【トラウマ級の出来事】とうとう警察が出動! 海外生活で遭遇した迷惑な隣人たち

住まいを探す時、「どんな人がご近所さんになるのか」は気になるところです。ところが、引越し前にはなかなか知ることのできないのがご近所環境。海外生活をするなかで遭遇した、「本当に困ってしまったご近所さん」たちをご紹介します。

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よい「ご近所さん」にめぐり会えるかは運次第

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 荒野の一軒家でもない限り、「ご近所さん」に囲まれて暮らしている私たち。都会の生活では、近所付き合いがあまりないという人も多いかもしれませんが、付き合いがあろうがなかろうが、避けて通れないのがご近所さんの存在。

 幸いなことに、私が今住んでいるところは静かな住宅地で、近所のみなさんは心優しく頼れる方たちばかり。でも、今の家に移り住む前は、ご近所さんに悩まされることがたびたびありました。

集合住宅につきものの「お隣問題」

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 東京の音楽大学近くの物件で、「楽器OK」のマンションだったので仕方ないとはいえ、上の階に住む学生さんが弾くピアノに悩まされたことがあります。

 夜中の寝入りばなに頭上に響くピアノの音とペダルを踏む音。弾くたびに毎回同じところで間違えるのが気になって眠れず、これには困りました。

 またフランスでは、「泥酔しては廊下で大暴れするお隣さん」に悩まされたことがあります。
 しらふの時はとてもフレンドリーな人で、奥さんも感じの良い人。こう言う人たちにはなかなか文句を言えず我慢しましたが、強烈な酒乱ぶりでした。

 しかし最も深く印象に残っているのは、カナダで遭遇したお隣さんです。今も忘れられないトラウマ級の出来事です。

カナダで遭遇したすごいお隣さん

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 20代の頃、カナダのトロント市の中心部からほど近いタウンハウスに、友人2人とシェアして住んでいました。

 タウンハウスとは、両隣と壁が繋がっているタイプの住宅で、いわゆる長屋。もともと両隣の物音が響きやすいというデメリットがあります。

 市内のオフィスに勤務する独身が多く住んでおり、両隣やお向かいさんとは、顔を合わせれば挨拶をする程度の付かず離れずの心地よい関係でした。

 ある時、お隣に若いカップルが入居してきました。真面目な会社員ばかりのご近所さんたちの中で、ぐんと目を引く派手な雰囲気の二人。男性は陽気で賑やか、女性は服も態度もセクシーな感じでした。問題が発生し始めたのは入居後しばらくしてからです。

 深夜2時過ぎになると、大声で罵り合う声が毎日聞こえるように…。「バーン!」と、壁が抜けるかと思うほどの音と衝撃。家具でも倒したのでしょうか。ここには書けないような下品な言葉を使った罵り合いを聞いていると、どうやらクラブで働く彼女が「浮気した」と彼氏。対する彼女は、「あんたこそ浮気してる」と。

 真夜中の大騒ぎが、2週間ほど連日続きました。毎夜、大騒音で起こされ住人たちは全員寝不足。ある夜、あまりに激しい喧嘩が続いていたので、不安になっていた矢先、隣の家のドアをノックする警察官の姿が…!

男性の勇気ある行動

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 確実に痴話喧嘩だとわかっていながら、同じ長屋に住む男性がわざと警察に
 「何か事件が起きているかも。危ないからすぐ来てください!」連絡したそうです。

 「万が一のことが起きたら怖いし。ここは警察の出番でしょ」と彼は言います。たしかに本当に事件が起きそうなほどの怒鳴り声が続いていましたから、男性の行動は間違ってはいません。

 警察介入以降、わめき声やモノを壊すような大きな音はなくなり、しばらくしてその迷惑な人たちも引っ越ししていきました。「毎晩イライラさせられてたから当然の報い!」と住民たちは、ようやく落ち着きひと安心していました。

 カナダでの騒音トラブルは、その後も住居探しのたびに思い出す出来事です。あれから何度か引越しをしましたが、さすがにあの時のようなご近所さんには出会っていません。

 その後、集合住宅の内見の際には、近所の様子がとても気になるようになりました。壁の厚さや構造も必ずチェックしています。

 やはりご近所さんたちとは安心して笑顔のあいさつが交わせることが理想。安全に暮らせて、夜間の騒音に悩まされることのない環境は、心の平安にとても重要ですよね。

(ファンファン福岡公式ライター/吉野まのん)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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