言われたこと「は」やります! 空気を読めない夫が、昼食を作ったら… まさかの展開に!

 「言われた事はちゃんとやる。でもそれ以上もそれ以下も絶対にしません!」。うちの夫は、そういうタイプの人間です。わが家にも赤ちゃんが生まれ、3人家族になった時。そこまで空気読めない人だったとは! と驚く出来事があったのです。夫がお昼ご飯の時にとった行動とは…?

目次

夫は“典型的なマイペース人間”です

写真AC

 うちの夫は、マイペースな人間です。良い意味でも悪い意味でも、全然空気を読みません(というか読めません)。自分のしたい時にしたいことをする。お互いに独身の頃は「そんな自由な性格がいいな!」と思っていました。

 結婚後も、子どもが生まれるまではお互い好きなことをやって、必要以上に相手の趣味につっこまない程よい距離感で生活していました。

「赤ちゃんをみててね」と言われ、文字通り見ているだけ!?

 子どもが生まれて1か月頃の話です。
 退院後、3時間おきの授乳や、昼夜問わず泣いたらあやすといったお世話が続き、家に缶詰め状態だった私。赤ちゃんが寝たタイミングで夫に任せて、コンビニへ散歩に出かける事にしました。

 その間、わずか30分。

 帰ると、ギャン泣きの赤ちゃんの声が! この泣き方は、おそらくオムツを変えてほしいということでしょう。「夫はオムツを替える準備でもしているのかな…」とリビングを見回しますが、いません。すると、ダイニングテーブルに座って、携帯でゲームをしながら平然と
 「おかえり」と言うではありませんか!

 私が
 「赤ちゃんを見ていてね」といったので、文字通り「見ていた」のです。しかも、リビングとつながっているとはいえ、数メートル離れたダイニングテーブルから…。

義母に「昼食くらい作りなさいね」と言われた夫

写真AC

 義母が、赤ちゃんに会うために遊びに来てくれた時もそんな調子の夫。
 「見ててね」と言われれば文字通り見ているだけです。あとのお世話は全て嫁にまかせて、食事の支度すらしません(というか料理ができません)。

 見かねた義母がちくりと一言。
 「〇〇ちゃん(私)は赤ちゃんのお世話で大変なんだから、あなたも家にいる時は昼食くらいは作りなさいね!」と言ってくれました。

 「うん、わかったよ」と素直に答える夫。
 心の中で、義母に何度も「ありがとう」とつぶやいた私なのでした。

ついに作った初めてのランチ… しかし!

 次の週末。その日は朝から天気が雨模様という事もあり、ぐずぐずと機嫌の悪い赤ちゃん。いつもに増してギャン泣きが激しくて、午前中は私がずっと抱っこし続けていました。

 ようやく正午頃、ソファに座って授乳していると、ウトウトと眠りそうになってきた赤ちゃん。「このまま布団に寝かせる事ができれば、私も何か食べようかな」と考えていると、ふいに夫が立ち上がりキッチンで昼食の支度らしき事をしています。

 「お義母さんの言葉が効いたかな。何をつくってくれるのかな」とわくわくしたのも束の間。
 なんと一人分のカップラーメンを作り、おいしそうにすすり始めるではありませんか!

写真AC

 こういう時って私の分も作りませんか!?
 と声を大にして言いたかったのですが、折角寝かけた赤ちゃんを起こしたくなかったのと、夫の行動に驚きすぎで、何も言う事ができませんでした。

 結果、私が昼食にありつけたのは40分後。やっと寝た赤ちゃんをそーっと布団に運び、自分のカップ麺に湯を入れて、「さぁ食べよう!」という時に… また起き始めた赤ちゃんを再度寝かしつけてからでした。

 スープを吸って、のびのびになった麺をすすりながら、夫への怒りがふつふつと再燃する私なのでした。

変わったのは私の方だった

 夫は確かに、言われた事はやりました。私が
 「2人分作ってね」と言わなかったのがいけなかったんです…。

 その反省をふまえ、夫がランチ(といってもカップ麺にお湯を入れるだけ)を作る時は
 「私のもお願いね!」と忘れずお願いするようになりました。
 
 もちろん、夫は快く引き受けてくれます。
 結局、「きちんと伝えよう」と変わったのは私の方で、夫は変わらずマイペースに自由を謳歌しているのでありました。

(ファンファン福岡公式ライター / きまこ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次