最強スパイがハトに変身⁉ 「スパイ in デンジャー」独占公開

 新型コロナウィルスの影響で、映画館で上映される新作・話題作もまばらな昨今、ますます人気が高まっているのが動画配信サービス。AmazonプライムやNetflixなどで、他では見ることができない映画やドラマの配信が話題になっています。そんな中、「Disney+(ディズニープラス)」で7月10日(金)から独占公開される、 本格スパイ・アニメ映画「スパイ in デンジャー」をご紹介します。

出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 Disney+(ディズニープラス)は、この春サービスを開始したばかりのディズニー定額制公式動画配信サービス。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックの名作・話題作が見放題であるのに加え、ここでしか見られないオリジナル作品が続々と登場することでも話題です。  「スパイ in デンジャー」は、「アイス・エイジ」のブルー・スカイ・スタジオが製作を手掛けるアニメ。通常なら全国の映画館で一斉公開されるのが当然と思われる超エンターテインメント作品ですが、このご時世だからこそ、いち早く動画配信サイトで見られるようになった特別な作品といえるのではないでしょうか。  なんといっても注目すべきは、ほとんど説明不要なハリウッドの人気スター、ウィル・スミスと、「スパイダーマン:ホームカミング」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で一躍注目を集めた若手スター、トム・ホランド共演という魅力的な顔合わせです。

出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 共演といってもアニメなので、もちろん声の出演ということにはなるのですが、ご覧のとおりウィル・スミス演じる世界最強のスパイ、ランス・スターリングは、見た目もウィル・スミスそっくりのルックス。それもそのはず、本作には、そのストーリーやキャラクター設定などの企画段階からウィル・スミス自身が参加しているのです。  ということで、ウィル・スミス自身がもつ魅力が本作に余すことなく詰め込まれているのですが、スパイ映画ならではの武器やユニークなガジェットなど他にも見どころがてんこ盛り。見どころと感想だけ並べると、「お前、何を1人で興奮しているんだよ」と思われそうなので、ここで簡単なストーリー紹介をしておきます。

出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 どんな危険なミッションもクールにこなすスパイ、ランス(ウィル・スミス)は、彼が属する情報組織の実験室から盗まれた、非常に殺傷能力の高い秘密武器“アサシン”の奪還という日本でのミッションを終えて意気揚々と組織に帰還します。  しかし、彼に恨みを持ち、スパイ組織と世界を恐怖に陥れようとたくらむ“ロボハンド”こと悪党キリアンの陰謀で“アサシン”を奪われた上に、武器を横流ししたという汚名を着せられ、情報局の内部捜査官マーシーから追われる身になってしまいます。

出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 なんとか捜索の目を逃れ、武器のありかを突き止める必要が出てきたランスは、組織で会った変わり者の発明家ウォルター(トム・ホランド)が、スパイをまるで消えたように誰にも気づかれない存在に変身させることができる薬を発明中だという話を思い出し、ウォルターの家へ向かいます。  そこで思いがけず、完成したての試薬を飲んでしまったランスは、なんとハトに変身! ハトの姿のまま、ウォルターとともに、マーシーたちの厳しい追跡を逃れ、“アサシン”のありかを追い、世界を股に掛けた大冒険の旅に出ることになるのです。

出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 この見かけも性格も正反対のランスとウォルターがバディを組むことで起こる化学反応的が、本作のポイント。しかも2人のキャラ設定や掛け合いが単にコミカルなだけでなく、ストーリーには、現在も世界のどこかで起こっている戦争や人種間の争いなど終わりのない争いを続ける人々へのメッセージがしっかり込められているのです。  自分1人で世界の平和を守れると思っている自信家のランスは、群れるのを嫌う孤高のスパイで、平和のためには犠牲はつきものと、正義のためなら手段を選びません。

出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 一方のウォルターは、「きっといつかあなたが発明した風変わりなガジェットたちが世界を救うことになるわ」という亡き母親の言葉を胸に、人を傷つけずに世界を平和にできるガジェットの開発に夢中な発明家。  彼が生み出すガジェットは、爆発するとキラキラ光ってかわいい子ネコのビジュアルを出すことで、人々の脳内にセロトニンを放出し、敵の攻撃性を奪ってしまう「ネコキラ」や、敵を攻撃するのではなく、車のエアバックのような素材で相手を包み込み攻撃を防ぐ「ふくらむハグ」など、一見風変わりなものばかり。  そのせいで変わり者(ウィアード)のレッテルを貼られ、職場を首になってしまうのですが、世界一のスパイ、ランスと思いがけずタッグを組むことで、前代未聞の“ウォルター流”のやり方で、凶悪な敵との平和的な攻防を繰り広げていくのです。

出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 そんなウォルターの画期的な発明の最たるものが、ランスをハトに変えてしまった“生命学力的隠ぺい工作薬”。スパイがハトに? なんで?? と最初はその突拍子もない展開に驚くのですが、ウォルターの説明を聞いて納得。そう、ハトは世界中のどの都市にもいて、それでいて誰も気にしていない存在。しかもスパイに有利なスーパーパワーまで備えた、見た目よりずっとクールな生き物なのです。  さらに超キメキメのランスが、ハトに変身することで、言葉では表現しきれないおかしな展開が随所に巻き起こります。いや、こればかりは実際に観てもらわないと分かりません! 人間のときのランスがスーパーヒーローなだけに、ハトになったときのギャップがいちいち笑えるんですよ。

出典:(c)2020 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 そんなこんなで、百聞は一見にしかず。アニメとは思えない本格的でスケールの大きいスパイ劇に、軽快なドタバタコメディー、そして真摯な平和へのメッセージを詰め込んだ本作は、最高にハッピーな未来派スパイ・アクション。子どもから大人まで楽しめること間違いなしですし、見終わったあとは、思わず世界平和に思いをはせてしまうハートフルな作品に仕上がっています。  早くもシリーズ化を予感させるポップでスタイリッシュなエンディングにもニンマリしてしまいますよ。

「スパイ in デンジャー」

7月10日(金)からディズニープラスで独占公開 監督:トロイ・クエイン、ニック・ブルーノ 声の出演:ウィル・スミス(鶴岡 聡)、トム・ホランド(田谷 隼)、ベン・メンデルソーン(内田直哉)、ラシダ・ジョーンズ(佐古真弓)、カレン・ギラン(下山田綾華)、マシ・オカ(石上裕一) スパイ in デンジャー|特別映像(ランス編) スパイ in デンジャー|特別映像(ウォルター編)Disney+(ディズニープラス)は、ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービス。ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックの名作・話題作が、いつでも、どこでも、見放題で楽しめます。さらに、ここでしか見られないオリジナル作品が続々と登場します。

ディズニープラス公式サイト

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

目次