わが家では、息子が3歳になるちょっと前に妹が生まれました。日々、寂しい思いをさせないように努力はしていましたが、息子は赤ちゃんのいる生活にストレスを感じていたようで…。いつものように息子と遊ぼうと話しかけると、衝撃の一言をが返ってきたのです。
できるだけ息子を優先
2人目を出産し、3歳の息子と0歳の娘の育児に追われる毎日。特に、退院してからの2カ月は、まとまった睡眠時間がとれない中、2人の育児に翻弄されていました。
私自身、長女で2歳下の妹がいたので、あまり母親に甘えられない子ども時代を過ごしていました。その経験もあり、自分の子どもには同じ思いをさせないように、娘が生まれてからも、息子との時間を大切にしようと日々奮闘していました。
娘が寝ている時は、一緒に車のおもちゃで遊んだり、絵本を読んだり、できるだけ息子との時間を優先して過ごしていました。
泣きながら「もうお兄ちゃんやめる!」
大変な毎日でしたが、大きな問題もなく、子どもたちの成長を感じていました。息子も
「妹ちゃん今日も可愛いね」と抱きついたり、
「僕のおもちゃ貸してあげる」と言ったり、妹をとても可愛がっていました。
ある日、いつものように、娘が泣いていたので、授乳とオムツ替えをし、寝かしつけに成功。スヤスヤ寝ている娘の横で、息子に
「よし、何して遊ぼうか!」と尋ねると、急に泣き出してしまいました…。
「どうしたの?」と聞くと、泣きながら小さな声で
「もうお兄ちゃんやめる…」と言われました。思いもよらない言葉に私は動揺していましたが、
「○○君は、優しくて素敵なお兄ちゃんなのにどうして?」と聞きました。ポロポロと涙を流す息子から返ってきた返事は、
「妹ちゃん、病院に返してきて!」の一言。
そこで初めて、息子が寂しい思いをしていたことに気付きました。私なりに寂しい思いをしないようにと息子との時間を確保するために、努力してきたつもりでしたが、赤ちゃんのいる生活では、どうしても息子が我慢をする場面もあったと思います。
大泣きしている息子を見て、もしかしたら、泣くことも我慢していた時もあったのかもしれないと感じ、思いっきり抱きしめて
「ママは○○君が大好きだよ!」と伝えました。息子の泣く声がさらに大きくなり、
「ママ~! ママ~!」と抱きついてきました。
こんなに小さな体で新しい生活を受け入れるのに必死だったのかなぁと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、私も一緒に泣いてしまいました。
行動だけでなく気持ちを伝えることが大切
思い返せば、一緒に遊んだり、わがままを聞いたり、息子の好きな料理を作ったり、寂しい思いをさせないための行動に力を注いでいました。寝る時も一緒でしたし、たくさん抱っこもしてたのでスキンシップをとっていなかったわけではありません。
でも、毎日の育児でいっぱいいっぱいになってしまい、気持ちを伝える場面が少なかったことを反省しました。この一件があってからは、スキンシップだけでなく、
「大好きだよ~!」とたくさん気持ちをたくさん伝えるようにしました。
(ファンファン福岡公式ライター/tera)