小学1年生が夢中になる絵本&児童書!保育士ママライターおすすめ10選

子どもが小学1年生になったら音読や国語の授業を通して本を一人で読む力がついてきますが、まだまだ絵本は親子のコミュニケーションツールとしてもとっても大切!一人で読むこと・親が読んで聞かせること、両方楽しんでほしい時期です。

また、1年生は絵本から児童書へと興味関心が以降していく子も多いでしょう。今回は、小学1年生の時におすすめの本を保育士ママライターがご紹介します。

目次

小学1年生向けの絵本・児童書の選び方

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幼稚園や保育園の頃とは生活がガラっと変わる1年生。不安な子・ワクワクした気持ちでいっぱいの子とさまざまな様子がうかがえる時期です。子どもたちが本を通してリラックスしたり、楽しい気分になれるような絵本を選んであげると心も豊かになりますね。

小学校生活を舞台にした本

ドキドキの1年生は、学校ってどんなところかな、どんな友達がいるかな、宿題やテストできるかな?など新しい生活に不安や期待で気持ちもいっぱいいっぱい。入学したてのころや、少し不安そうな様子の時には、小学校生活を舞台にした絵本や児童書を選んで不安な気持ちを少しでも軽減できるようにしてあげましょう。

本の内容としては失敗で終わらないもの・前向きになれるような内容や気軽に読める作品を選んであげるのがおすすめ。

登場人物の心情が伝わりやすい内容を

小学生向きの本は、登場人物の心の葛藤や成長を描いているものも多くあります。まだ1年生のうちは複雑な心のうごきなどを読み取ることは難しいので心情がわかりやすいものを選ぶ・起承転結がはっきりとよみとりやすいものを選ぶのがよいでしょう。

児童書は文字が大きく挿絵も沢山あるものを

集中力がついて、少し長めのお話にも興味を持ち始めた子は絵本から児童書へと移行していく子もでてきます。児童書は低学年・中学年・高学年と対象年齢が大まかに分かれていますが、1年生はひらがなで書かれているもの(漢字には読み仮名のあるもの)、文字が大きくて挿絵がたくさん描かれているものを選ぶと読みやすいです。

小学1年生が喜ぶおすすめの本10選

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おおきくなるっていうことは

童心社

入学してすぐや、始業式・学年末など子ども達の成長を感じる時期に一緒に読みたいのが、「おおきくなるっていうことは」。子ども達は自分の成長を服が小さくなったり歯が生えたりと目に見える変化によって感じることができますが、我慢できたり判断できたり、小さな子に優しくなれたりと目にはみえない成長もしています。

そんな成長のよろこびが実感できる絵本。幼稚園から小学校へ、1年生から2年生へとおおきくなった我が子が自分の成長を実感できるように読み聞かせしてあげましょう。

作品名:「おおきくなるっていうことは」

著者:中川ひろたか/作 村上康成/絵

出版社:童心社

あらしのよるに

小学1年生の頃、実際に保育士ママライターの子ども達が夢中になっていたのが「あらしのよるに」。映画化もされた大人気のベストセラー絵本です。

食べるものと食べられるもののお互い正体を知らないオオカミとヤギの不思議な友情を描いたシリーズ作品。嵐の夜にお互いの姿が見えない中で会話をし、友情が芽生えた二匹。後日初めて対面するのですが、正体が分かった時友情はどうなってしまうのか1年生の子ども達も手に汗をにぎりながら夢中になって聞いていました。

絵本としては文字数もあり続編へと続いていく長編作品なのですが、一気に読みたくなるほど夢中になれる一冊です。本当の友情とはなんなのかを子どもながらに考えられる素敵な内容となっています。

作品名:「あらしのよるに」

著者:きむらゆういち/作 あべ弘士/絵

出版社:講談社

しゅくだい

岩崎書店

こんな宿題があったらきっとHAPPYになれるなと思ったのが岩崎書店から発行されている「しゅくだい」という絵本。ある日、学校で担任のめえこ先生が出した宿題は、なんと「お家の人にだっこしてもらうこと」。ちょっぴり恥ずかしいけどなんだかわくわくする宿題がだされた動物たち。

小学1年生だってまだまだ抱っこしてもらいたい年齢ですし、親もまだまだギューッと抱きしめてあげたいですよね。特に親が仕事で忙しかったり、下に妹や弟がいる子は小学校へ入ると親とゆっくりスキンシップをとれる時間が減ってしまっているかもしれません。この本を通して親子時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

作品名:「しゅくだい」

著者:いもとようこ/文・絵 原案/宗正 美子

出版社:岩崎書店

ぞくぞく村のミイラのラムさん

あかね書房

絵本から児童書へと初めてチャレンジするという1年生におすすめなのが「ぞくぞく村のおばけシリーズ」。こちらの児童書は、ぞくぞく村というおばけの世界が舞台になっています。ほうき乗りのへたな魔女、ときどきぶたになってしまうおおかみ男、お風呂が大好きなミイラなどユニークなおばけたちが繰り広げる、とってもゆかいなお話。

カラーの挿絵も豊富で絵本感覚で読み進めることができます。ファンタジー要素もありおばけたちもとってもキュート!怖がりなお子さんでも楽しく読むことができますよ。

作品名:「ぞくぞく村のミイラのラムさん」

著者:末吉暁子/作 垂石眞子/絵

出版社:あかね書房

はなちゃんとぴかりん ピカピカだいさくせん!

