福岡【久留米エリア】日帰り旅(3)「山辺道文化館」 ~ファンファン調査隊~

 福岡県久留米市は筑後地域の商業の中心地でありながら豊かな自然も魅力です。福岡市内から車で約50分。筑後川の恵みに育まれた歴史と文化芸術が息づく久留米エリアで日帰り旅をしませんか。編集部注目のスポットを3編に分けて紹介します! 

目次

優雅な文化財。毎週木曜に地域食堂がオープン

山辺道文化館(旧中野病院)

 水色のフォトジェニックな外観が見る人を魅了します。「山辺道文化館」は1914(大正3)年に造られ、病院として使われていた建物です。国の文化財に登録されています。

(左から時計回りに)一様でない凝った垂れ壁、切妻屋根の巧みなデザイン、照明部分の天井の装飾は中野家の家紋といわれているとか

 木造洋風2階建て。随所に繊細なデザインが施され、優雅な趣きを残しています。

どこを切り取っても絵になります

 この旧中野病院で地域医療に貢献した中野俊蔵医師は、北里柴三郎氏の元で細菌学を学んだそうです。

2階のまちづくり会議室に毎週木曜、「木春食堂」がオープン

 同館では草野、耳納北麓の情報を提供しているほか、休憩場所として利用できます。絵画や写真の展示会などでも活用可能です。

 エントランスや垂れ壁の曲線美は秀逸で、ウエディングフォトの撮影場所として使われることも多いといいます。

600円のランチ(この日は「麦ご飯、味噌汁、鯵のカレームニエル、人参ソテー、春雨の酢の物、オレンジ寒」)。漬け物と蒸し栗のサービスも!
コーヒー200円(ランチに付けるとプラス100円)

 毎週木曜は、2階の一室に「木春食堂」がオープン。11:30から30食限定でランチ(600円、コーヒー付き700円)が楽しめます。

代表の井上慶子さんとボランティアのみなさん。30人ほどのメンバーで活動し、草野地区の魅力を発信

 食堂の代表で管理栄養士の資格を持つ井上慶子さんをはじめとした地元のボランティアが作る料理は優しい味わい。地産地消をコンセプトに旬の野菜などを提供します。化学調味料は使用しません。

 “椿の里”といわれ、3月につばき祭りが開催される草野地区。食堂名の「木春」は、「椿」の漢字に由来しているそうです。館内の庭にもツバキが植えられていました。

 館内の優美な装飾や照明、レトロな窓枠からのぞく山の景観。美術館のような雰囲気の中でぜいたくなランチタイムを過ごせるとあって、地元や遠方から足を運ぶ人たちでにぎわいます。 

つばき油「里のしずく」(大・1,800円)

 種子からわずかに取れる貴重なつばき油が館内で販売されています。肌や髪にいいのはもちろん、食べ物にも使えます。

神幸行事で実際に使われている獅子や神輿(みこし)

 1階に久留米市指定無形民俗文化財の「須佐能袁(すさのお)神社神幸行事」「若宮八幡宮神幸行事」で使われる獅子や神輿が展示。2階では定期的にイベントも開催されています。

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現在駐車場の場所に、当時は入院棟が建っていたそうです

山辺道文化館

住所 久留米市草野町草野487-1
電話 0942-47-3015
営業 10:00~17:00(入館16:30まで)
料金 無料
定休 月曜、祝翌日、12月28日~1月4日
駐車場 あり

木春食堂

営業 木曜11:00~ ランチ11:30~(30食限定) ※前日までの予約がおすすめ

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

「ファンファン福岡/サブクリップ」(福岡都市圏内配布、福岡市地下鉄駅駅設置)紙面に掲載した話題、編集部員が突撃取材した話題などを紹介します!

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