休日の遊園地のトイレは激混み。それでも女子トイレより多目的トイレの方が列が短い… と思ったのがいけませんでした。あと1組と思って、順番を待っていてもなかなか出てこない前の家族。やっと出てきたと思ったら、まさかの光景にあいた口がふさがりませんでした。
激混みのトイレに並ぶも…
休日に、家族4人で遊園地に行ったときのことです。3連休の中日ということもあり、園内はかなり混みあっていました。お昼ご飯を食べた後、4歳の娘がトイレに行きたいと言うので近くの公衆トイレへ。
1歳の息子のおむつも替えたかったので、私1人で子ども2人を連れてトイレに行きました。お昼ご飯後の時間ということもあってか、女子トイレは長蛇の列。ただ、幸い多目的トイレには3組ほどしか並んでいなかったので、私たちは多目的トイレの列に並びました。
多目的トイレに並んでいたのは、小さい子どもを連れた親子2組と、私たちの前に小学生くらいの子ども2人と母親の1組。正直、小学生なら普通のトイレに行けばいいのでは? とも思ったのですが、目に見えない事情もあるだろうとあまり気にしていませんでした。
そして私たちの前の小学生と母親の家族がトイレに入りました。娘に
「次だからね、我慢できる?」と聞くと
「だいじょうぶ」と余裕の返事。しかし、ここからが長かったのです。
時間かかりすぎじゃない?
すぐに出てくるだろうと思っていたのに、待てど暮らせど、多目的トイレに入った親子がなかなか出てきません。5分ほど経ち「… 遅くない?」と思い始め、もういっそ女子トイレの列に並ぼうかとも思いました。しかし、女子トイレの列は先ほどよりも長い列。見ると、私たちの後ろには6組ほどが並んでいました。
「これは並びなおしたら余計に時間がかかる。ちょっと時間がかかってるだけだろうし、待つしかないか」と思い、そのまま列の先頭で待つことにしました。そこからさらに5分、トイレから親子が出てくる気配がありません。
「もしかして中で倒れてる?」と心配する気持ちも出てきて、扉をノックし
「あの、大丈夫ですか?」と声をかけました。すると
「あ、はぁーい」と間の抜けた声。笑いながら何かやり取りしている様子もうかがえました。
「え? トイレの中で何してるの?」と不信に思いながらも、さらに待つこと10分。娘が
「まだ?」と言うので
「うーん、そうだよね…」と再び声をかけてみました。
「大丈夫ですか? 何か困ってますか?」と聞くと、
「あぁもう! 大丈夫ですっ!」と怒ったような声が返ってきました。
トイレから出てきた姿にびっくり!
するとすぐに扉が開き、出てきた親子3人の姿を見てびっくり! 入ったときは普通の服だったのが、仮装姿に変わり、髪の毛やメイクまでばっちりの状態で出てきたのです。親子はお揃いで警察官の仮装をして、手や顔には傷のようなメイクまでばっちりでした。
確かに、季節はハロウィン間近。遊園地は仮装して来園OKの時期で、いたるところに仮装を楽しむ人がいました。しかし、みんな仮装した状態で来園していたり、車で着替える人ばかり。混んだトイレで着替えている人は誰もいません。結局親子は謝りもせず、互いに
「かわいくない?」
「テンション上がるんですけど!」など、楽しそうに話しながら出てきました。
トイレを待っている長蛇の列なんてなんのその。最後は小学生が
「え、列やばっ!」と笑いながら悪びれる様子なく行ってしまい、そこにいたみんなが「信じられない」という顔で見ていました。
娘が20分間トイレを我慢できたのは幸いでした。一方で私は、見知らぬ親子のために20分もトイレを待たされるとは思っておらず、疲労感と怒りがこみ上げてきました。自分たちの都合しか考えていない親子連れに、イライラしてしまった体験談です。
(ファンファン福岡公式ライター/K)