2005年から福岡市を拠点に活動する劇団「万能グローブ ガラパゴスダイナモス」(通称:ガラパ)が20周年に向けた記念公演の第1弾として9月13日(金)~15日(日)、西鉄ホール(福岡市中央区)で「月ろけっと」を上演します。16年の初演から8年ぶりの再演で、根強い支持が多かったファン待望の作品というので楽しみ。さらに、劇団初の試みとして一般への公開稽古が8月19日に福岡市内で実施されました。その様子をリポートします!
山奥の洋館を舞台に繰り広げるSFブラックコメディー
【「月ろけっと」のあらすじ】
山奥に建つ洋館にやって来た姉弟が、「悪魔」を名乗るテレビクルーの誘惑に振り回されることに…。クルーは寿命と引き換えに、さまざまな取引を持ちかけてくる。悪魔のささやきに誘われてあふれ出す、それぞれの心の奥に隠していた秘密の数々。欲望に負けて間違いを続けていく人々の一夜を、笑いで包んでおくるSFブラックコメディー。
公開稽古では、作品冒頭の15分程度のシーンが公開されました。
山奥の洋館にたどり着いた“姉”とその友人が、“弟”の先輩に弟の近況を確認するシーンから、悪魔を名乗るデレビクルーが、どやどやと入り込んでくるシーンまで。
脚本・演出を担当する川口大樹さんが指示をして出演者が何度かやり直す中で、それぞれの人物のせりふや動きをブラッシュアップしていきます。ファンなど見学者が見守り多少の緊張感もある雰囲気の中、小気味いいテンポの芝居が繰り返されます。
椅子をテーブルなどに見立てたセットに、Tシャツやスウェツトパンツなど稽古着姿のガラパメンバー。見学者はめったに見る機会のない貴重な光景を楽しみながら、川口さんの指摘に耳を傾けたり、稽古の様子をスマホで撮影したり。あっという間に1時間が過ぎていきました。終了後には役者さんと話をする時間も設けられていました。
「公開稽古は、お客さんの反応が分かって面白い!」
稽古終了後、劇団主宰で出演もする椎木樹人さんは「これから大変なことが巻き起こるぞ、という入り口の部分を見ていただきました。面白そうだなと思ったら、ぜひSNSなどで広めてください。悪魔の衣装デザインや舞台美術も凝っていますので、本番をお楽しみに」と見学者にあいさつしました。
川口さんは、初めての試みを終えて満足げな表情。「公開稽古は独特の緊張感があって、役者の呼吸も普段とはちょっと違っていました。僕も普段通りにやっているつもりだけど、(参加者を)意識していたかもしれません。でも面白いですね。お客さんの反応にアンテナが向いたりして、本番でしか感じられないことが分かったので、やってよかった」と感想を話しました。
さらに「本作はファンから再演希望が多かった作品で、僕にとっても自信作です。ぜひ劇場に遊びに来てください」と呼びかけました。
万能グローブ ガラパゴスダイナモス第33回公演「月ろけっと」
日時:9月13日(金)19:00★
14日(土)13:00★/18:00◆
15日(日)13:00
★終演後、記念撮影付き!舞台上おじゃましますツアーあり(要チケット。詳細は劇団公式サイトを)
◆終演後、ガラパ名物!「生コメンタリー」あり
場所:西鉄ホール(福岡市中央区天神2丁目11-3 ソラリアステージビル6階)
料金:最前列特別席6,500円(スペシャルアイテム付き)、前売り券4,500円、当日券4,800円
※いずれも税込み。全席指定。未就学児入場不可
◎U-25(25歳以下)割引券、ペア券、親子ペア券ほかあり
◎9月13日公演は各1,000円引き
問い合わせ:ガラパ制作部
電話:092-600-2383
Eメール:info@garapagos-dynamos.com