長男が2歳の夏に、ママ友5人とその家族で開催したBBQ。準備の段階から楽しみにしていましたが、買い出しの話し合いでとにかく安くすませたいと言い出したママ友にドン引きしてしまったエピソードをお話しします。
職場のママ友とBBQ
私の職場は子育てをしている主婦が多いです。子どもの年齢は、2歳から小学3年生までと幅広いのですが、同じワーキングマザーということもあり、5人の同僚とはママ友としても仲良くなりました。
長男が2歳の夏、「家族で一緒にBBQしたいよね」と毎年話題に上がっていたBBQをすることになったのです。予算は大人ひとり2,500円ほどで、1家族5,000円と決めました。BBQセットや必要な道具は持ち寄りにし、BBQのできる公園を選んだので場所代は無料です。
「道具や場所代の予算が抑えられたから、食材は少し豪華にしちゃう?」などと、みんなでワイワイと盛り上がっていたのですが…。ママ友Aさんの発言でみんながしらけてしまう事態になりました。
食材を安くすませたい! とネットの肉を提案してきた
グループLINEで食材をどこで買うかのやり取りをして、
「お酒を飲む人飲まない人で不平等が出ないように、飲み物は各自準備する」
「BBQ当日の朝に、行ける人でスーパーに食材を買いに行く」という内容で話がまとまりつつありました。
すると、はじめは同意していたAさんが
「食材も安くすませたいから、ネットでお肉を注文しない?」と言い出したのです。
Bさんが
「なにかおすすめのお肉があるの?」と聞くと、
「私は買ったことがないけれど、ネットを見たら安くていいかなと思って」とAさん。
さらにCさんが
「そのお肉は、子どもが食べても安全なのかな? 心配じゃない?」と聞くと、Aさんは
「うちの子はお肉を食べないから」というのです。
この発言に、私を含めほかのママ友もシラーっとしらけた雰囲気になり、LINEのやり取りが止まってしまいました。「自分の子どもは食べないから、安ければどんなお肉でもいい」と、マイナスな印象にも受け取れる発言だったからです。
そんな雰囲気に気づいていないのか、Aさんは
「タレも手作りすれば安くすむよね」と発言。
「Aさんが作るの?」とBさんが聞くと
「私は作れないけど」と言うAさん。
「じゃあ、なんで言ったの?」と、私は心の中で驚くばかりでした。
一応、ネットで肉を見てみましたが、たしかに安くておいしそうな肉がたくさんありました。しかし、子どもが食べるものだから、安全面が心配というCさんの気持ちもよく分かります。
話が進まずに困っていましたが、Bさんが
「Aさんの言っているお肉よりは高くなるけれど、このお肉はおいしかったよ」と、自分が食べたことのあるネットの肉を提案してくれたのです。
Aさんが提案する肉よりは高いけれど、スーパーで買うよりは安いので、Aさんも
「いいね」と納得。Cさんも
「食べたことがあるなら安心」と納得し、無事に肉の購入先も決まりました。
BBQ当日は楽しかったが
BBQ当日は、大人も子どもも楽しめたし、ネットで買った肉もとてもおいしく、みんな大満足でした。しかし、ネットで買った肉を食べて
「おいしいね! ネットで買って正解だったよねー」と、得意げに発言したAさんには一瞬みんながしらけた空気に…。タレは市販のものを購入しましたが、タレついては一言も触れませんでした。
Aさんの発言や周りに対する配慮の少なさに、私はモヤモヤした気持ちが残りました。
主婦だから、安く楽しめるのが1番なのはみんな一緒です。ただそれは、誰かの負担が増えるならば、ほかの選択肢を考えるべきだと思うのです。
ちなみにネットで購入した大量の肉をBBQ当日まで自宅の冷凍庫で保管してくれたのはBさんでした。
子どもがいる家庭で冷凍庫のスペースを空けるのは、大変だったと思います。当日の朝にスーパーで買い出しをすれば避けられたことでした。
今回はみんなの優しさのおかげでもめることはありませんでしたが、集団で行動をするときには、周りを思いやる気持ちが大切だと、再認識した出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/pitamaru)