小学2年生におすすめの本10選!心を豊かにする素敵な1冊をみつけよう

小学2年生のお子さんは、ある程度長めの文章も一人で読む力がついてくるころ。まだまだ個人差があるので子ども達には興味のある絵本や児童書など個々のペースで楽しんでほしい時期です。今回は保育士ママライターが、学校での読書タイムやお家でのひとときにぴったりな小学2年生向けの本をご紹介。気軽に読めるものから感動のお話までジャンルも幅広くピックアップしました。

目次

小学2年生が読書好きになる本の選び方

写真AC

今の子ども達は情報源や遊びが豊富ですよね。TV以外のメディアツールも増えており、暇な時に面白い動画がいつでも見られる・家にいても友達とつながって遊べるなど昔とはお家時間の過ごし方も変化しています。そんな現代っこの小学生の中には本離れが問題にもなっています。

小学2年生には、読解力を養うというよりもまずは絵本はこんなにおもしろいんだ!ということを感じてもらい読書を好きになってもらえることが大切です。本が好きになればすこしずつ読む力や読解力も自然と身についてきます。

子どもの興味あった題材を

小学2年生の頃は、子ども達が読んでみようかなと思えるよう興味を持ちそうな題材を選ぶことがポイントです。例えば恐竜好きな子には恐竜が出てくる本・スポーツ好きな子にはスポーツを題材にした本・おしゃれが好きな子には可愛い女の子が主人公の本など子どもにあったものを親が数冊選んでから「この中でどれがよみたい?」など選ばせてあげましょう。

小学生が主人公のもの、特に自分と同じ年齢位の子が主人公のものは物語の世界観に入りやすくておすすめです。

読書の押し付けはNG

読書はしなければいけないものではなく「したい時にするもの」という気持ちで無理やり読み聞かせたり読書タイムを与えるとかえって本嫌いになってしまうことも。

一人で読書が苦手な子には寝る前の読み聞かせとして親が読んであげるなどもよいでしょう。時間がある時には隣に座って親子でそれぞれ好きな本を読むなど一緒に読書時間を楽しむなど強制ではない形で自然と本に手がいくような環境を作ってみるのもおすすめです。

フリガナがついているか確認を

小学2年生はまだまだ読めない漢字も多いです。特に児童書を選ぶ場合には、漢字にフリガナがついているかなど親が事前に内容を確認しておくとよいですね。

挿絵があるもの・イラストが子ども好みのものなども興味が向きやすいです。

小学2年生が喜ぶおすすめの本10選

写真AC

ウォーリーのゆめのくにだいぼうけん!

フレーベル館

文章を読むことが苦手な小学2年生や、ちょっとした隙間時間に本を楽しみたい時におすすめなのが「ウォーリーをさがせ」シリーズ。親世代にも人気のこのシリーズは、赤白しましまの洋服を着たウォーリーやその仲間たちを本のページから探し出すゲーム感覚の本です。

こちらの本はポケット版なので学校やお出かけにも持ち歩きしやすいのがポイント。ウォーリーと仲間たちの旅の中へ、親子でいっしょに飛び込んでみてください。

作品名:「ウォーリーのゆめのくにだいぼうけん!」

著者:マーティン ハンドフォード/作・絵

出版社:フレーベル館

どうぶつのおばけずかん

講談社

ちょっぴり怖い…。だけど面白い!そんな本が好きな子には「どうぶつのおばけずかん」がおすすめ。こちらは怖くて、笑えて、最後はホッとできる新しいおばけの童話シリーズです。大ヒットした「がっこうのおばけずかん」は学校が舞台になっており怖がりのお子さんは学校で思い出してしまうということもあるようなので、動物がテーマのこちらがピッタリ。

ばけねこやりゅうぐうがめ、ももたろういぬなどのおばけがでてくる短編のお話が7作品収録されています。おばけにあったときの対処法などものっておりユニークでとっても面白いですよ。2年生でも一人で読みやすい文章量な点も高ポイント。

作品名:「どうぶつのおばけずかん」

著者:斎藤洋/作 宮本えつよし/絵

出版社:講談社

図工室の日曜日

講談社

子ども達の身近な学校にあるものが動き出したら…実はしゃべっていたら…そんな子どもの想像を物語として面白おかしく描いた「図工室の日曜日」。こちらは村上しいこの「学校の日曜日」シリーズの一作です。

ある日曜日いつものように図工室ではのこぎりやセロハンテープ、画板などがわいわいしていると小さなライオンが移動動物園からにげてきました。ライオンの話を聞いて図工室の仲間たちは動物園の園長のもとへと向かうのですが。

登場する学校の備品たちはみな関西風の口調をしていたりとセリフ一つ一つが面白く、本当に日曜日の学校はこんな感じなのかも?!と思わせてくれるお話。ただ面白いだけではなく、毎回心も温まる結末になっています。

作品名:「図工室の日曜日」

著者:村上しいこ/作 田中六大/絵

出版社:講談社

みどりいろのたね

福音館書店

絵本と児童書のちょうど中間位の文章量をよんであげたいなら「みどりいろのたね」がおすすめ。ページ数は多いのですが1ページの文字数が少なく絵もとっても魅力的であっという間に読み終わってしまうとってもユニークな本です。

まあちゃんたちのクラスで、畑に種をまくことになりましたが、まあちゃんは種となめていたメロンあめを一緒にうめてしまいました。土の中では水分をほしがる種たちとメロンあめの大喧嘩が勃発! お話の展開がとってもおもしろく、愛嬌のある絵がまた物語の面白さを助長させてくれています。幼年童話というジャンルなので、2年生一人でも読み進めやすいでしょう。

作品名:「みどりいろのたね」

著者:たかどのほうこ/作 太田大八/絵

出版社:福音館書店

しっぱいにかんぱい!

