娘と遊んでいた公園にベビーカーを押してやってきたママ友。そしてベビーカーごと子どもを置いて消えてしまったから大変! 大泣きのお友達にどうしたらいいのかと困り果ててしまい…。ママ友の危機意識のなさにドン引きしたエピソードをご紹介します。
まさか子どもを置いていくなんて!
ある日、3歳の娘が公園で遊んでいたときに幼稚園のお友達Eちゃんとママがやってきました。Eちゃんママは1歳の妹が乗ったベビーカーを押しています。
広い公園で、姿は見えるけれど声は届きにくい距離。娘が
「Eちゃんだ!」と公園の出口に走ろうとしたのを
「危ないから待ってようね」と止めました。
一旦目をそらし、娘が乗るブランコを押して数秒。娘が
「Eちゃんママは?」と言ったので見ると、そこにはEちゃんとベビーカーだけがありました。
「どっかにいるんじゃない?」と見えないだけだと思い遠くから探すも、Eちゃんママの姿は見えません。この時はまだ「子どもがいるんだから近くにいるはず」と思っていました。
ママの姿がない!
なんとなく気になり娘とEちゃんの元へ。
「ママはどこ?」と聞くも、恥ずかしがり屋のEちゃんはもじもじするばかり。娘が
「ママどこー?」と聞いても答えてくれません。
出口のすぐ外は交通量の多い道路。子どもたちを残して公園の外まで探しには行けません。この時にようやく「え、もしかして置いてったの?」と考え始めました。
とりあえず、公園の出口にいると不安なのでベビーカーを押して公園の中まで入ろうとしました。するとEちゃんが
「ダメ!」と小さな声で抵抗。
「どうしたの?」と言うと
「ここで待っててって言われた」ともじもじしながら教えてくれました。
「やっぱり置いて行ったのか!」と驚きつつ、
「道路に近くて危ないから、公園の中まで入ろう」と言うとしぶしぶついてきたEちゃん。
笑いながら登場
5分待ってもEちゃんママは現れません。その間、Eちゃんの顔はどんどん心細そうになっていきます。さらにずっと不安そうな顔だった妹も
「うう… うわぁぁ!」と、とうとう泣き出してしまいました。
公園の他の親子には「なにごと?」という目で見られかなり焦りました。
「大丈夫だよ! ママ来るからね!」と周りの人たちに説明するように大きな声でEちゃんたちに声をかけます。
ママ友が消えてから10分。泣き止まないEちゃんの妹を抱っこであやしながら
「ママどこかな~ こないね~」と私まで泣きそうな気持ちになっていると、涙目だったEちゃんが急に
「ママ!」と目を輝かせながら叫びました。
公園の出口からのんびりと歩いてくるEちゃんママの姿。
「やだ~ 何泣いてるの?」と、にこにこ笑いながら近づいてきてきました。
「2人だけで待ってたんで、声をかけてしまいまして」と私が言うと
「すみませ~ん。忘れ物取りに帰ってて。でもこの子たち待ってられるんで大丈夫ですよ~。妹もベビーカーから自分では下りられないですし」とのほほんとした表情で言うEちゃんママ。
あまり親しい仲ではないEちゃんママ。「だからって子どもを公園に置いて行っちゃダメでは?」と言いたい気持ちを押さえ、
「すみません余計なことしちゃって」といった私の笑顔は引きつっていたかもしれません。
1歳と3歳の子どもを10分も公園に置いていった上「大丈夫」と言い放ったママ友の行動にはドン引きでした。万が一誘拐されたら? 道路に飛び出してしまったら? と私はモヤモヤ。Eちゃん姉妹のあの心細そうな顔は今でも忘れられません。
(ファンファン福岡公式ライター/K)