子どもって、大人の思う通りにはなりませんよね。わが家の長女は早く寝てくれるのですが、代わりにとんでもなく早起き。毎朝4時には起きていました。私も睡眠時間が短くなって疲れる一方で…。そんな状況を、枕元にあるものを置くことで解決した体験です。
朝4時半に起きる娘
「うえーん」
泣きながら寝ている私をバンバン叩く娘。時刻は朝4時半です。
1歳半の長女は、日の出と共に起きるようになっていました。もう一度寝かせようとしても泣きやまず、一向に寝ない日々。私も夫も睡眠不足で毎日疲れがとれません。
長く寝てくれるよう、様々なことを試しました。部屋を暗くするため雨戸を閉めたり、夜11時頃まで遊ばせて起きる時間を遅くしようとしたり、朝から晩まで外で遊ばせてみたり…。結果はどれも効果なし!
もう長く寝てもらうことは諦め、一人で遊んでいてくれる環境を整えたりもしました。
危ないものは排除、コンセントは全てふさぎ、お気に入りのお人形を置き、テレビが大好きだったので4時半にタイマーでつくようにしておきます。
それでもやっぱりだめ! 最終的には私か夫、どちらかが構っている必要がありました。
お腹が空いて泣いているのかも?!
結局4時半から娘の相手をするのですが、早く泣き止ませたい私はついつい、お菓子やバナナをあげていました。
ある日、それを見た夫がこう言うのです。
「まさかと思うけど… ひょっとしてお腹が空いて起きてんのかな?」
私は「そんなわけない」と思いました。というのも、娘は毎日、大人の私たちと変わらない量を完食するほど、夕食を大量に食べていたからです。
でも他に解決の手立てがなかった私は、次の日は4時半から朝食を作り、与えてみることに。すると、食べた後は自分で寝室に戻り、コロンと寝ころんでまた寝てしまったのです!
娘の枕元に〇〇を置いたら、快眠できるように!
私は嬉しくて、起きた夫に結果を報告しました。すると夫がこう言いました。
「いつもおやつにレーズンパン食べてるでしょ? あれ、枕元に置いて食べさせるのはどうかな? そしたらそのまま二度寝できるでしょ」
確かに娘はレーズンパンが大好物。1人で上手にかみちぎって食べていました。
「寝室で食べ物はマナー違反では…?」と思いましたが、そんなことより私たち夫婦は、しっかり寝たい気持ちの方が勝っていました。
パンを1人で食べて万が一詰まらせたら… という心配もありましたが、いつも食べ慣れたメーカーのパンだけを選ぶこと。また、ビニール袋に入れるのは危険な気がしたのでタッパーに入れるなど、できる限りの対策をすることに。
起きたら娘が食べられるように、枕元にタッパーに入れたレーズンパンと、水筒に水を入れて、眠りにつきました。
(※レーズンパンを詰まらせる危険性もあるので、本来は保護者の目の届く範囲であげることが推奨されます。)
試行錯誤の結果…?!
次の朝。娘に起こされる前に起きてしまった私は、時計を見てびっくり! 6時になっていました。娘はやっぱり起きていて、いつもなら泣いているはずなのに、私の方を見てニコニコしています。
娘の足元には水筒が。どうやら蓋をあけて飲んだ様子です。私が寝ぼけたまま周りを見渡すと、枕元のタッパーは見事に開けられ、2つ入っていたパンはきれいさっぱり消えていました。
どうやら泣くこともなく、枕元のレーズンパンを見つけ、自分で食べきった様子。布団には食べかすが多少散らばっていましたが、私も夫も久しぶりにすっきり寝ることができ、レーズンパンに感謝しかありませんでした。
その後の娘の様子
その後、1年ほど寝室でのレーズンパン習慣は続きましたが、3歳を手前にしてよく眠るようになり、必要なくなりました。
現在、小学生になった娘はなにも覚えていませんが、寝坊はしたことがなく、やっぱり時々、日の出と共に起きています。
育児の「困った」を解決する方法は、育児書やネットに載っているものだけではないと感じた出来事でした。ママとパパが、笑顔で子ども達に向き合えるように、いろいろと試してみてくださいね。
(ファンファン福岡公式ライター / まゆり)