ある日、私と3歳の娘は幼稚園のママ友Bちゃんと、公園で遊んでいました。そこにいた、クラスの問題児Aくん。しかしAくんママの姿が見当たらず… 見つけたとき、なんとAくんママは車で…! 衝撃を受けたエピソードです。
問題児Aくんが公園でほったらかし!
Bちゃんと遊んでいた娘が突然
「あ! Aくん!」と叫びました。見ると幼稚園で同じクラスのAくんの姿が。
「ほんとだね~」と言いつつ、私は内心「Aくんか…」と思ってしまいました。
このAくん、クラスの中でも一番の問題児。今まで娘もBちゃんも幾度となく叩かれたり、追い掛け回されたりしてきました。
しかし、子ども同士はやられたことを引きずらないのか、娘もBちゃんも「Aくん嫌い」とは言いません。このときも走ってきたAくんを笑顔で迎え入れ
「一緒に遊ぼう!」と、砂遊びを始めました。
ただ、気になることが…。そこまで広くない公園なのに辺りにAくんのママの姿が見えません。Bちゃんママと
「どこだろうね?」
「どこかに座ってるのかな?」と探します。
Aくんに聞くも
「しらねー」とまともに答えてくれず。Bちゃんママと私は次第に焦り始め
「… これって私たちが(問題児の)Aくんを見てなきゃいけないってこと?」
「ていうか、ほったらかしなの?」とこの事態を問題視し始めました。
やりたい放題のAくんと現れないAくんママ
Aくんは時間と共にだんだん乱暴に。娘やBちゃんが滑り台で順番待ちしていると
「俺がさき!」と服を引っ張ったり叩いたりするので、そのたびに
「Aくんダメだよ」と私たちが注意します。けれどそれで大人しくなるAくんではありません。
ついには遊具で危険行為をしたり、他の子のおもちゃをとったりやりたい放題。仕方なく私たちが他の子のママに
「すみません!」と謝って回りもうヘトヘトです。まともに自分たちの子どもと遊べず
「Aくんママはどこ?!」とイライラしてきました。
見つけた! なんとAくんママは…
帰る時間になってもAくんママは現れず、困り果てているとき、路上駐車の車が目にとまりました。「まさか…」と思いつつ中を覗くと、そこにはAくんママの姿!
Aくんママはシートを倒し、口を開けて寝ていました。「えぇ! 寝てる!」と驚きつつ、ノック。それに気付いて起き上がり、ドアを開けたAくんママ。
すると間の抜けた声で
「どうも~ もう帰るかんじですかぁ?」と言ってきました。その態度にイラッとした気持ちを押さえ
「Aくん今日ひとりで遊ばせてたんですか?」と聞くと、
「え? いやいや、だって遊んでくれてたじゃないですかぁ。ありがとうございましたー」とニコニコ。
もちろん、預かるなんて一言も言っていない私たち。驚く私たちをよそに、Aくんママは
「これ、お礼です」と飴を2つ私の手に乗せました。そして
「楽しかった?」とAくんママに聞かれ、
「しらねー」と言いながらゲームを始めるAくんを連れてさっさと帰ってしまいました。
親子の身勝手な行動に、しばらく状況を理解できなかった私とBちゃんママ。帰りながら
「無責任すぎない?」
「私たち飴2つで2時間Aくんを見てたの?」と話していくうちにフツフツと怒りが湧き上がりました。
しかしAくんの件はもう過ぎてしまったこと。私たちの中でAくんママは要注意人物として認定し、警戒しながら付き合っていこうとBちゃんママと心に決めたのでした。その後、Aくん親子と公園で遭遇はしていませんが、Bちゃんママと遊ぶたび
「今日はAくんいないよね?」と警戒しています。
(ファンファン福岡公式ライター/K)