「気を遣った会話って苦手なんだよね」自称サバサバママの強烈な発言で場が凍り付く!

娘が幼稚園に通っていた3歳のとき、一人の自称サバサバママ(Aさん)に会いました。入園とともに出会ったその人は、最初は明るくて誰にでも話しかける気さくな印象。しかし仲良くなるにつれて、その本性があきらかになっていきました。

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はっきり言っちゃうママ友

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 娘のお迎えの時間、Aさんを含めた数人と園庭で立ち話をしていたときです。一人のママが「最近動画見せてばっかりになっちゃって…」と話をしていました。

 ママ友の中でよく話題に出る、子どもの相談や愚痴。お決まりの話題ですが、いつもだいたい
 「わかる~」といった共感で話が続きます。このときも同じ雰囲気で話していたのですが、突然、それまで黙っていたAさんが
 「え、嫌ならやめさせればいいじゃん!」と入ってきたのです。

 ふんわりした話に割って入ってきた鋭い言葉。
 驚いてAさんを見ると、当たり前のような顔をして話を続けました。
 「困ってるって言ってもさ、結局許してるんだから、本気どうにかしようと思ってないんじゃない?」と強い口調で言うので、周りのみんなは困惑。

 言われたママ友は
 「あー… そうかもなぁ。もっと厳しくしなくちゃだね」と苦笑いしていました。すると、周りが若干引いている空気を察したのか、Aさんは「あ、ごめんごめん、私気を遣った会話って苦手なんだよね。ちゃんと言った方が相手のためになるし」と一言。

 この時は「まあ、そう、かも…?」くらいに思っていましたが、この後もAさんの驚く発言は絶えませんでした。
 落ち着きのない子に対して
 「障がいがあるのかもしれないよ。一回発達の検査受けてみたら?」と前置きなく言ったり、ママ友の服装について
 「太った? 子どもと遊ぶ体力大丈夫そう?」と言ったり。そのたびに周りのママは「まただよ…」と半ば諦めて付き合っていました。

自称サバサバママの発言に場が凍る

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 ある日、クラスに転校生が。私の娘が仲良くなり、ちょうどお迎えの時間が同じになったとき、転校生のママも含めて数人で立ち話をしていました。そこにやってきたAさん。

 「はじめまして~」と挨拶をして、最初は何事もなく会話。私は内心Aさんが、とんでもないことを言ってしまわないかドキドキしていたのですが…、突然のそのときはやってきました。

 Aさんが転校生のママに子どもの名前を聞きました。娘ちゃんの名前は「Ⅾちゃん」。とても可愛らしい名前です。しかし名前を聞いた途端、Aさんは怪訝な顔に。私が「あ、やばい」と感じたその瞬間、
 「え… かわいそう」と口にしたのです。

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 瞬時にその場の空気が凍り付きました。それに気づいていないのかAさんは続けます。
 「お子さんキラキラな名前なんですね。でも結局子どもが将来苦労することになりません? おばさんになったとき、その名前を名乗るって考えたことあります?」と言ったのです。

 転校生のママの顔は引きつっていましたが、それを気にする素振りもなくAさんは、
 「子どもがいじめられる原因にもなりますし…」など続けています。

それはサバサバじゃない!

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 そのときでした。1人のママがその空気を打ち破り
 「Aさん! デリカシー! え、どうしたどうした?」と少しおちゃらけてAさんを制止。

 これに続いて私や他のママも、
 「Aさんはそう感じたかもしれないけど、私めっっちゃ好きな名前だよ!」
 「そうだよ! これ以上ないくらいぴったりだよね!」と口々に意見しました。

 「でも…」と続けようとするAさんに、最初に遮ってくれたママが
 「かわいそうって言ったって、ⅮちゃんはⅮちゃんだよ。自分の名前をそんな風に言われたら、誰だっていやだし、今変えられないことを指摘してどうしたいの?」とはっきりと口にしました。

 Aさんはまだ何か言いたそうでした。しかし、1対多数になった場の雰囲気を気まずく感じたのか、
 「別に私はそんなつもりじゃ…」とぶつぶつ言って帰っていきました。

 私たちは普段から感じていたモヤモヤをAさんにぶつけられてスッキリ。それからAさんは別のグループに入ったようで、私たちと関わらなくなりました。ときどき遠くから
 「私はっきり言っちゃうけど~」という声が聞こえてきて、全く懲りていないAさんに苦笑いしていました。

(ファンファン福岡公式ライター/K)

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