<スカッとする話>校外学習で仕事をしない保護者ボランティア… 先生がある一言で撃退!

息子が小学1年生の時、校外学習で水遊びのできる大型公園へ行くことになりました。保護者ボランティアを募集していたので、私は参加することにしました。しかし現地に着くと、数人のママたちはスマホで自分の子どもの撮影ばかり。ボランティアの仕事そっちのけで、撮影会状態になってしまったのです。その時先生が言ったスカッと一言とは?

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小学校のボランティアに参加

写真AC

 校外学習で、水遊びのできる大型公園へ行くことになった息子たち。私も保護者ボランティアとして参加しました。
 出発前に先生からお願いされたのは、「水遊び中の子どもたちの見守り」。当日は水着を着用して水遊びをすることになっていて、見守りのためになるべく多くのボランティアを募集していたのです。 

 迎えた校外学習の当日。
 息子の学年の子どもたちは80人ほどで、ボランティアで参加した保護者は8人でした。出発前に先生から、
 「水遊びなので注意して見守ってほしい」
 「トイレに行きたい子がいたら付いていってほしい」など、ボランティアの仕事内容について詳しく説明がありました。 

 現地に着くと、まずは着替えます。1年生の子ども達は水着に着替えるのも一苦労です。まずはうまく着替えられない子のお手伝い。
 子どもたちは大きな公園の水遊び場に大興奮の様子でした。

楽しく水遊びする子どもたち 一部の保護者は仕事そっちのけで…

写真AC

 先生からの合図で一斉に水遊びが始まります。
 水をかけ合ったり、浅いプールで寝転んだりと楽しそうな子どもたち。しかし水遊びなので、危険も伴います。私は、子どもたちが転ばないように声をかけたり、危険な遊びをしないか見守ったりしていました。

 ふと周りを見ると、3、4人のママたちがスマホ片手に一生懸命に撮影をしていることに気付きました。周りの子どもに声をかける様子はなく、自分たちの子どもと遊んだり撮影したりしているのです! 撮影をしているママ同志で話したり、子どもたちにポーズをとらせたりし、子どもたちも仲良しメンバーなのか楽しそうな様子でした。

先生が放った一言は…

写真AC

 水遊びから10分ほど経ったころ、「ピーッ」と笛が鳴りました。
 「全員集合しましょう!」と先生の声。水遊びが終わるにはまだ早いのにな、と不思議に思いました。 

 1年生は整列するだけで時間がかかります。並ぶ場所が分からない子に声をかけながら集合の手伝いをします。先ほど撮影していたママたちを見ると、自分の子どもの横にべったりくっついている様子。「なんだかな…」という気持ちでした。

 すると、ベテランの学年主任の先生が前に立ちました。
 「Aさん、Bさん…」と保護者ボランティア全員の名前を呼んで、子どもたちの前へ来るように促します。
 
 続いて先生は子どもたちに向かって、
 「ここに並んでいる8人のお母さんは、今日はこの学年全員のお母さんですよー!」とにっこり笑顔で紹介しました。

 続いて
 「だから今日は、自分のお母さんだと思って、たくさん頼っても大丈夫ですよ! ねっ!」と、先ほど撮影に夢中になっていたママたちの方へ視線を向けてにっこり。
 視線を向けられたママたちは、先生の言っている意図が伝わったようで、ばつの悪そうな顔をしていました。

その後は見守りに徹したママたち

 その後、水遊びが再開。子どもたちは先生に言われたからか、
 「Tさんのお母さん、こっち見てー!」
 「Kさんのお母さん、一緒についてきて」と、保護者ボランティアに話しかけるように。 

 さすがに自分の子どものところばかりにいられなくなったようで、その後はボランティアの仕事を一生懸命にしているようでした。

 仕事をしないママたちに、直接注意するわけではなく、笑顔で仕事を促した学年主任。さすがベテランだと思った出来事でした。

 息子は友達と大はしゃぎで水遊びをし、校外学習を楽しんでいた様子。私がボランティアで参加したのも嬉しかったようで、帰宅してからも校外学習の話で一緒に盛り上がりました。
 けが人もなく、いい校外学習でした。

(ファンファン福岡公式ライター / ちこた)

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