みなさんの義実家は、色々なものをプレゼントしてくれますか? 私の義母は遠方のため色々送ってくれていましたが、あまりにいらないものばかりでした…。好意とはいえ笑顔で受け取るのは限界になってしまった私の体験談をお話します!
迷惑な贈り物
当時私は関東で、長男と次男・夫との4人暮らし。夫の実家は関西。年に数回しか会えないため、義実家から時々荷物が届いていました。ここだけ聞けばとても良い義母に感じるかもしれませんが、その荷物が届くと私は頭を抱えてしまうのです…。
ある日届いたのは、Tシャツやズボン・靴など衣料品が山盛り。どれもほつれや染みが目立ち、タグには知らない子の名前。そして『10円』『30円』と値札がついているのです。既にサイズアウトしたものも混ざっています。フリマで大量買いをした衣料品でした。
「1,000円以内に揃った!」と得意げな義母ですが、知らない子の染みがついている服をもらうほど困っているわけではなく、有難迷惑でした。
ある日届いたのは、新品のタグがついた服。でも、なんだか変…? 更に一緒に入っていたのは、びりびりに破れ落書きまで描かれたボロボロの絵本。
義母に電話をするとまたまた得意げに話します。
「妹のときに着そびれた服なの! 絵本も妹が大好きだった思い出の絵本だからぜひ読んであげて」今回は、15年以上前の服と絵本という、『義妹思い出セット』でした。
わが家は男の子ふたりなので女の子の服は必要ありませんし、新品とはいえ長期保管されていた感が否めないもの。絵本はページがないところもあり、まともに読めず処分するレベルのものでした。
夫に相談しても
「好意だからもらってやってよ」の一点張りで断ってくれません。捨てるのも申し訳なくパジャマで使用していましたが、量が多すぎるためタンスを圧迫。すごくストレスでした。
わが家は廃品回収じゃない!
それから数カ月後、義実家に帰省をしたときのこと。
「ブロックを用意しておいたの!」とニコニコな義母に、嫌な予感…。出されたのは、年季が入ったブロックの箱でした。
「兄弟3人がいっぱい遊んだの~ 懐かしいわぁ」
「よく遊んだよな!」
嬉しそうな義母と夫ですが、20年もののブロックは、拭かれてもいないようで埃っぽい手触り。中身はというと、散々遊び尽くされてゆるゆる。繋げてもポロッとすぐとれてしまい、長男はうまく遊べずイライラ。そんな様子を見ているのにも関わらず、
「持って帰って♪」と持ち帰らせようとする義母に、腹が立ちました。
次に出してきたのは、20年もののミニカー。塗装が剥げていて元の車がなにかもわからない状態のものが、50台以上。タイヤも錆びついていて、スムーズに走るものはありません。しかし、
「これもプレゼントだから持って帰って!」と義母は言うのです。
これがプレゼント!? 廃品回収じゃないんですけど! と言いたくなる気持ちをグッと堪えました。
我慢の限界
帰り際、私と子どもたちが先に車に乗り込んでいると、義母と夫が何かを積み始めました。それも、たくさん。確認すると、夫や弟妹の小さい頃の服やおもちゃ、服、結婚式の引き出物の箱などが山ほど乗せられています。
「なにこれ、いらないんだけど!」小さい声で言うと、夫は
「でも好意だから…」とモゴモゴ。自分の親にはいい顔をしたいのです。
「すみません、こんなにいらないです…」思い切って私が義母に伝えますが、義母は
「遠慮しないで」と言って聞きません。諦めた私は、帰ってからあることをしました。
それは、義母からもらったものを全て夫のタンスにしまうこと。服が趣味の夫のタンスに、30年前の服を始め、埃をかぶった引き出物の箱などを突っ込んだのです! それを見た夫は
「汚いもの入れないで!」と発狂。そこで
「私はいらないって言ったし… でも“好意だからもらってあげて?”」とにっこり。
「これからは届いた10円の服はここにしまわせてもらうね」と付け加えると、その後夫は義母にいらないと断ってくれるようになりました(笑)
お古でも、使える状態のものであれば有難くいただいたのですが… 使えないものはゴミ同然。いくら“好意”といっても、笑顔で受け取れる限界を越してしまった体験談でした!
(ファンファン福岡公式ライター/さとう なつこ)