未満の飲酒に関する情報を発信。また、キリンの工場所在地での20歳を祝う式典で冊子「お酒との上手な付き合い方」を配布し、若い世代に適正飲酒を呼びかけています。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

「ファンファン福岡/サブクリップ」(福岡都市圏内配布、福岡市地下鉄駅駅設置)紙面に掲載した話題、編集部員が突撃取材した話題などを紹介します!

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