福岡芸術高校のeスポーツコースに通う3年生チームが、8月10日に行われたSTAGE:0 OVERWATCH2部門全国大会のグランドファイナルで準優勝しました。準優勝までの選手たちの青春の軌跡を紹介します。
「STAGE:0(ステージゼロ)」での熱戦
2024年8月10日、福岡芸術高校のeスポーツコースに所属する3年生たちが、全国の高校生がeスポーツで競う大会「STAGE:0(ステージゼロ)」の舞台で準優勝を成し遂げました。STAGE:0は、全国の高校生が集まり、eスポーツで腕を競い合う最大級の大会で、毎年多くの高校生プレイヤーが目標とする場となっています。今年の大会は全国から予選を勝ち抜いたチームが集結し、熱戦を繰り広げました。
福岡芸術高校のeスポーツコース
福岡芸術高校のeスポーツコースは、2016年に構想が練られ、2019年に認可を得た後、2020年に第一期生を迎えた新しい挑戦です。eスポーツを通じ、登校が難しかった生徒たちにとっても仲間と支え合い、チームでのコミュニケーション力や社会性を養える場を目指しています。実際、今回の準優勝を果たしたチームメンバー5名の中には不登校経験者が複数名おり、ある生徒は高校入学前に先生と何度も面談を重ね、進学に不安を抱えていたといいます。
悔しさを乗り越えた「チーム知り合い」
選手たちがSTAGE:0に初挑戦したのは2年生の時でした。惜しくも3回戦でN高等学校に敗北しましたが、悔しさから「リベンジ」を誓い、今年は新たな意気込みで挑みました。しかし、当初のチーム内では「チーム知り合い」と呼ばれるほどコミュニケーションが取れず、意思疎通が大きな課題に。コーチの「声を掛け合わないと勝てないよ」という叱咤に奮起し、少しずつチーム内の声掛けを増やしながら、練習に励みました。その結果、九州ブロックを突破。全国大会グランドファイナルの決勝戦まで進出する快挙を成し遂げたのです。
決勝戦では、昨年敗れた因縁の相手であるN高等学校との再戦が実現。惜しくも敗れはしたものの、生徒たちは悔いなく戦い抜き、晴れ晴れとした表情を見せました。
感謝の気持ちと次世代へのバトン
大会後には職員室を訪れて「ありがとうございました」とお礼の品を持参し、感謝の気持ちを伝えた選手たち。リーダーは「リベンジは後輩たちがしてくれると思います」と次世代に希望を託しました。
問い合わせ
学校法人恭敬学園 福岡芸術高等学校
TEL:092-409-2293