同窓会で男性陣が出世自慢!女性陣は笑顔の神対応|男女格差に怒り心頭は私だけ?

先日同窓会で、男性の同級生が出世自慢を始めました。私以外の女性陣は上品にお酒をたしなみ、終始笑顔で話を聞いています。本当の男女格差って「役職」じゃなくて「品格」じゃない? と感じた出来事を紹介します。

目次

高校の同窓会

写真AC

 私は地方出身。地元に何校か高校はありましたが、進学校と呼ばれる学校は一校だけ。私の出身校はそのK高校です。K高校には市内だけでなく、近隣の地域からも多くの優秀な生徒が通ってきていました。

 先日、そのK高校の同窓会がありました。毎年開催されているのですが、子育てワーママの私にとって、夜の外出はハードルが高く、今まで参加したことがありませんでした。そういうわけで、このたび20年以上ぶりの同級生との再会です。

 出席した同級生は、男女合わせて15人ほど。
 高校時代優秀だった同級生は、大手金融機関の部長や医者、公認会計士、起業して社長、若くして大学の教授や副学長になった人もいました。

 何人かの男性同級生が出世自慢をした後に、役職が記載されている立派な名刺をみんなに配り始めました。一方、女性で「私だって…」などと自慢話に加わる人や、自分の名刺を配る人は一人もいません。

 医療系の専門職である私には、役職がありません。
 同級生の中で多少の学力の差はあったにしても、男性ばかりが出世する社会の縮図を目の当たりにしたようで、「同じ高校出身なのにこの差はなんで?」と驚きました。

酔っぱらった男性陣

写真AC

 高校時代は細くてスポーツマンだった男性陣ですが、現在は、ほぼ全員メタボ体型。座ると下っ腹がぽっこり飛びだしています。

 お酒も進んでくるといい年して酔っ払い、高校時代の初恋相手の名前を大声で叫ぶ人、
 「今、手取りが月90万円!」と自分の給与を発表しちゃう人、お酒の入ったグラスを何度も倒しこぼす人…。

 「子どもさん、いくつになった?」を同じ人に10回以上聞く人、お気に入りの女性部下と接待旅行に行った話をニヤニヤと自慢する人、 「あいつ今、愛人いるんだよ」と他の同級生のプライバシーを勝手に公開する人…。これが、たった数時間であきらかになった、社会的地位が高いらしい男性陣の品格でした。

女性陣の対応

写真AC

 一方女性陣はというと、男性陣の自慢話にも笑顔で
 「え~、すごいね~」
 「それいいね!」などと、笑顔で相づちをうってます。

 お酒を飲むペースは変えることなく、時々ノンアルコールをはさんで、上手に酔いをコントロールしているようです。

 ろれつが回らない男性陣とは対照的に、しっかりした口調で受け答えをしています。また、女性陣の服装は一同、清楚なワンピースに控えめなアクセサリー。グラスを傾けながら参加者同士、お互いの近況を報告し合ったり、参加できなかった同級生の近況について情報交換などしています。

 女性陣は同級生との再会で思い出話に花を咲かせ、学生時代に戻ったかのような懐かしい時間を、ただただ純粋に楽しんでいるのでした。

 そして最後は、泥酔した一部の男性同級生の腕を支えながら、タクシーまで乗せる…今回の同窓会を終始見届けた私は、最後までスマートな女性陣に拍手を送りたくなりました。

飲んでも飲まれるな

写真AC

 帰宅してから、夫に
 「さえないオッサン化した男の同級生が、なぜか、みんな出世していた」と憤っていると、笑いながらこう答えました。

 「だいたい、男って自慢したくて同窓会に来るんでしょ」と。そういえば、フリーターや平社員は一人もいませんでした。そもそも女性陣は自慢をする人がいなかったため、職業や役職は詳細不明のまま。ですが、もしかすると女性の中にも、社会的地位の高い人がいたかもしれません。当初、役職の男女格差にあぜんとした私でしたが、そんな表面的なことを気にしていたのは、私だけだったのかもしれません。

 しかし、女性陣の宴席での上品な振る舞いは、「誰がえらいのか」など、もはやどうでも良くなるくらいスマートでかっこよかったのです。飲んだくれた男性陣をそっと介抱する、素敵な振舞いの女性たちを思い出しながら、「飲んでも飲まれるな」と自戒としてつぶやくのでした。

(ファンファン福岡公式ライター/ダイワ エノ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次