【ほっこりする話】0歳娘のかわいいいたずら ついに現行犯逮捕した瞬間とは!?

娘が生まれて半年が過ぎた頃、わが家ではリモコンやスプーンなど、身の回りの小物がなくなっては、「なぜこんな所に?」という場所から見つかるという、おかしな事件が多発。その手口から犯人に目星をつけたママ探偵は… 隙間フェチのかわいい犯人を現行犯逮捕したのです!

目次

最近、物がよくなくなる?

写真AC

 わが家には5歳違いの兄妹がいますが、これは娘が生まれて1歳を迎える前の話です。活発な兄の影響か、娘はおすわりができるようになるとすぐ、5カ月でハイハイを始めました。

 息子の後を追い回すうち、娘はみるみるハイハイ上手に。行動範囲が急激に広がり、目配りも大変です。油断していた私も、慌てておもちゃ箱やゴミ箱を棚の上に上げ、コンセントの差込口にカバーを付けました。

 そんなある日、テレビ台に置いてあったエアコンのリモコンが見当たりません。めぼしい場所を探しますが見つかりません。そういえば、お気に入りのボールペンも見当たらないんだよな…。あ、海外旅行のお土産でもらった息子のスプーンも…。そう考え始めると、近頃小さな物がよくなくなっていることに気付いたのです。

見つかるのは決まって隙間

 リモコン探しを諦め、娘のおむつ替えをしようとリビング横の和室でおむつ替えセットをまとめたカゴをのぞいた時です。探していたリモコンが、カゴの中に入っているではありませんか。
 「えっ、どうしてここに?」不思議に思った私は、おむつ替えの後、部屋の片付けを兼ねて、なくなった小物探しを始めました。

 すると、ベビー用の簡易ベッドに入れたぬいぐるみの隙間からお気に入りのボールペンを発見。そして新聞紙をまとめるカゴの隙間からは、息子のスプーンが見つかりました。どちらもそこにあるのが不可解な場所。これは息子のいたずらか… と思い、保育園から帰ってきた息子に聞きますが、知らないと首を振ります。

 その後も、キッチンの保存カゴから電卓が見つかったり、お土産に頂いた菓子折りの紙袋にレゴブロックが入っていたりと、奇妙な事件は続きました。ママ探偵は推理します。なくなるのは片手で握りしめられる程度の大きさの物ばかり。見つかるのはすべて床置きの箱・カゴ・紙袋。しかも、のぞき込めば気付く隙間に限定されます。

 「ははん、これはハイハイベビーの仕業だな…」目星は付きましたが、まだ1歳にも満たない娘にこんなに巧妙な隠し物ができるのだろうかと、私は半信半疑でした。

不審な動きの娘を観察していると…

写真AC

 ある日、キッチンで洗い物をしていると、娘の離乳食スプーンがありません。片付け忘れたかなと食卓に目をやると、食卓の脇に床置きされた雑誌類の収納ボックスをのぞき込む不審な娘の姿に気付きました。

 もしかして? と様子をうかがっていると、そーっと上げた娘の右手には黄色い離乳食スプーンが握られています。そして、収納ボックスの隙間に、ポトンとスプーンを落としたのです。

 おぉ…! 私は心の中で叫びました。
 「Cちゃん!」思わず娘の名前を呼ぶと、娘はビクッと驚いてこちらを振り向き、ニヤ~といたずらっぽく笑うではありませんか。駆け寄って隙間からスプーンを取り出し
 「これ、Cちゃんが隠したの?」と聞くと、体を揺らしてキャッキャと笑う娘。こうして、隙間が気になって仕方がない小さな犯人を現行犯逮捕したのでした。

 隙間フェチの娘による珍事件はしばらく続きましたが、娘が一人歩きできるようになると自然となくなりました。成長とともに変化する子どもの気持ち、同じ高さの目線に立てば、見えてくるのかもしれませんね。

 (ファンファン福岡公式ライター / 繭子)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次