トイトレが成功したと思ったら急にオムツに戻った娘 原因が分かって愕然

わが家には保育園に通う4歳の娘がいます。娘が2歳児クラスになった頃から日中の大半をパンツで過ごし、オムツは夜寝るときにだけはいていました。「このまま順調にオムツ卒業か」と思いきや突然、新生児並みにオムツを替えることになるとは思ってもみませんでした…。

目次

トイトレは順調

写真AC

 トイトレ中の娘はトイレで用を足せるようになっても、自宅ではあまり行きたがりませんでした。どうしてなのかきくと、自宅のトイレは「使いにくいから」とのこと。保育園にある園児用のトイレでないと気が進まないらしいのです。

 わが家でも補助便座を付けたり、昇降台を置いてみたりしたのですが、娘にはあまりしっくりこない様子。とはいえ、こちらから誘えば自宅でもトイレで用を足すので、私もさほど心配はしていませんでした。

急に常にオムツをはきたがり…

写真AC

 4歳クラスに進級した直後の、ある夕方。保育園から自宅に向かう途中、娘が慌てた表情で
 「トイレ!」と言いました。「トイレに寄るのを忘れたんだな」と思い、いったん園に戻ることに。用を足し、さあ今度こそ自宅に戻ろうと再び園を出ると、娘はまだそわそわしています。

 「どうしたの?」と訊ねると
 「トイレに行きたくなっちゃう。早く帰りたい」と。不安そうな娘を
 「大丈夫だよ」となだめながら、早足で帰宅しました。

 その夜から、娘はオムツを常に着用したがるようになったのです。お風呂では、脱衣所から浴室に移動するわずかな間すら
 「漏らしたらどうしよう」と緊張していましたし、湯船にも同じ理由で入りませんでした。翌朝になり、パンツに替えるように促しても
 「もれちゃうからイヤ!」とオムツを脱ぎません。

 無理強いはできないので、担任の先生に事情を説明して、しばらくオムツをはいて登園することにしました。一方で、膀胱炎を疑い病院を受診しましたが異常なし。医師いわく「心因性の可能性もある」らしく、それを担任の先生に報告しました。

 すると先生から
 「新学期は環境の変化で、それまでできていたことができなくなる子もいます」との情報が。4歳クラスになってクラス担任と生活する部屋が変わったので、それが影響しているのかも、と。私は先生と相談し、新しい環境に慣れるまで、少し見守ってみることにしました。

原因は『環境の変化』ではなく『ママ』にあった

写真AC

 しかしそれから2カ月が経っても、状況は変わりません。
 多少でもオムツへの執着が取れてくるかと思いきや、自宅ではトイレで用を足すのも嫌がるように。しかも短い間隔で少量ずつ用を足すので、オムツ替えの回数は新生児並みに増えました。

 担任の先生から
 「オムツについては本人が余計に気にするので、話題に出さない方がいいです」と助言があったため、娘には「どうしてそんなに心配するの?」とは聞けずにいました。

 とはいえ、どうにか状況を好転させたかった私は、思い切って聞いてみることに。すると
 「もらすとママがいっぱい怒るから…」と、意外な返事があったのです。

 その瞬間、娘がオムツに戻る一週間前の出来事が脳裏を過ぎりました。アニメに夢中になっていた娘がトイレに間に合わず、お漏らしをしてしまったのです。トイレに行くのが億劫で、ギリギリまで我慢しているのを知っていた私は、いつもよりもキツく怒ってしまいました。

 その後、娘の話を丁寧に掘り下げていくと、オムツに執着する原因は、やはり私が強く怒りすぎてしまったことにあると判明。

 もう反省しきりです。もちろん本人のためを思っての行動でしたが、「もう絶対漏らしちゃいけないんだ!」と切迫した気持ちにさせてしまい、ただただ申し訳なくて…。すぐに
 「ごめんね。娘ちゃんがこの先、困らないようにと思って怒っちゃったんだ」と、素直に自分の思いを伝えて謝りました。娘も納得したようで
 「いいよ」と許してくれました。

 そこからは緊張が解けたのか少しずつオムツが取れ、家でも自分からトイレに行って用を足すように。8月にはほぼパンツだけで過ごせており、ホッとしています。子どもの心は親が思うよりも繊細ですね…。よかれと思っての行いが、裏目に出てしまうこともあるみたいです。ひとつ勉強になりました。

(ファンファン福岡公式ライター/にしふみえ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次