童心社

小学校生活の中で何か壁にあたったり、失敗して落ち込んでしまうこともでてくるでしょう。そんな時にそっと寄り添って「しっぱいしてもいいんだよ」と思わせてくれるのが「しっぱいにかんぱい!」という本。

達也のお姉ちゃんは運動会のリレーでしっぱいをしてしまいひどく落ち込んでしまいます。そんな時におじいちゃんから電話がありみんなで集まることに。そこで、いとこやおじさん・おばさんが自分のしっぱい話をはなしてくれます。みんなのしっぱい談を聞いて達也のお姉ちゃんの自信のしっぱい話を話し始めます…。

この本では決して失敗や挫折を責めずに勇気づけてくれます。まだこのような経験がない子にも是非読んでほしい一冊です。

作品名:「しっぱいにかんぱい!」

著者:宮川ひろ/作 小泉るみ子/絵

出版社:童心社

天使のかいかた

理論社

ファンタジーで心の温まる本を読んであげたい・読んでほしいという時におすすめしたいのが「天使のかいかた」こちらの絵本は、一人の女の子が“天使を飼う”というなんとも興味深いおはなし。

お友達は犬や猫を飼っているのに、私は何もかってもらえない。そんな少女がある日原っぱでひろったものは天使です。天使は動物のようにえさをあげたりする必要はないのですが、心のあたたまるお話をたくさんしてあげる必要が。自分なりに天使の飼い方を工夫しますが、びっくりすることばかり…。

物語を通して友情や思いやりの大切さを感じられる素敵なお話です。ほのぼのとしたかわいいイラストも女の子達を魅了するでしょう。

作品名:「天使のかいかた」

著者:なかがわちひろ

出版社:理論社

二年二組のたからばこ

童心社

2年生くらいになると自分と友達の違いや、個性について何か違和感を覚えたり「どうしてあの子はこうなんだろう…。」などと思うことも増えてくる時期ですね。相手を受け入れ認め合えるようになってほしいと思う時には「二年二組のたからばこ」という本がおすすめ。

いつもおとしものをしてしまうたからくんをクラスメイトの女の子の視点から描いた作品。おとしものをするたからくんを不思議に感じたり、時に煩わしく思うこともあります。そんな少女やクラスメイトがたからくんの想いや個性を受けとめられるようになるまでの心模様が丁寧に描かれています。

作品名:「二年二組のたからばこ」

著者:山本悦子/作 佐藤真紀子/絵

出版社:童心社

巨大地震のサバイバル

今小学生に大人気の科学漫画「サバイバルシリーズ」は、2年生の男女ともに喜ばれる本。恐竜の世界にタイムスリップしたり、自然災害にあったりと子どもたちがさまざまなトラブルの中を大冒険していく科学マンガです。

「巨大地震のサバイバル」では、現在懸念されている巨大地震が起きたらどうする?東日本大震災のときにはまだ生まれていなかったこどもたちへ、地震や津波に対する正しい知識を伝えながら命の守る行動を教えてくれます。漫画形式なので普段読書が苦手な子も興味を持ちやすいでしょう。

作品名:「巨大地震のサバイバル」

著者:洪在徹 /原案 もとじろう/絵 大木 聖子/監修

出版社:朝日新聞出版

魔女ののろいアメ

兄弟・姉妹の喧嘩がたえない小学生たち。そんな子ども達には「魔女ののろいアメ」という本もおすすめです。お姉ちゃんが図書館で借りた本の返却を押し付けられた妹のサキ。そんなサキがアメ屋の魔女に出会います。魔女が売っていたのは「のろいアメ」。

のろりアメを作るには悪口10個が必要です。大きらいなおねえちゃんを思いうかべて悪口を言うと……。兄弟姉妹は喧嘩しながらも大切な存在ですよね。子ども達も物語を楽しみながら自身の兄弟のことを今一度大事に感じられるようになるのではないでしょうか。

作品名:「魔女ののろいアメ」

著者:草野あきこ/作 ひがしちから/絵

出版社:PHP研究所

エルマーのぼうけん

福音館書店

2年生に一度は読んでみて欲しい名作「エルマーのぼうけん」。親世代もかつてこの本の世界に入りエルマーと一緒に大冒険を楽しんだという人も多いでしょう。

どうぶつ島に囚われているりゅうの話を聞いたエルマーは、りゅうを助ける冒険の旅に出発します。どうぶつ島ではライオン、トラ、サイなど恐ろしい動物たちが待ちうけていました。エルマーは、知恵を絞り勇気をもって立ち向かい、持参したアイテムを駆使してりゅうのもとへと目指します。エルマーはりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか?

「エルマーとりゅう」「エルマーと16ぴきのりゅう」と続編へとつながる冒険の一作目。2年生ころから一人で読めるようになるためギフトにもピッタリです。

作品名:「エルマーのぼうけん」

著者:ルース・スタイルス・ガネット/作 ルース・クリスマン・ガネット/絵

   渡辺茂男/訳

出版社:福音館書店

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

目次