小学5年生がハマる!保育士ママライターおすすめの読書好きになる名作本10選

思春期の入り口に立つ小学5年生。心と身体の変化にとまどったり、学校・習い事などの悩みもでてくる頃かもしれません。そんな5年生の子ども達の心の支えになってくれるような素敵な本をご紹介します。ワクワクしたり、ドキドキしたり、時には涙を流すような素敵な本の世界へ出発しませんか?

目次

小学5年生が楽しく読める本の選び方

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小学5年生くらいになると、複雑な心情を理解できるようになったり、語彙力もグッと増えて長い文章も読めるようになっていきます。しかし、読書習慣がついている子とそうでない子の毎日の読書量にはかなり差があるのも事実です。本を選ぶ際には、お子さんの日ごろの読書量や好みを考えながら以下の点に気をつけて選ぶとよいでしょう。

いくつかの章に分かれているもの

習い事などで一回の読書時間が限られている場合には、本の内容が細かく章に分かれているものを選ぶとよいでしょう。キリがよいところまで読めると続けて読もうという意識も強くなります。

一見話の長そうな児童書でも、文字が大きいものなどは比較的時間がかからず読み進めることができるでしょう。

映画化・アニメ化された話題の作品

子ども達が自分で本を選ぶ際には、自分の好きなジャンルのものを手に取ることが多いでしょう。本を読む習慣があまりない子にはまずは好きなジャンルのものをおすすめしてみてください。

ある程度読書習慣がついている子には、自分では選ばなそうなジャンルをおすすめするのもあり。映画化されたりアニメ化された話題の作品などは子ども達も耳にしたことがあり面白い本がたくさんあるので手にとりやすいですよ。

挿絵があるもの

活字だけがずらっと並ぶ本は本が苦手な子は抵抗を感じることもあります。まだ5年生くらいなら所々に挿絵があったり、絵が好みのものなどを選ぶとグッと読みやすくなるでしょう。

一緒に本を選ぶ際には、表紙や絵の可愛さなどで本人が気になったものを選んでもらうのでもよいでしょう。

漢字が苦手な子には振り仮名がついているもの

小学高学年向けの児童書は、難しい漢字や対象年齢以上の習得漢字には振り仮名をふっているものが一般的です。しかし、漢字が苦手な子にとっては振り仮名がないものでも読むことが難しい場合がありますので、年齢で判断するのではなく、子どもがどれくらい読めるのかによって振り仮名のあるなしもチェックしておきましょう。

本好きな子には中学生向けの小説にもチャレンジ

読書が趣味の5年生には、中学生や高校生向けの小説などにも是非チャレンジさせてあげましょう。中学生・高校生向けの物語の中には内容が5年生にはまだ早いようなものもありますので、どんな内容なのかはあらかじめ親が調べてから渡すのがおすすめ。

中学受験を考えている子には、この時期から入試試験でも題材になる小説を読ませてあげるとよいですね。

小学5年生が喜ぶおすすめの本10選

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5年生の子ども達が本の世界を思う存分楽しめるような、名作本をご紹介します。複雑な心情や、ストーリーにある背景なども理解できるようになる高学年らしく、ちょっぴり大人っぽい小説やアニメ・映画化された人気の小説などもピックアップしました。

ぼくらの七日間戦争

ポプラ社

小学5年生・6年生の時に読んでおきたいのが「ぼくらの七日間戦争」。アニメ化や映画化もされたこの本はさまざまな出版社から販売されていますが、5年生にはポプラ社から発行されている児童書版の小説がピッタリ。

明日から夏休みという日に、東京下町にある中学の1年2組男子生徒22人が突然行方不明に。彼らは河川敷にある工場跡に立てこもり、そこを解放区として教師や親、大人たちへの叛乱を起こしました。七日間に及ぶ大人たちとの大戦争。彼らの立ち向かう勇気や仲間との友情に胸が熱くなります。何世代にもわたって読み継がれてきた不朽の傑作を是非お子さんにも!

作品名:「ぼくらの七日間戦争」

著者:宗田理/作 加藤アカツキ/絵

出版社:ポプラ社

科学探偵 VS.学校の七不思議

小学生たちが盛り上がる学校の七不思議。そんな学校の七不思議を科学の力で解き明かすというユニークな探偵もの小説「科学探偵VS学校の七不思議」も5年生におすすめです。

主人公はエリート探偵を育成するホームズ学園から花森小学校に転校してきた天才少年・謎野真実。クラスメートの宮下健太とともに、学校でうわさの七不思議の謎を科学の力でせまります。文章構成も読みやすく、どんどん読み進めることができます。シリーズ化されている児童書なので気に入ったら他の作品も是非よんでみてください。

作品名:「科学探偵VS.学校の七不思議」

著者:佐東 みどり・石川 北二 ・ 木滝 りま・ 田中 智章/  木々/絵

出版社:朝日新聞出版

ぼくはうそをついた

ポプラ社

自分と同じ小学5年生が主人公の物語は、子ども達が本の世界に入りこみやすく「自分だったら…。」などと考えながら読み進めることができます。「ぼくはうそをついた」は広島に住む5年生の男の子リョウタが主人公です。

リョウタは祖父から、原爆で亡くなった祖父の兄の話を聞きます。リョウタにとって戦争は二度と起こしてはいけないものだとはわかってはいましたが、どこか遠い昔の出来事のようにも感じていました。しかし、祖父の話から興味を持ったリョウタは、亡きおじの足跡をたどろうと行動にでます。

