2人目出産の意外な落とし穴!後陣痛よりもつらかった“予想外の痛み”とは?

 「2人目は後陣痛(後腹)がつらい」と先輩ママから聞いていた私。「陣痛よりも数倍痛かった!」という話も聞いて、すでに陣痛で恐怖症になっていた私の中に、新たな不安が芽生えました。次男は予想外の「吸引分娩」で出産。その結果、私が苦しんだのは後陣痛の痛みではなく、“ある部分”の痛みだったのです。

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突然の出血で入院することに

 妊娠37週を迎えたある朝、突然の出血し、産婦人科へ直行。医師からは「原因は不明ですが、出血が多すぎるのでこのまま入院してもらいます」と言われました。
「え?原因不明って…」
と不安が募る一方で、赤ちゃんは元気とのことで一安心。お腹の痛みもなく、まもなく出血も収まりました。病室で暇を持て余していた夕方ごろ、診察をしてくれた医師が
「念のため1泊だけしましょう。陣痛が来なければ明日は帰ってもいいですよ」
と、穏やかな表情で話してくれました。「ああ、よかった。何事もなくて」と思っていたのですが…

“いきみ”って何なの?

 明日には退院できる、と思っていたら、22時過ぎあたりから陣痛が… 陣痛は最初10分間隔で、徐々にその間隔が短くなって、日付をまたぐ頃には2~3分スパンに。すでに子宮口は9センチ! 助産師さんたちが猛スピードで出産の準備を進める中、私は分娩台でひとり、もだえ苦しんでいました。
「ちゃんと呼吸してね!酸素を送ってあげないと赤ちゃんが苦しいよ!」
と言われ、私は必死で「ヒッヒッフー」を続けます。しかし2人目の出産だというのに、痛みのあまり「ヒィヒィフォ、ブォー!」と全然上手にできません。
 あっという間に子宮口は全開!『いきみ』開始です。助産師さんから「もっとお尻の方に力を入れて!」と言われ、自分なりに必死にいきんでみたものの、赤ちゃんが下りて来る気配はまったくありません。
 実は、長男の時も“いきみ”がわからなかった私。当時は助産師さんが私の上に馬乗りになり、お腹を押してくれて、ようやく出産にいたったのです。今回も助産師さんが汗だくになりながら交代でお腹を押してくれましたが、なかなか出産は進みませんでした。

結局、吸引分娩に…

 「吸引分娩に切り替えます。会陰切開するけど、吸引だと勢いがついて深く長く切れてしまうから、最初からそういう風に切りますね」
と助産師さん。「なんでもいいから早くしてくれー!」と心の中で叫びながら、私はウンウンとうなずいていました。当直医が呼ばれ、吸引器具が取り付けられ、気がつくと次男が「スッポン!」と誕生。結局、『いきみ』がわからないまま、出産は終了したのでした。

痛いのはお腹ではなくアソコだった

 「後陣痛との戦いが待っている」と覚悟を決めていた私でしたが、実際に痛かったのはお腹ではなく、お尻、特に肛門付近でした。「会陰を深く長く切る」という助産師さんの言葉を思い出してゾゾゾ、ますます痛みが増しました。ベッドで「痛い、痛い」と叫んでいる私に対して、助産師さんは「後腹来ですかね~」と微笑みながら病室を出ようとしました。私は必死で
「お腹じゃなくてお尻です! 肛門です!」
と助産師さんに訴えると、すぐに助産師さんが痛み止めを持ってきてくれました。とてつもなく痛かったとはいえ、他の妊婦さんもいる病室で「肛門です」と叫んでしまった私…今思い出しても恥ずかしいかぎりです。

 あれだけ恐れていた後陣痛の痛みは一切なし。その代わり、つらいつらい「肛門の痛み」に三日三晩悩まされ続けたのでした。それにしても、『いきみ』って何なんでしょう?(人生で出産時しかいきまないので未だにピンときていません)

(ファンファン福岡公式ライター/minto)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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