キャンプは自然で楽しく過ごすだけじゃない! 知識は災害時にも活かせる


キャンプの流行は終わったと言われていますが、まだまだ親子キャンプやソロキャンプなどたくさんの人が楽しんでいます。キャンプの魅力は何か? 親子キャンプ歴7年の私が災害時にも役立つ知識とともにご紹介します。

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キャンプの魅力は大自然の癒し

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 キャンプの流行は過ぎたと言われていますが、この流行は確実にキャンプをする人を増やし、その知識を災害時に活かせる人を増やすことができたと言えます。ではキャンプにはどんな魅力があり、災害時に使えるどんな知識が身につくのでしょうか?

 キャンプの魅力はなんといっても自然の中で心の解放感を感じることでしょう。
 自然の癒しは人工物では作り出すことができません。海でのキャンプ、山でのキャンプどちらもともに自然の中で遊び、協力プレイで自分たちが過ごす空間を作ることに魅力があります。

 火を起こしたり、料理をしたり、野外活動で楽しんだりと自由な時間が最高です。特に夜の焚き火を見るのはヒーリング効果があり、火を日常的に見なくなった現代では、YouTubeにキャンプの焚き火だけの動画があるほど人気があります。

野外環境の変化への対策

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 逆に自然の癒しの中には残念ながら人工の便利さはありません。
 そのギャップを楽しむのがキャンプなのですが、後悔したくない方は野外活動での様々な知識があるほうが良いとされます。

 例えば小中学校で習った気圧の変化を思い出せると山でのキャンプは便利になります。地上から1000m上昇すると、およそ100hPa変化するため気圧が低くなり夜などは冷えやすくなります。真夏に毛布が必要なキャンプ場もあるぐらいです。山の地形により天気が複雑化するため変化しやすくなります。

 また海・山問わず野外では昼と夜の気温差で夜露がつき湿ってしまうため、ビニール袋に入れる等の湿り対策が必要です。

 テントで寝る人はテントを張る場所は平坦なところであるかどうかの確認が必須です。テント生地と寝袋の間にクッションとなる素材がないと、寝袋だけでは地面の温度が直に伝わり、寝る時に辛くなります。簡単に挙げただけでも外環境のポイントはいくつもあり、屋内にいては気が付かないものです。

キャンプ道具が災害で使えた実例

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 ではキャンプ用品は災害でどう使えるのでしょうか?

・寝袋…簡易の布団替わり(毛布などと併用すると◎)
・テント…災害時における仮屋(車と併用で居住空間を確保)
・ガスコンロや焚き火台…野外調理が可能、同時に暖を取れる
・ランタン…電池により明かり確保が可能(ソーラータイプ等もある)
・折りたたみポリタンク…災害時でも水を確保しておける
・ステンレスクッカー…平均で5個の鍋が重ねてあり場所を取らず調理時に使用できる
・救急セット…キャンプ・災害両方のケガ対策ができる
・薪割り用斧やナイフ…災害時に物を切ったり必要な素材を作り出すのに使える
・ソーラータイプ充電器…充電環境が不十分なあらゆる環境下で重宝する     
・軍手…火を扱う際だけでなく災害時に手を保護しつつ作業できる

 代表的なキャンプ道具だけでも、衣食住に必要な用品がキャンプで揃えられることがわかります。

キャンプの知識や道具は災害時への備えにもなる

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 不自由は体験してみなければわかりません。過去の災害に意識を向けて準備ができれば一番良いのですが、実際は何もしないまま過ごす人も少なくありません。災害に遭う前に疑似体験できるのもキャンプのよい所です。

 災害で使う用品を集めるのは通常生活で使う以外の物のため、億劫だと感じる人が多いものです。キャンプを趣味にすると趣味の備品として備えることができます。しかも、一度準備しておくだけで、たまにチェックするだけで長く使うことができる用品が多いのです。キャンプでしっかり災害への準備がしておけると心強くなりますよ。

(ファンファン福岡公式ライター/musukari)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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