戦争とは?平和とは?子どもがこれから自分たちに何ができるのかを考えるきっかけにもなる一冊。夏休みの読書にもおすすめです。

作品名:「ぼくはうそをついた」

著者:西村すぐり/作 中野花野/絵

出版社:ポプラ社

ルドルフとイッパイアッテナ

これまであまり長い文章を読んだことがないという5年生でも読みやすく夢中になれるのが「ルドルフとイッパイアッテナ」。漢字にはすべて振り仮名がついているので漢字が苦手なお子さんでも一人でスイスイ読み進められます。

この本はひょんなことから、長距離トラックで東京にきてしまった黒猫ルドルフが主人公。ボス猫イッパイアッテナとの出会いから愉快なノラ猫生活がはじまりました。猫と人間、それぞれの愛や友情の感動の物語。本の中でたびたび出てくる“教養”という言葉も子ども達の心に刻み込まれるでしょう。

作品名:「ルドルフとイッパイアッテナ」

著者:斎藤洋/作 杉浦範茂/絵

出版社:講談社

チョコレート工場の秘密

評論社

ファンタジーでユニークでちょっぴり奇妙な物語「チョコレート工場の秘密」は、物語の世界観にハマると一気に読みたくなるおすすめの一冊。ジョニー・デップ主演の映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作でもあります。

チャーリーの町にあるチョコレート工場は、世界一有名。でも、そこは働く人たちの姿をだれも見たことがないという謎に包まれた工場なのです。そこへ5人のこどもたちが招待されることになりました。はたしてチョコレート工場にはどんな秘密があるのでしょうか…? ハラハラドキドキが止まらないとっても面白い小説です。

作品名:「チョコレート工場の秘密」

著者:ロアルド・ダール/作 クェンティン・ブレイク/絵 柳瀬尚紀/訳

出版社:評論社

若おかみは小学生!

絵本から児童書、そして児童小説へと移行する小学5年生の女の子達から絶大な人気を誇るのが青い鳥文庫の「若おかみは小学生」シリーズ。主人公の6年生のおっこは交通事故で両親をなくし、祖母の経営する旅館に引きとられることに。そこでひょんなことから旅館の”若おかみ”修業を始めることになりました。

旅館に住みつく幽霊の少年や、同級生でライバル旅館の跡取り娘と関わりながら、厳しい若おかみ修行を乗り越えていきます。クセのあるお客さんが多い中でもおっこのアイデアやおもいやりの心でどんなおきゃくさんも幸せになれちゃいます!

青い鳥文庫は、小学生・中学生が楽しめるファンタジー・友情・恋愛・冒険などさまざまなジャンルを取り扱っており文庫本小説は5年生をお兄さんお姉さんになった気分にさせてくれます。

作品名:「若おかみは小学生」

著者:令文ヒロ子/作 亜沙美/絵 

出版社:講談社青い鳥文庫

カラフル

読書好きで漢字も読める小学5年生におすすめしたいのが森絵都の小説。中学生・高校生に人気の作家ですが、「カラフル」という小説は小学生でも読みやすいファンタジー要素も強い物語。

大きな過ちをおかして死んだはずの僕の魂。輪廻のサイクルに戻るチャンスをガイド役の天使から得て、自殺した少年小林真の体にホームステイすることに。そこで自分の罪を思い出すことを使命として真として過ごすうちに、僕は家族の愛や人の心情についておく深くまで考えられるように…。なんでもない日常に彩を与えてくれる不朽の名作。

作品名:「カラフル」

著者:森絵都/作 

出版社:講談社

5分後に意外な結末

5年生になると塾や習い事などで放課後の生活サイクルも忙しい子ども達が多くなります。まとまった読書時間を確保しずらい年齢にもなってくるので、そのような子には短い時間で読み切れるような短編集がおすすめ。

「5分後に意外な結末」シリーズは、シリーズ累計500万部を突破した大人気のショートショートストーリー。一つのお話が5分程度で読み切れてラストにはあっと驚くどんでん返しや伏線回収があり満足度も非常に高い本です。笑い、恐怖、感動、ミステリーなどさまざまなジャンルのお話が集まっているので子ども達の本の好みが分からな場合にも贈りやすいでしょう。

作品名:「5分後に意外な結末 赤い悪魔」

著者:桃戸ハル/編

出版社:学研出版

サッカク探偵団 あやかし月夜の宝石どろぼう

謎解きが好きな小学5年生には「サッカク探偵団 あやかし月夜の宝石どろぼう」という小説がおすすめ。こちらの本は表紙や絵が小学生に大人気のヨシタケシンスケさんのものなので、子ども達も思わず手に取りやすく第一印象もGOOD。

パーティで二つのダイヤが消える事件が発生。小学生探偵団のカケル達が事件の謎に挑みます。ただの謎解きやミステリーではなく、この本は錯覚の謎を推理していくというのがポイント。思考力もつき、頭のトレーニングにもなりそうなおすすめの小説です。

作品名:「サッカク探偵団 あやかし月夜の宝石どろぼう」

著者:藤江じゅん/作 ヨシタケシンスケ/絵

出版社:角川文庫

ザ・ランド・オブ・ストーリー 願いをかなえる呪文

ゆっくりじっくり読書時間を楽しめる小学5年生には、長編の冒険ファンタジー小説がおすすめ。「ザ・ランド・オブ・ストーリー願いをかなえる呪文」は、全米でベストセラーになっている冒険物語。

12歳の双子の兄妹が、ある日、一冊の絵本に吸い込まれてしまいました。そこはおとぎ話でよくある“いつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし”の後の世界。双子は元の世界に戻るため、願いをかなえる呪文を探す冒険の旅にでかけます。作中にはシンデレラや白雪姫、赤ずきんなど名作童話の主人公たちも登場。ワクワクが止まらない夢のようなファンタジーの旅へでかけましょう!

作品名:「ザ・ランド・オブ・ストーリー 願いをかなえる呪文」

著者:クリス・コルファー/作 田内志文/訳 

出版社:平凡社

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

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