一昨年、福岡公演が大盛況だった劇団四季ミュージカル「キャッツ」。広島公演が11月11日(月)から上野学園ホール(広島市中区)でスタートします。同公演の開幕に先駆けて、劇場をキャッツワールドに仕立てる様子が公開され、各公演地で人気の “ご当地ゴミ”も披露されました。広島のご当地ごみをチェックして、開幕に備えましょう♪
もみじ饅頭、カープもの…広島ゆかりの“ご当地ゴミ”は18種類21点
「キャッツ」の舞台は、都会のゴミ捨て場。年に1度の舞踏会のために個性的な猫24匹が集まり、それぞれのエピソードを歌い踊って表現します。
舞台と客席が一体化した劇場内は、そのゴミ捨て場という設定。だからまず目に飛び込んでくるのは“ゴミ”の数々。猫の目線に合わせ、通常の3〜5倍程度の大きさの巨大なゴミのオブジェが所せましと設置され、ここはすでに猫たちの住処(すみか)なのです。
今回の広島公演では、広島といえばのもみじ饅頭(まんじゅう)やチチヤスヨーグルト、広島カープのヘルメットやサンフレッチェ広島の応援グッズ、熊野化粧筆など、18種類21点のご当地ゴミがお目見えする予定。
これらは舞台美術スタッフが、ゴミになるまでの過程やストーリーを思い浮かべながら1点1点手作りで仕上げる、こだわりのゴミ。劇場には早めに入って、ゆっくり“ゴミ探訪”をするのも楽しみの一つです。
美術デザインの土屋茂昭さんと舞台監督の村田舟さんが解説
今回の舞台仕込み取材会では、1983年の「キャッツ」日本初演時から美術デザインを担当している広島県出身の土屋茂昭さんと舞台監督の村田舟さんが、舞台装置や装飾の説明、「キャッツ」の世界観について解説しました。
「キャッツは劇団四季が上演する演目の中でも、最大規模の装置や装飾を使用します。この上野学園ホールの設営には11㌧トラック52台と4㌧トラック2台の計54台分を搬入しました。劇場に設置されたゴミのオブジェの数は2,000〜2,500個にのぼり、これだけでも11㌧トラック3台分に及びます」と話すのは村田監督。
土屋さんは「劇団四季が初めて『キャッツ』を上演したのは1983年。独自の世界観の構築とロングラン公演の実現のために、仮設の専用劇場を立ち上げたのが始まりです。総公演回数は11,517回を数え、総入場者数は1,122万人を超えます。広島市では2003年に初上演、そして2012年、今回は約12年ぶり3度目の上演です。この間にさまざまな演出変更もあり、広島では初披露する場面もありますので、以前広島公演をご覧になった方も変化を楽しんでいただけると思います」と話します。
村田監督は続けて「『キャッツ』は、全国どこの劇場でも常設の劇団四季の専用劇場と同じように作品を楽しんでもらえるように、装置や装飾、舞台の“板”から照明にいたるまで、全て自前の持ち込みでいちから舞台を作っています」と説明。
さらに「上野学園ホールは重厚感があり程よくコンパクト。『キャッツ』独特の世界観を感じられる良い劇場だと思います。また、劇場内には合計53ヶ所の猫の出入り口があります。あちらこちらから現れる猫たちの動きにも注目してください」と呼びかけました。
チケットは2月2日(日)分まで現在発売中、2月5日(水)〜23日(日・祝)分は11月16日(土)から一般発売がスタートします。
福岡でキャッツを見てハマった人、残念ながら見逃してしまった人、広島にキャッツ遠征してみては?
劇団四季ミュージカル「キャッツ」広島公演
公演日:2024年11月11日(月)〜2025年2月23日(祝)
場所:上野学園ホール(広島市中区白島北町19-1)
バリュー料金:S席11,000円、A席9,000円、B席7,000円、C席4,000円
レギュラー料金:S席12,000円、A席9,500円、B席7,500円、C席4,500円
ピーク料金:S席13,000円、A席10,000円、B席8,000円、C席5,000円
※全て税込み価格、S席とA席のファミリーゾーンで子ども料金設定あり
※公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)、3歳未満の入場不可
問い合わせ:劇団四季
電話:0570-008-110(ナビダイヤル)