小学生になると自分の机が用意されたり、自分の部屋ができる子も多いでしょう。身の回りの整理整頓を少しずつ自分でやれるようにしてあげたいところですが、苦手な子も。そんな時に読んであげたいのが「はなちゃんとぴかりんピカピカだいさくせん!」

小学生のはなちゃんは少し整理整頓が苦手。ある日はなちゃんの机が家出してしまいました。落ち込んでいるはなちゃんの前に現れたのが妖精のぴかりん。ピカピカ大作戦が始まります。絵本の中には1年生でもできるかんたんで綺麗にかたづく方法を可愛くわかりやすいイラストで表現してくれています。「かたづけなさい!」と叱る前に、この本を一緒に読んでみるのもよいですね。

作品名:「はなちゃんとぴかりん ピカピカだいさくせん!」

著者:井田典子/作 松本春野/絵

出版社:婦人之友社

がっこうにまにあわない

あかね書房

小学1年生にとっては毎日の通学路も子どもだけで歩くとちょっとした冒険に。そんな通学路をユーモラスに迫力満点に描いたのが「がっこうにまにあわない」という絵本。

“今日は絶対に学校に遅れちゃいけない”男の子はとても慌てて家を出発しました。そんな男の子の行く手を阻むワニやふみきり、ぐねぐねした歩道橋…。はたしてなぜ男の子はそんなに急いでいるのか、そして学校には間に合うのか。7:47、51、52…と場面転換と共に記されている時刻がさらにハラハラする様子を表現しています。

インパクトな絵とは裏腹最後のシーンはジーンと大人も胸にくること間違いなし。1年生にもピッタリな絵本です。

作品名:「がっこうにまにあわない」

著者:ザ・キャビンカンパニー

出版社:あかね書房

まほうのじどうはんばいき

金の星社

なんでもでてくる魔法のような自動販売機に出会った少年の成長ストーリー「まほうのじどうはんばいき」。こちらの児童書は何気ない日常の中に突如描かれた自動販売機との出会いから始まるお話です。1年生でもお話の中に入り込みやすく一人で読むにもピッタリな一冊。

こうへいが見つけたのは変わった自動販売機。ボタンを押すと、そのとき必要なものが何でも出てきます。しだいに販売機に頼っていくこうへいを心配したお母さんが、ボタンを押すと突然販売機が姿を消してしまいました。はたしてこうへいはどうするのか…。最後の結末も納得の面白いおはなしです。

作品名:「まほうのじどうはんばいき」

著者:やまだともこ/作 いとうみき/絵

出版社:金の星社

ルルとララのおまじないクッキー

岩崎書店

小学1年生の女の子を夢中にさせてくれる児童書「ルルとララシリーズ」。森の中にある小さなお菓子屋さんの店長は小学生の女の子ルルとララ。ルルとララが作るおしゃれでおいしいお菓子は森のなかまたちやお客さんをいつも幸せにしてくれます。

登場するお菓子が実際に作れるように毎回レシピも書かれており、本を読んだ後は親子でクッキングも楽しめるでしょう。お菓子作りを通して大切なもの教えてくれる心も温まるおはなしです。「おまじないクッキー」では、自分で努力することの大切さを1年生でもわかりやすいストーリーで伝えてくれています。イラストの可愛さも人気の秘密!

作品名:「ルルとララのおまじないクッキー」

著者:あんびるやすこ

出版社:岩崎書店

大きい1年生と小さな2年生

偕成社

1970年の刊行以来、50年以上も愛され読み継がれている「大きい1年生と小さい2年生」。このお話はからだは大きいのに泣き虫の1年生のまさやと、からだは小さくてもしっかりしている2年生のあきよ。ふたりの友情と自立の物語。

それぞれが抱えるコンプレックスをふたりの関わりをとおして克服し成長していきます。時代が変わっても小学1、2年生の子どもたちが抱える不安や悩みは普遍的で変わらないからこそ、今の子ども達にも何かを感じてもらえる作品です。

作品名:「大きい1年生と小さい2年生」

著者:古田足日/作 中山正美/絵

出版社:偕成社

ふたりはともだち

最後に紹介するアーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズは子どもから大人まで、たくさんの人たちに40年以上も愛され続けている名作。主人公はがまくんとかえるくんのなかよしコンビ。こちらの本には二人の日常や友情をユーモラスに描いた5つの物語が収録されています。

相手を思いやる気持ち・信頼関係があるからこそ通じ合えるような会話のやりとりが読んでいてもここちよく、小学1年生の子ども達にも友情の大切さがしっかりと伝わる作品です。こんな素敵な友達がこの先子ども達にも現れてほしい、そんな願いを込めて読み聞かせしてあげるのも素敵です。

作品名:「ふたりはともだち」

著者:アーノルド・ローベル/作 三木卓/訳

出版社:文化出版局

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

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